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えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

地元の美術展

最近では夫と出かけることができるのは日曜日だけになってしまった。

月・水・木はデイケアで、火・金・土は訪問リハビリだから。まあ、お給料をいただくような仕事に出かけるわけではないので休めばいいのだけれど、それが休めないのだ。そして、その日曜日も雨ならダメだし、お通じが済まなければ夫は出かけるとは言わない。

 

それでも、この間から日曜日には夫と行きたいと思っていたところが2か所あった。1か所は床屋さん。もう一か所は地元の美術館だ。

 

この間の日曜日、すべてがクリアしたので夫に聞いてみた。「床屋さんに行く?」と。すると、即答で首を横に振った。「じゃあ、美術館は? 豊橋美術展をやってるけど」と。今度は即答で首を縦に頷いた。

 それで、久しぶりに地元の美術館に行ってきた。 

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第38回豊橋美術展。

ハガキには「東三河地方の作家による絵画・彫刻・デザイン・写真・書道の合同選抜秀作展とある。そして、写真・書道の部と、絵画・彫刻・デザインの部に分かれ、各6日間ずつ開催される。

私達が行くのは「絵画・彫刻・デザインの部」で、以前にも書いたことがあるけれど、忘れなければ必ず観に行く展覧会なのだ。

  

地元の展覧会とはいえ「選抜秀作展」というだけあって、なかなか見ごたえがある。

知っている方の絵もあり、面識はなくても毎回おなじみの方の絵や彫刻やデザインを観るのも楽しみ。作風が変わっていく人もいるけれど、いつまでも変わらない人もいる。今まで出品していた人の名前が見当たらなくなり、新しい人たちも増えている。そんな時は38年という歳月を感じたりもする。

 

夫は自分で車いすを足漕ぎして観ることはなかったけれど、一通り観終ってから何点かの作品を「もう一度観に行きたい」と指で私に伝えた。

 

地元の展覧会に行くといつも「絵を観ることは夫にとってかなりの刺激になるのだ」と感じる。私も継続して何かに打ち込んでいる人たちに触れると刺激を受け元気が出てくるような気がする。自分自身にはそういったことが何一つとしてないのだけれど。

 

今日は夫の誕生日だった。

二人ともこれからどれだけ生きることができるかわからないけれど、これからも絵を楽しみ、描く気にもなって、豊かな気持ちでこの先の老後も生きていけたらいいなあと思っている。