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えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

機能回復のために

夫のこと

脳卒中による後遺症の機能回復は脳の損傷部位とその大きさ、脳の損傷による麻痺や感覚障害、高次脳機能障害の程度や発症後の期間などによって影響されると言われています。その他にも、私は本人や家族のやる気と実行する努力も作用すると思っています。

 

夫の場合は左脳の被殻出血。そして、その大きさは私が救急外来の看護師として関わったどの患者さんよりも損傷部位が大きいと感じるものでした。そのため、右半身マヒは上下肢とも全廃と評価される状態で、家の中でも車いすで生活しています。足底部はくすぐっても感覚は全くなく、その他にもいくつかの高次脳機能障害が残っています。その上、発症からもうとっくに6ヶ月は過ぎて、もう少しすると3年目を迎えます。

こうして考えると、一般的には「もう回復は難しい」と思われる状況なのかもしれません。それでも、私は夫の機能回復を諦めているわけではなく、今でも「絶対に諦めない」と思っているのです。

でも今は「本人や家族のやる気と実行する努力」という所でつまづいているのです。

 

夫は生活する上で必要な動作は殆ど介助が必要です。

見守りで済むのは食事を食べる時ぐらいでしょうか。朝、目覚めれば更衣は殆ど介助。トイレも然り。家の中を車いすで移動する時には0.5㎝位の段差でさえもなかなか越えられないでいるのです。

 

夫は週2回、デイケアで個別リハビリを行っています。そして、週3回、訪問リハビリをお願いしているので、時間は短いとはいえ、週に5日はPTによるリハビリを受けています。幸い、夫はリハビリを嫌がることなく続けているのでその点はいいと思っています。

でも、リハビリで行っていることが実生活で生かされないのです。

例えば、訪問リハビリではベッドに臥床している状態から車いすへ自分で移動することができるのです。まあ、できると言っても、時間はかかるし、本人にとっては重労働。もちろん、見守りが必要な状態です。

それが、リハビリ以外の時には、ベッドで臥床している状態から自分で起き上がろうとはしないのです。

夫がベッドに臥床するのはお昼寝の時と、夜寝る時。トイレに行きたくなって目覚めると、ベッド柵をドンドンと叩くかベッドに置いてあるチャイムを鳴らして私に知らせます。私が掛布団を退けても、決して自分で起きようとしないのです。

それでも、自分で起きるように声掛けをして、しばらくは様子をみます。でも、起きようとはせずに「おう、おう・・・」と言い、だんだん険しい顔になってくるのです。

私の方もトイレに間に合わないといけないと思い、結局手助けをしてしまいます。

他のことも然りで、夫と根競べしては私が根負けしている状態なのです。それが夫にとって一番悪いことだとは思うけれど・・・

 

この間、岡崎のK代さんと電話で話していた時、そんな話もしたのです。すると、K代さんは「それって、もともとの性格が影響していると思うよ」と言いました。

そうなんだよね・・・

夫はリハビリは頑張る性格。体育会系の人間だからね。でも、日常生活のことに関しては私にやってもらいたい人なのです。結婚当初から「明治の男」みたいだと思うことがいっぱいだったから。そんなエピソートはここに書ききれないほどいっぱいあるのですよ。

 

私は夫には自分でできることは自分でやってもらいたいと思っています。決して「やりたくない」と思っているわけではないのです。私がやってしまったら夫の機能回復は進まないし、結局良くない結果につながると思うのです。

だから今日も、夫が自分でできることは自分でやれるようにしたいと、根競べをしていました。でも、私の方が負けてばかりなのです。

せめて、リハビリでできる臥床状態から車いすに移動すること。移動までしないのなら立位になるまでぐらいまでは、自分から頑張って欲しいと思います。

「なるべくやってもらいたい」と甘えたい人を「自分でやらなくては・・・」と思うように変える方法はあるのでしょうか・・・

もともと持っている性格だから、難しいことですよね。

でも、私が手出しをすることが夫の回復を妨げる一番の要素だと思うと「どうすればいいんだろう・・・」と、私の悩みは尽きないのです。