えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

連休が終わるまでは

今日は下の孫の誕生日だ。かわいい盛りの5歳になる。

毎年、孫の誕生日に届くようにと期日指定でバースデーカードを送っているのだけれど、今年は忘れてしまった。

正月に帰省した時、孫は両親に買ってもらったパズルを一生懸命やっていた。

まだ1月のうち、パズルになったバースデーカードを本屋さんで見つけ早々と準備しておいたのに。

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残念だったけれど、法事のことで頭の中がいっぱいいっぱいで忘れてしまったものは仕方がない。3日には帰省予定だからカードとお祝いはその時に渡すことにして、今日のところは「おめでとうメール」だけ送っておいた。

 

明日は二男が帰省予定で、3日には長男家族が帰省する。4日は甥が東京から帰省し、昨年の10月に生まれた赤ちゃんを見せに来てくれるという連絡が入った。

 

法事を務め肩の荷が下りた。

そうすると今度は庭の草が気になる。夏野菜を植える準備もしなくては・・・

子どもたちの帰省に合わせ布団を干しておかなくっちゃ・・・

何を食べさせてあげようか・・・

銀行にも行っておかなくっちゃ・・・

庭は草が占領し、頭の中は子どもたちのことが占領してくる。

 

一つ一つ順番に。

今日のところはまず庭仕事から。

 

2日ほど前から咲き始めたテッセン。

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夫が窓から咲いているのを見つけ大喜びしていた。

 

マツバウンランとジシバリ。

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どっちもかわいい花だけれどその繁殖力に脱帽だ。

 

 上の写真はマツバウンランに焦点を合わせ、下の写真はジシバリに合わせて撮ってみた。

ジシバリはその名のごとく地面を縛るようにはびこってたまらない。

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朝から1時間半ほど草を取り、午後からは夏野菜を植える準備をした。苦土石灰では間に合わないから有機石灰を撒き、堆肥を漉き込んだ。しばらくぶりに鍬を振ったら息が上がり、年を感じてしまった。でも、頑張る。

 

明日はお天気がいいという予報。

嬉しい悲鳴を上げながら大人3人分、子ども2人分の布団を干し、離れの掃除をする予定。

連休が終わるまで、もっともっと頑張らなくっちゃ。さあ頑張るぞ!!

義母の7回忌法要を営む

今日は義母の7回忌の法要を営んだ。

今まで法事の時にはお寺の本堂をお借りしていたのだけれど、今回は自宅で行ったので事前の準備が大変だった。それは自分の気持ちの持ちようなのかもしれないが。

 

仏具を磨き、仏壇をきれいに拭き、仏間は大掃除。事前にお墓にお花を供えに行き、仏壇にお花と供物を供え・・・

こうした当たり前のことも夫の状態を見ながらの行動なのできっと大変だと思ってしまうのだ。

 

たかがそれだけのことだけれど、掃除はきりがない。その上、年を取ったからなのか気が急いて、気が急いて、毎日法要のことが頭から離れなかった。あんなに楽しみにしていた26日の「ふれあい音楽会」でさえ、友人と約束してなければ止めたいぐらいだったのだから。でもまあ何とか整い、今日を迎えることができた。

 

今朝はまだ夫が寝ている間に外回りと玄関をきれいにし、庭をぐるりと回ってみた。

ちょうどヒメウツギが咲いているのを見つけ、小さな枝を切って玄関の花入れに入れてみた。

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写真が悪いけれど「なかなかいいじゃない・・・」と一人悦に入る。

 

アマドコロ(ナルコユリ)も咲いていた。

こちらは仏間の花入れに入れてみた。 

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この萩焼の花入れは夫の弟の旅行土産だ。今日お参りに来てくれた時にこれを見て喜んでくれた。

右の手ぬぐいは住職からお年賀でいただいたもの。美大を出られた住職のデザインだと思う。毎年、年始回りの際に干支の手ぬぐいを下さるのだ。で、私のお気に入り。

 

と、準備万端整え、今日は夫の姉夫婦、弟夫婦を迎え、無事に義母の7回忌の法要を務めることができた。久しぶりに兄弟が揃い、義母も喜んでくれたことだろう。

私もこれでやっと肩の荷が下り、ホッとした。

お尻に火がついて

この間さくらが咲き始めたと思ったらもう若葉になり、今度は藤が咲き始め、今まさに満開だ。

月日の経つのは本当に早い。

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今月末に法事を控え、片付けを始めていたけれど、草木が気になり庭仕事をしたり、諸々の用事があったりで思うように進んでいなかった。

 

 藤が咲き始めたら何だか急に焦ってきた。

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仏具は磨いた、仏壇もきれいにした。

でも、片付けを始めると「そこまではしなくてもいいんじゃない」というようなところまで手をつけてしまうのが私の悪い癖だ。

仏間は押入れの中の物や仏壇の横のスペースに入れてあったもので溢れ、どうしようもない状態になっていた。モノだけじゃなく、レースのカーテン、厚地のカーテン、仏壇の横に取り付けてあるアコーデオンカーテンの汚れも気になる。窓ガラスもサッシの汚れも気になる。

