えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

秘密主義かも

何か心配事がある時、何でも人に話せる人と話せない人がいると思います。えむこはどちらかというと後者です。

この間、友人のT子さんと話していた時、T子さんが「この辺の人は秘密主義みたいな気がする」と言ったのです。別にえむこのことを言ったわけではないけどね。

T子さんは山形県酒田市の出身。この辺の人というのはえむこが住んでいる地域のこと。酒田に住んでいる頃にはどこの家も困ったことがあれば隣近所に何でも話し、励まし合ったり助け合ったりして暮らしてきたといいます。だけど「この辺の人たちは人の話は聞きたがるのに自分のことは何にも話さない」だから、秘密主義だと。

でもね。T子さんが酒田に住んでいたのはもう60年も前のこと。だから、今はどうなのか分かりません。ただ、えむこは生まれた時からこの辺りです。子どもの頃は今より隣近所の関係は親密だったけれど、母は自分の家のことを隣近所の人に何でも話すようなことはなかったので、やっぱり土地柄なのでしょうか・・・

 

えむこには何でも話すことが土地柄なのか、その人の性格なのか、それともそういう時代だったのか分からないけれど、T子さんは自分のことでも、家族のことでも、それが恥になるようなことであっても、とにかく心配なことがあれば、何でも友人に話すと言います。そうすると、皆からいろんな意見が聞けて参考になるからと。11歳も年下のえむこにだって意見が聞きたいと言われることがあるぐらいですから。

もちろん、えむこは聞いたことを他の人に話すこともないし、自分の方から根掘り葉掘り聞くこともありません。だけど、人によっては話しに尾ひれがついてそれが独り歩きをすることもあるのです。

だから、えむこはやっぱり話せません。話すとすれば兄にだけでしょうか。

兄は聞くだけで、自分の意見を押し付けることも、他の人に話すこともありませんから。だから、安心して話せるのでしょうね。

例えば、子どものことで困ったことがあったとして・・・

えむこが「子どもに意見してほしい」と言わない限り、兄は子どもと会う機会があっても、それを話題にすることも説教をすることもないと思います。もちろん、意見してほしいなんて言うことはないけれど。

それが夫の兄弟に話したとしたら、きっと子どもと会った時に説教を始めると思うのです。だから、やっぱり兄にしか話せないのです。

これは「例えば・・・」の話です。でも、今日はそれに近いことがあって、えむこの気分は最悪でした。

そんな時、えむこの思いが通じたのでしょうか。偶然にも兄が来てくれたのです。兄にだって話せないことはあるけれど、今日は大したことはないけど、人には話せない。だけど、誰かに聞いてもらいたい。そんなことだったのです。

今日は兄に話せたことで心が軽くなりました。でも、やっぱりえむこは秘密主義なのでしょうか・・・

だけど、何でも話してしまうと、一部のことだけでその人の人格すら悪く評価されたり、それが一生ついて回るかも知れないと思うと、やっぱり話せなくなるのです。

「秘密主義と思われてもいいか」それで、我家の平和が守れるならば・・・

具体的には書けなかったから何のことだかわからないかもしれないけれど、今日はそんなことを思った1日でした。