えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

夏バテ

昨日と今日、町内会の盆踊りを家の前の公園で行っている。

昨日は夕方5時ごろには音楽が聞こえ始めていたけれど、今日は6時30分から始まった。

 

夕食の後片づけをしてごみを庭のバケツに捨てに行くと、外はムワーと生暖かい空気が体を包み込む不快な暑さだ。

今日は浴衣を着ている人も多くいた。お役の方もいるだろうけど、ご苦労さまなことだと思いながら早々と家の中に入った。

 

最近夏バテ気味だ。

今朝、新聞のテレビ欄を見ていたら「夏バテは体ではなく脳の疲れだった?!」という言葉が目に入ってきた。テレビを見たわけではないけれど、妙に納得した。

 

最近ちょっと調子が悪いのは暑さのせいとばかり思っていた。でも、そうばかりではないようだ。台風で被害があったせいか、市役所からよくわからない調査用紙が届いたせいか(有害物質のPCBが我が家の所有している建築物の中にあるかどうか)、次から次に私の許容範囲を超えるような出来事が起こるせいで脳が疲れてしまったのかもしれない。ひとつ、ひとつ解決していけばいいのいいのだけれど、解決してしまうまではこんなにも体に影響があるらしい。

 

盆踊りは9時までなのでもう終わる。

今日は踊り自体は8時30分で終わり、そのあと花火と抽選会をやっている。

さっきまでは景気のいい音楽と太鼓の音が聞こえ、今は花火の音と抽選会のマイクの声が響いてくる。小さな子供の声も聞こえる。楽しそうな声も音楽もどうもいけない。

 

今、終わったようだ。

あと少ししたらいつもの静けさが戻ってくると思う。そうしたら、私は今日も早めに寝ることにする。

台風12号が直撃

台風12号は異例のコースをたどり、29日に東海から近畿、中国、九州を横断し、まだ九州の南に停滞している。そして、これから一回転し、再発達する予報だという。

 

私の住んでいるところは土曜日の夜10時ごろ から激しい雨が降りはじめ、風も強くなってきた。

その日はどうにも体がきつく、20時頃には床についた。体はきつく、目を開けているのも辛いぐらいだったのに頭だけは冴えてなかなか眠れなかった。仕方がないので床の中で目を瞑ったまま考え事をしていた。

 

そうこうしているうちに雨風が強くなってきた。我家の辺りでは自然災害で一番怖いのは地震と風だ。築50年以上経つ木造家屋の我が家は強風にあおられればどこが壊れてもおかしくないような状態だ。ゴー、ゴーと、唸るように吹き荒れる風の音は 恐怖でしかない。

 

台風が直撃しそうだということで、普段は外に置いてあるものを中にしまい、大きな植木鉢などは倒れないように固定した。だけど、風にあおられると物干し場のトタンや車庫の外壁のトタンは剥がれてしまうかもしれないと心配だった。

そんなことを思い出したら、風が音を立てて激しく唸る音に加え、公園の木々が揺れる音、洗濯干し場のカラートタンの揺れる音・・・が混じり合い、恐怖でガタガタと体が震えるほどだった。

 

夫はというと、隣ですやすやと寝息を立てて気持ちよさそうに眠っている。夫が入院中はちょっと風が吹いて戸がガタガタしただけでも怖くて震えていた。その時のことを考えれば、隣に誰かがいてくれるだけでもありがたいと思う。もし、いなければ ドキドキが止まらないかもしれないのだから。

 

風は日づけが変わる0時前後から2時ごろまでがピークだった。それから少し眠れたようで、夫がトイレで目覚めた3時ごろにはだいぶ静かになっていた。

 

日曜日の朝、目覚めるとすぐに外に出て家の周りを点検した。

車庫や洗濯干し場のトタンは異常なかったけれど、母屋の破風板が1枚破れて剥がれ、母屋の屋根瓦も1枚剥がれ落ちて割れていた。一番大きな音がした時、瓦が落ちて割れたのだとわかった。

我家はこれだけの被害だったけれど、台風12号はあちこちで大きな爪痕を残していった。

今日は友人2人から電話が入り、一人は我家より被害が大きかったそうだ。もう一人は外に紐で固定してあったものが倒れたけれど、建物自体の被害はなかったと言っていた。

 

日曜日のうちに火災保険の担当者と大工さんに連絡しておいた。それで今日、火災保険の担当者が被害状況を確認に来てくれた。その時、被害に合ったという電話が次から次にかかってくると言っていた。被害の大小はあるだろうけれど、担当だけで30件以上だとか。

