えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

寒くなってきたけれど

東京では木枯らし1号が吹き荒れたとか。北日本では雪が降っていると、ニュースが報じていた。ここ中部地方も、その寒気が南下し、明日も明後日も寒くなるという。

我家ではまだ暖房器具は使っていないけれど、今日は慌てて灯油を買いに走った。灯油がなくてもエアコンのスイッチを入れれば温かくなるのだから、慌てて買いに走ることもないのだけれど。

 

私が小学生の低学年だった頃は火鉢一つで暖を取っていた。隙間だらけの木造家屋だったので寒くて寒くて、火鉢にお尻をかけては叱られていた。だから、夕ご飯を食べたらお風呂に入り、その後はすぐに布団に潜り込み、そのまま寝てしまった。

高学年になると、電気の掘りごたつが入った。叔母の家にあった炭の掘りごたつと比べるとあんまり暖かくはなかったけれど、5年生の時にテレビが入ったものだから、テレビ見たさに母が作ってくれた綿入れの丹前を着こんで炬燵に潜り込んでいた。

中学生になると、今のような電気こたつと石油ストーブが入った。だから、居間にいれば温かい。でも、温かいのはそこだけ。宿題をするため隣の部屋に行くと、もう暖房は何もない。それで、いつものように母が作ってくれた綿入れの丹前を着て、首にはマフラー、腰から下には毛布を巻き、厚手の靴下を穿いて、寒さをしのいでいた。

実は今、その当時と同じようなスタイルでいる。

パジャマの上にカーディガンを着て、肩には母が編んだモヘアのショール、腰から下には薄い夏蒲団を巻き、靴下は2枚重ね。

「変な恰好・・・」と思ったら、自分でも笑えてきた。だけど、結構温かいし、何だか懐かしい。だから、電気や灯油を使わなくても、まだまだ当分このスタイルでいけそうだ。

自分一人で暖房を使うのは何だかもったいないような気がしてしまうから。