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えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

床屋さんに行くだけでも大ごと

水曜日、私は美容院に行った。

その時、うれしいことがあり、その翌日もうれしいことがあった。それを連日書き始めたのだけれど、夫が寝てしまうともう疲れて数行書いてはやめてしまった。

 

そのことはまたの機会に書くこととして、自分が美容院に行き、さっぱりしてくると夫の頭が気になってくる。

 

我家は二人とも大体2か月に一度、私は美容院に、夫は床屋さんに行っている。

夫のほうを先にすればそんなことはないのだけれど、自分が先に行くと罪悪感とまではいかないにしても、同じように髪が伸び、気になっているに違いないと思うと何だか夫に申し訳ないような気がして仕方がない。ましてやもうすぐ新しい年を迎えるとなるとなお更だ。夫が健康だったころには行こうが行くまいがお構いなしだったけれど、自分で行けなくなってからは私が連れて行ってあげないとどんなに行きたくても行けないものだから。

 

床屋さんは火曜日が定休日だ。だから、夫が行けるのは金・土の午後か日曜日だけだ。しかもお天気が良くて、それまでにお通じが済んでいなければ行くことができない。それにデイケア日以外は昼食を食べると眠気に襲われいつもお昼寝をしている。そうなると、なかなか行ける時がないのだ。

 

私の行く美容院は予約制だけど、夫の行く床屋さんは予約を受けていない。たぶん、正月が近づくにつれ床屋さんは混みはじめるだろう。そう思うとなるべく早くに行きたい。

午後から行くとなるとお昼寝の前に行くか起きてからにするか。そんな些細なことばかりだけれど私にとっては悩みの種だ。で、この間からいつ行こうかと考えてばかりいた。

 

今日は寒かったけれど、お天気はすごくよかった。

午前中の訪問リハビリの前にお通じは済んだ。

朝起きた時間は早かったけれど、昼食後すぐに出かければお昼寝ができる時間には家に戻れるかもしれない。

冬休み前だし、今日ならまだそんなに混んでいないだろう。

そう思い、昼食後すぐに出かけることにした。

 

訪問リハビリが終了したのがちょうど12時。それから急いで昼食の準備。そして片付け。それから歯磨きをして、トイレを済ませるともう12時50分だった。

 

床屋さんまでは歩いても7分ぐらいの距離だ。車なら数分で着く距離だけれど、乗ったり下りたり、車いすを畳んで乗せたり、下ろして広げたりしていれば時間的には変わりはない。最近歩いていない私は少々寒くても歩きたかった。で、「歩いて行かない?」と言ってみたけれど、夫は首を横に振った。それでは仕方がないので車で出かけた。

 

床屋さんに着くと一人が散髪中だった。椅子は二つあり、奥さんはたぶん理容師の資格はないと思うけれど、いつも理容師のご主人と交互にできることを手伝っている。だから夫もすぐに散髪に取り掛かってもらえた。

 

理容師のご主人とは小・中学校の同級生だ。ものすごく仲が良かったわけではないけれど、夫は開業当初から彼に散髪してもらっている。子どもたちが小さかった頃は子どもたちもそこでお世話になった。だから夫は話せないけれど、散髪している間中懐かしい昔話から最近のことまでいろんなことを話してくれる。夫は終始にこやかな笑顔で頷きながら聞いている。なのであれよという間に約1時間が過ぎ、夫の散髪は終了した。

 

さっぱりして気持ちよさそうな夫を見たら、私は「これで新しい年を迎えることができる」と、何だかほっとしてきた。正月が来ると言ってもどこに行くわけでも、誰かが来るというわけでもないのだから、どうってことはないのだけれど。とにかく、無事に床屋さんに行けたこと自体がうれしかった。

 

家に戻るとまだお昼寝ができる時間だった。いつものようにしっかりお昼寝した夫はすこぶる体調もよく、床屋さんに行くまで疲れるほどに考えていた私もどこかに疲れが飛んでいったようで、さわやかな気分になっていた。