大工さんの方は留守電だったのでメッセージを入れておいた。しばらくしてから電話が入り、ちょっと大変な病気で入院中だった。そんな大変な状況になっているとは知らず電話してしまったけれど、相談には乗って下さった。でも、まだどうしていいのか分からないでいる。免責額以上は保険で修理できるのだからどこに依頼してもいいのだろうけど。

 

台風の前、ごみ出しに行くとき、公園の中を通るとむくげが咲いていた。

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去年まではなかったムクゲ。鳥の贈り物だろうか。

ピンクのムクゲも並んで咲いていた。

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我家では義姉がくれた桔梗が咲いていた。

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モミジバアオイも。

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この花が咲くと、夏だなあ・・・と思う。

全部、台風に倒れることなく、今日も花を咲かせていた。

猛暑でふれあい音楽会が中止になった

何度か書いているけれど、ふれあい音楽会は「身近に生の本格的な音楽を」という趣旨で開催され、多彩なジャンルの音楽を楽しませてくれる。4月から11月(除8月)の第2・4水曜日と12月に1回の年15回開催され、今年度は8月も1回開催予定になり16回の予定だった。

場所は市の施設である地区市民館の2階。バスケットゴールがあったり、たぶんバレーボールもできる体育館のようなところだ。そういうところだからもちろん冷暖房の設備はない。だからこの時期はものすごく暑いし、11月の第4週や12月はすごく寒い。

 

私がこの音楽会に行くようになって3年目になる。はじめは私が友人を誘った。2回目からは友人の方がハマってしまい、それ以来、ずっと一緒に行くようになった。もちろん、私も楽しんではいるのだけれど、正直「今回はどうでもいいなあ」と思うことがある。このところの猛暑を考えると、今回がまさにそうであった。でも、友人が一緒だと思うと言い出せない。それなら、今回は保冷剤を手ぬぐいで包み、それを首に巻いて鑑賞しようかと思っていた。もちろん、友人の分と、予備の保冷材も持って行くつもりでいた。

 

月曜日、友人から今回と8月の音楽会が中止になったと連絡が入った。実際には中止ではなく、来年の3月に延期になったのだけれど。

それを聞いて、何だかホッとした。このところ、毎日のように新聞やテレビで「命にかかわるような危険な気温だ」とか、「気象災害の一つだ」と報道され、熱中症に気を付けるように注意喚起している。

エアコンのない環境で演奏する人たちも大変だけれど、観客の大半は高齢者だ。私も高齢者だけれど、見た感じ、もっと年上の方の方が多いような気がしている。途中で休憩もあるし、水分もとれる。だけど、高齢者は熱中症になりやすい。

  

音楽会は命を懸けて行うことでもないし、聴きに行くことでもない。だけど、前売り券を購入してあると中止でもなければ自ら止めるのは躊躇われる。前述したように友人と一緒に行く約束をしているとなおのことだ。

主催者の方々も中止するにあたっては演奏者の方々への連絡・延期の日時調整、チケット購入者や当日来場者への連絡等など、大変だっただろうと推察する。

それでも、今回のように中止を決定してくれた主催者の方々のその勇気?に私は拍手を送りたいと思っている。

異常な暑さ

先週木曜日の天声人語に東京・有明で開かれていた「猛暑対策展」のことが書いてあった。建設現場や倉庫作業など暑さと戦う企業向けの産業見本市で、20日まで。

巨大送風機、熱を遮るヘルメット、着脱可能な「着るエアコン」など等、いろんなものが出展されていて、「着るエアコン」は大阪市の中西雄三さんという方が、東日本大震災がきっかけで、炎天下の復興作業には、電気がなくても涼しく過ごせる衣類が不可欠ではないかと考え開発したそうだ。その方が今年出展したのは超小型エアコン。一見、ただのバケツだが、中の氷が冷気を発し、段ボールで仕切られた避難所を冷やすのに最適だそうだ。このところの暑さは異常としか言いようがない。天声人語の筆者は星野達子さんの「蓋あけし如く極暑の来たりけり」という句を引用し、「湯のたぎる大鍋のフタを開けたような日が続く。屋外働く方々はもちろん、屋内で過ごす日でも熱中症対策をお忘れなく。」と結んでいた。

私も熱中症には気を付けているけれど、これを読んで、こんないいもの「被災地で実際に使われていたらいいのに・・・」と思わずにはいられなかった。

 

今日の朝刊の一面。

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異常な暑さは最近のことだと思ったら、1942年(だったと思う)にも、1959年だったか60年にもあったらしい。(夕方のNHK 名古屋放送局のニュース情報番組よる)

