えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

雨ニモマケズ

今朝、地域の530運動に参加した後、遅い朝食を済ませた。

今日の天気は曇り。天気予報では「雨が降ることもあるでしょう」と言っていたけれど、空を見上げても降りそうな気配はなかった。なので、洗濯物だけは軒に干したけれど、夫と出かけることにした。

 

行先は地元の美術博物館。11月11日から開館35周年記念で『ウッドワン美術館所蔵 近代日本の絵画名品展』を開催しているのだ。

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実は、この間の水曜日に行く予定でいたけれど、お天気が悪くて諦めたのだ。だけど今日は空を見る限り絶対に大丈夫だろうと確信して出かけた。

 

私は知らなかったのだけれど、ウッドワン美術館は総合木質建材メーカーの株式会社ウッドワンが所蔵する美術品を公開する美術館として1996年9月に広島県の現廿日市市に開館したそうだ。

今回の展覧会は、その美術館が所蔵する絵画作品約600点より選りすぐりの日本画37点と洋画43点が展示されていた。

私は決して絵に造詣が深いわけではないけれど、私でも知っているような超有名な作家ばかり。有名だからいいというわけではないけれど、「さすが35周年記念の企画展だ」と思わせるような、地方ではなかなかお目に掛かれないような作品が80点もあり、見応えがあった。大袈裟かもしれないけれど、原画の前で立ちつくしてしまうというか、痺れてしまうほどの作品が何点もあった。

 

絵を堪能してからは、美術館の裏手にある三の丸会館でお抹茶をいただいて帰る予定でいた。で、美術館の入口まで戻ると、なんと外はどしゃ降りの雨になっていた。

 

車の中には傘も夫用のポンチョも常時入れてある。だけど、車まで持ちに行くだけでびしょ濡れになりそうなほどの雨だった。空を見上げれば、東も西も南も北もどこを見ても止みそうもない空模様だ。

もうお抹茶を飲みに行ける状態ではない。だからそれは諦めた。その代り、美術館の中にある喫茶室でランチを食べながら雨宿りをすることにした。

 

ランチを食べ終えても、雨は止むどころかひどくなるばかり。いつまで待っていればいいという保証は何もない。で、濡れることを覚悟で帰ることにした。

 

先ずは私が車に傘とポンチョを持ちに走る。ついでに助手席にバスタオルをかけておく。車はスライドアップ式の福祉車両なので、助手席のシートが車の外に出た時に濡れないようにするためだ。バスタオルも常に2枚は車の中に入れてあるから。

 

夫にポンチョを着せ、傘を持たせ、車の脇に車いすを止める。私はバスタオルを被り、助手席を操作。そして夫を抱えて車に移動させる。次に、後のドアを上げ、車いすを畳んでしまう。私はそれだけやってやっと車に入ることができるのだけれど、バスタオルを被っていても、その時点でもうずぶ濡れになってしまった。

 

家に着くころには東の空が少し明るくなり始め、雨もパラパラぐらいになってきた。美術館方面の空は暗いままだったから、多分まだ雨は降っていたと思う。そう思わないと、濡れてまで帰ってきたのがバカみたいだから。

 

家に帰りすぐに2人とも着替えを済ませ、夫は温かい布団に包まれて即お昼寝。私は温かいコーヒーを入れて一服。そして展覧会の余韻を楽しんだ。

 

雨ニモマケズ、よく頑張って帰ってきたものだと思う。

まあ、行きはよいよいで行ったものだから、何としても帰ってきただけなんだけれど・・・