だけど、先週の月曜日は友人からお誘いの電話が入り出かけ、水曜日は美容院の予約だった。今週は月曜日は歯医者さんの予約で明日はふれあい音楽会だ。

こうなると焦って焦って、この間の日曜日にやっとおしりに火がついた。

仏間のレースのカーテンも厚地のカーテンも外して洗い、窓ガラスやサッシも掃除した。アコーデオンカーテンもきれいに拭き、物は離れの2階に移動させた。

夫のことで中断を余儀なくされることは多いけれど、それでも1日中動き回り、何とかあと少しのところまでたどり着いた。

 

夫が家にいる日は何もできないと思っていたけれど、実際には「やれなかったんじゃない やらなかったんだよな」という相田みつをさんの言葉が聞こえてくるようだった。

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下からも眺めてみる。

あと少しで気が済むところまでできたと思ったら少しだけ気分が落ち着いた。

怒ってはだめだと自分に言い聞かす

先週の金曜日から心配事や腹が立つことやイライラすることが続いていた。

それまでの自分なら何事もなく通り過ぎてきたような些細なことばかりだけれど、昨日は私の許容量を超えてしまいついに爆発してしまった。そして、言葉で反論もできない、私から逃げ出すこともできない夫に当たり散らしてしまったのだ。「なんてひどい人だ」と思うけれど、もうおさまりがつかなかった。

 

イライラの原因は夫のこともなかったわけではないけれど、それは私の側の問題で決して夫が悪いわけではなかった。腹立ちの原因を作った他人には怒りをぶつけることはできず、その矛先が夫に向いてしまったのだ。夫には申し訳ないことをしてしまった。ごめんなさい。

 

久しぶりに父の声が聞こえてきた。「怒っちゃだめだよ。自分の身体を傷つけるだけだから」と。そして「紙に書いて吐き出して、吐き出したらすぐに破ってしまいなさい」と。

 

父が来て 今日も教訓 置いて行く

以前にも書いたことがあるけれど、父がまだ元気だったころに詠んだ川柳(のようなもの)

 

まだ心配事が消えたわけでも、怒りの内容が解決したわけではないけれど、今日はもう気持ちは落ち着き、いつもの日常が戻った。

 

知らないうちに咲いていた庭のボタン。 

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これはおとなりのおじさんからいただいたもの。亡くなられてからもう20年近い。

 

こちらは一重のボタン。

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これは夫の祖父が大事にしていたものらしい。もう50年以上、ひょっとしたら100年近く我が家のことを見守っているのかも知れない。

今年もふれあい音楽会

年度が代わり、今年もふれあい音楽会が始まった。

4月から月2回、8月はお休みで12月は1回の全15回。今日が今年度の第一回目だった。

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例年、この時期さくらは散ってしまった後なのだけれど、今年は開花が遅かったせいで昨日の嵐のような風にも負けることなく、市民館前の公園のさくらはまだ満開だった。

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さくらの手前が音楽会用の駐車場になる。

近くから写すと山が映らないのだけれど、実際には山を背負っていてロケーションは抜群なのだ。

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この写真よりもっとよく山並みが見え、ほんとうにステキだと思う。

音楽会が始まる前に来る人来る人の口から歓声が上がるほどだ。

 

昨年も書いたけれど、前売り券は限定160枚で飲み物とお菓子が付いて400円だ。当日券は同じく400円だけれど飲み物だけ。そして、昨年までは来た人は全員入場させてくれたのだけれど、280名を超えた回があり椅子もスリッパも不足したそうだ。それで、今年からは前売り券はやはり限定160枚だけれど、当日券は80枚で合計で240名までとなった。

そのことは市の広報にも書いてあったのだけれど、知らずに来た人もいて、今日はそういう人たちも入れてもらえたようで実際には257名だったらしい。私なんかはそういう話を聞くと「そこがこの音楽会の温かくていいとことだ」と思ってしまう。

 

今日は「EAST MEETS WEST LIVE!」~琴とピアノで綴るやさしい音楽~ 

春のJ-POP、~春よ来い・さくら・春一番~ ほか

プログラムは車の中に置いてきてしまったので予定表の赤く囲ったところ。

 

お琴とJ-POPって案外合うと思う。ユーミンの「春よ来い」なんてとっても良かった。もちろん、クラシックあり、ジャズありで、どの曲もすばらしかったのだけれど。私も友人も久しぶりの音楽会に大いに興奮し、楽しませてもらった。

 

そして、今日のお菓子は桜もち。

お菓子もおいしかったし、音楽も心にビンビン響いてきたし、さくらもすてきだった。

 

帰り、駐車場からの出口の辺りのさくらトンネル。

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これだもの。今日も一日良い日だった。

毎日お花見

今年は桜の開花が例年よりかなり遅く、我家の前の公園では1週間前にやっと2、3輪咲き始めたばかりだ。

それでも咲き始めるとどんどん咲きだし、あっという間に見頃になった。

それなのに水曜日は雨。木曜日も一時雨。金曜日、土曜日は一日中雨が降り、日曜日は10時ごろには上がったもののお天気は良くはなかった。

 