そのころはエアコンなんてものはなかったけれど、まだ子どもだった私はどうやって過ごしていたんだろう。

冷夏も困るけれど、猛暑、酷暑、極暑、熱帯夜が続くのは辛い。天気予報によると、明日は気温が少しだけ下がるけれど、湿度が高く、不快な暑さだという。カラッとした酷暑よりも溽暑の方がもっと辛いかもしれない。ああ、イヤだイヤだ。

今日の公園

梅雨明けのころから、夜が明けると同時に公園では蝉が一斉に鳴きはじめる。

私が子どもの頃には夏の初めはアブラゼミが鳴き、そのうちにミンミンゼミ、ニイニイ、チイチイ(チッチ)と続き、そのあとでクマゼミやツクツクホウシ、ヒグラシだったと記憶しているけれど、今ではジージーアブラゼミの鳴き声に交じり、最初からシャーシャーとクマゼミが鳴いている。子どもの頃の記憶はあいまいなものだから昔からそうだったのだろうか。

 

学校が夏休みに入り、今日から町内会のラジオ体操が始まった。

場所は我家の前の公園。6時20分ごろから子どもたちの声が聞こえ始め、6時30分になるとラジオの声に合わせ、体操が始まる。

倒れる前は早起きだった夫は まだ寝ている。「元気だった頃には夫も体操に参加していたなあ」と思いながら、私は野菜や花の水やりをし、公園の方を横目で眺め、お役で参加されている大人の方たちに心の中でご苦労さまと手を合わす。

 

体操が終わると、毎年のことだけれど、何人かの子どもたちはしばらく公園で遊んでいる。そのうち、静かになり、気が付くといつの間にかセミの声も止んでいた。

 

午後2時頃になるとまたセミの声が聞こえはじめ、子どもたちも公園に集まってきた。

いつもだったらサッカーやドッチボールをやっていることが多いけれど、今日は木陰に座り込み、何やら話をしているようだった。木陰とは言え暑いだろうにと思うけれど、子どもたちは元気なものだ。私は何回かは庭先に出たけれど、ほとんど家の中で過ごしている。クーラーは28℃に設定してあるのでちょっと暑いぐらいではあるけれど、外に行く気にはなれず、窓から公園を眺めていた。

 

夕方になると、子どもたちはいなくなり、また静かになった。ただ、セミだけは暗くなった今もまだ鳴いている。

病院受診の日

口を開けば「暑い」という言葉しか出てこないような毎日だ。

昨日はお隣の県の多治見市では40.7℃だったとか。全国でも39.0℃を超えたところが何か所もあり、テレビでは連日「命に係わる危険な気温」だと報じている。もう異常だとしか言いようがない気象状況にうんざりしている。

 

そんな中、今日は夫の脳外科受診日だった。

車いすの夫は私よりも照り返しが強い。しかも右マヒのため右半身の循環も悪く、気温の影響を受けやすい。だから、こんな状況下ではデイケア以外は極力外出したくない。だけど、病院受診だけはそんなことは言っていられない。

 

予約は10時30分。私ひとりなら10時10分ぐらいに家を出ても十分間に合うところだけれど、夫は一つ一つのことに時間がかかる。なので9時40分には家を出る予定でいた。いつもだったらその予定でもあれよあれよという間に10時ごろになってしまうのだけれど、今日はほぼ時間通りに出発できた。

 

病院に着くと、6台分ある車いす用の駐車場はすでに空きはなかった。7年間通院していて一度も止められたことはないのだけれど、正規のスペース以外にあと4台分はすぐ横に広い通路があり、そこに止めることができる。今日はそこにも無理やり6台止めてあり、もうそれ以上は止めることができなかった。

 

ドアを全開にしなければ夫を車から降ろすことはできない。一般の駐車場では隣のスペースが空いてないと降ろせない。玄関先で夫を降ろし、待合ホールで待たせ、私だけ車を止めに行けばいいのだけれど、それも心配。で、結局は夫を乗せたまま駐車スペースを探し、遠いところに止めた。病院というところは車いすの人だけでなく、受診する人全員がそういったスペースが必要な人なのかもしれない。我家の場合、介助者がいるのだから遠くても隣のスペースさえ空いていれば何とかなる。でも、隣のスペースが空いているところを探すのも大変だ。まあ、仕方ないことだけれど。

 

