えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

母が大事にしていた牡丹

我家には2種類の牡丹があります。

一つは丁度1週間前に咲いて写真をのせた、隣のおじさんからいただいたもの。

もう一つは夫の祖父が植えたもので、えむこが結婚する前から我家にありました。結婚当時、夫の両親が「もう50年以上になる牡丹だよ」と言い、とっても大事にしていました。だから、もう90年ぐらいは経っていると思います。

その牡丹。今朝、庭に出るとこんな感じで咲きそうでした。 

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洗濯物を干しに行くと、もうこんな感じ。 

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午前中の訪問リハビリが終わって、庭にアスパラを取りに出るともう完全に咲いていました。 

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牡丹もたくさんの種類があるみたいだけど、この牡丹、ほかであんまり見かけないのですよね。花弁の数が少ないみたいで・・・

ネットで調べていたら「日本ぼたん協会」というサイトを見つけました。

http://www.nippon-botan.jp/guide/index.html

そこに載っていた「ぼたん図誌」を見ると、中国系の「種生黒(しゅせいこく)」という花に一番似ている気がするけれど、違うかなあ。

残念なことにこの牡丹、今年はこの一つしか花をつけていないのです。隣のおじさんからいただいた牡丹は8つも花をつけていたのに・・・

きっとというか、絶対にえむこの愛情が不足していたのだと思います。

夫の母は花が大好きな人だったので、暇さえあれば庭に出ては花を眺めたり、花の手入れをしていました。

そして「牡丹は花が終わったらお礼肥えをあげないとね」とか「寒肥も忘れないようにして・・・」とか「牡丹は肥料食いだから、たっぷりと肥料をあげましょう」と言っていました。そして、母ができなくなってからは、夫がいつも母と同じように手入れをするようになりました。

でも夫が倒れてから、えむこは何の手入れもしてないのです。去年の花後のお礼肥えも、寒肥も・・・

それどころか、今思えば剪定もめちゃくちゃだった気がします。

これでは咲くはずはありませんよね。夫の両親が大事に大事にしていた牡丹なのに・・・

お花も子どもと一緒で愛情をたっぷり注いで育てないと、見事な花は見せてくれないのでしょう。

最近はえむこも少しだけ心にゆとりができてきたから 、一つだけ咲いてくれたこの花が終わったら「来年はよろしくね」と言って、たっぷりのお礼肥えをあげようかと思っているのです。母が大事にしていた牡丹だから・・・