それでも毎日 窓から眺めては楽しんでいる。

確か、金曜日は5分咲きぐらいだったと思う。

 

土曜日。

車いすの夫目線で部屋の中から写真を撮ってみた。

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見た目には満開のように見えるけれどまだ8分咲きぐらい。 

 

日曜日。

10時ごろには雨は上がったけれど、一日中曇り空。

今度は私目線で撮ってみた。

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満開だ。

 

雨は上がっていたので夫がお昼寝中に桜の下で撮ってみた。

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本当に満開だ。

 

今朝、夫がデイケアに出かける前に二人でお花見。

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満開でまだ蕾もあるけれど、もう花吹雪が舞い始めていた。

 

夫がデイケアに出かけている間に兄のところに行ってきた。

道中では向山公園のさくらも、アイプラザ前のさくらも、運動公園のさくらも、どこのさくらも満開で、兄の家の庭のさくらも満開だった。

運転しながらの花見だったので写真はないけれど、規模が違う道中のさくらはそれはそれは見事で感動ものだった。

それでも、部屋に居ながらにして毎日楽しませてくれる我が家の前の公園のさくらが一番だ。

毎日これだもの。

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人間が小さくてやさしくないのかも

確か、先月28日に名古屋で桜が開花したとテレビの天気予報で言っていた。

その時、我が家の前の公園のさくらはまだ固い蕾のままで色づいてもいなかった。

31日の金曜日、NHK のアサイチで日比谷公園(だったと思う)のさくらは5分咲きだと言っていた。その時にも我が家の前の公園のさくらは固い蕾のままだった。

 

昨日は外に出なかったけれど、窓から眺めるといくつかのつぼみが少しピンクに色づいているのが見えた。

 

今日は夫はデイケア日だ。いつもだったらお迎えに来てくれるまで玄関で待っているのだけれど、今日は「さくらを見に行かない」と夫を誘ってみた。

 

我家は南面と西面に道路がある角地だ。正面は南面だけれどそちらには10段ぐらいの階段がある。だから目の前の公園とはいえ、西北から出てぐるっと回らなければならない。デイケアの送迎車は西側道路に止めてもらうようにしているので早めに外に出て公園まで行ってみた。すると、まだ2輪ぐらいだったけれど咲いていた。

夫は「おう、おう」と咲いている花を指をさし顔をほころばせた。少しの時間しか見ていられなかったけれど「見に行って良かった」と思える瞬間だった。

 

これは昼ごろ撮ったもの。

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暖かかったから一気に咲き始めた。

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夫がデイケアに出かけると、先ずは庭を一回り。

庭のゆすら梅の方は知らないうちに満開だ。

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庭を一回りした後は予定通り草取りに取り掛かった。

 

昨日、よんばばさんが絵本作家の甲斐信枝さんを追ったドキュメンタリーのことを紹介されていた。

yonnbaba.hatenablog.com

私も昨年、夫の友人からこの番組のことを聞き、見たかったと思っていたのだ。

そして日曜日、夫がお昼寝をしたので録画番組を見ようとテレビを付けるとこの番組を放送していた。ただ残念なことにもう終了間近だったようで少ししか見られなかった。

 

そんな番組を見たり、聞いたりした後の草取りは何だか悪いことでもしているみたいな気になってくる。

私だって、野原で見る草花には愛情が持てるし、ステキだともかわいいとも好きだとも思う。だけど、庭の草には閉口してしまうのだ。 

 

 すみれは私に抜かれることもなくかわいい花を咲かせている。

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カラスノエンドウだって負けず劣らずかわいい花だと思う。思うけれど・・・

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これはノゲシ

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甲斐信枝さんのお気に入りの花だ。

だけど、私は親の仇でも取るかのように片っ端から引っこ抜いてしまう。

 

この子はだあれ?  オニタビラコ? 

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 悪いけれど、あなたも引っこ抜かれる身なのです。

 

写真が悪いけれどカタバミ。日曜日に降った雨のおかげできれいに抜ける。

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ぺんぺん草だ。

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 正式にはナズナだけれど、子どものころは摘み取ってくるくる回し「ペンペン・・・」といわせながら遊んだものだ。だけど、畑いっぱいに増えて増えて・・・

私としてはかなり困っている。

 

これはハコベかしら・・・

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他にもホトケノザ、ジシバリ、ノミノツヅリ、オランダミミナグサ、センダイグサ・・・知らない草花もいっぱい生えている。

どの花もみんなかわいい花を咲かせるのだけれどやっぱり我が家の庭には欲しくない草花なのだ。

 

甲斐信枝さんだけでなく、画家の熊谷守一さんも草花の中に身を委ね、愛情たっぷりの目で足元の小宇宙を楽しんでいた。そして、お二人とも素晴らしい絵を描かれている。

それに比べ、なんともやさしくないわたし。

花は山 人は里

やはり野に置け蓮華草 これはちょっと意味が違うか・・・