そんなこんなで、時間的ゆとりは十分だったはずが、手続きを終えると予約時間の少し前だった。それなのに、夫はトイレに行きたいというし。これも生理現象、仕方がないことだけれど。

トイレから戻ると、掲示板は夫の予約時間になっていた。同じ予約時間内には何人かの患者さんが入れてあるはず。そのうち、呼ばれるだろうと待っていたところ、看護師さんが外に出てきて夫の名前を呼んだ。通常は掲示板に番号が表示されるのだけれど、トイレに行っている間に呼ばれたのだと言い、すぐに診察してもらえた。

 

大きな病院は予約でもかなり待つと聞く。夫の主治医は4人目だけれど、待たされたのは初めの一人だけ。それでも1時間は待つことはなかった。今の主治医はほとんど予約時間内(10時30分から11時)には呼んでくれる。早い時には10時30分には診察も終了してしまうぐらいだ。かといって患者さんが少ないわけではなく、待合室には患者さんがあふれている。先生もきちんと顔を見て対応してくれるし、不親切なわけでもない。まあ、夫の状態は変わりないのだからこんないいことはないと思っている。

 

診察が終わると、夫は必ずレストランに行くという。夫にしてみれば3か月に1度の楽しみだと思う。

今日は「カレーの日」だとかで、300円でカレー(小さなサラダ付き)が食べられる日だった。しかし、残念なことに昼食には少々時間が早かった。で、モーニングコーヒーにした。コーヒーに厚切りトースト1枚分(バター・イチゴジャム付き)、サラダに、ゆで卵がついて470円。カレーの方がずっと安いけれど、久しぶりに外で食べることを楽しむのだから、それはそれで良しとする。

 

駐車場のことはあったけれど、何事もなく受診が済み、コーヒーを楽しみ、今日の大仕事が終わった。

今月はまだ整形外科受診と歯科受診が残っている。暑くてクタクタだけれど、あとはクーラーのきいた部屋で過ごせるのだから幸せなものだ。

ハガキは最高の贈り物

いつのころからか、ハガキが大好きになった。

子どもの頃にはハガキよりも封書が好きで、ステキな便せんや封筒を見つけるとついつい買ってしまい、引き出しの中には山ほどの便せんや封筒があった。

 

だけど、今は断然ハガキがいい。特に絵はがき。最近は旅行に行くことはなくなったし、絵はがきもあまり見かけなくなった。だけど、出先でステキな絵はがきを見つけるとついつい欲しくなって買ってしまう。

 

夫が元気だった頃には夫が時々描いてくれる絵手紙を使うことが多かった。でも、今は滅多に書かなくなってしまったのでほとんど絵はがきを使っている。

出す相手のことを思いながらファイルの中からハガキを選び、文を書く。そして、切手を選んで投函する。そのどれもが楽しい作業だ。

 

ハガキは出すのも好きだけれど、郵便受けに自分宛てのハガキを見つけると、それだけで幸せな気持ちになってくる。

だけど、数年前までは毎日のように届いていたハガキは最近ではめったに来なくなってしまった。それは私自身が夫が倒れてから滅多に書かなくなってしまったからだ。それでも、郵便屋さんのオートバイの音が聞こえるとすぐに郵便受けを見に行き、私宛のハガキを待っている自分がいる。

 

今週はそんな私のもとにうれしいハガキが2通も届いた。

1通は差出人の名前が書いてない絵手紙。絵は子どもが描いたと思われる山並みの絵で、日付は7月3日と書いてあった。7月3日は平日だから上の孫は小学校だし、下の孫は幼稚園のはず。でも、宛先の字は長男の字のように思われた。で、メールをしてみたところ、上の孫が学校から山梨に登山合宿に出かけ、その時に描いたものだと分かった。

じいちゃん、ばあちゃんにと、私たちのことを思い、絵手紙をくれたと思うとすごくうれしかった。

 

もう1通はよんばばさんから竹久夢二のステキな絵はがきが届いた。

絵の部分だけでも写真でお見せしたいぐらい夢二の中でもステキな絵だ。そして、優しい心遣いを感じるよんばばさんの文面に心の芯から温かくなった。

いつもは夕方5時過ぎぐらいの配達なのだけれど、その日は出先から戻った2時頃には郵便受けに入っていた。だから、その日は午後からずっと嬉しい気持ちのままで過ごせた。

 

「手紙はその人のことだけを思いながら書くから最高の贈り物だ」と言われているけれど、私もその通りだと思っている。はがき1枚でこんなにうれしかったり、温かい気持ちにさせてもらえるのだから。

よんばばさん、ありがとうございました。うれしかったです。