えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

台風12号が直撃

台風12号は異例のコースをたどり、29日に東海から近畿、中国、九州を横断し、まだ九州の南に停滞している。そして、これから一回転し、再発達する予報だという。

 

私の住んでいるところは土曜日の夜10時ごろ から激しい雨が降りはじめ、風も強くなってきた。

その日はどうにも体がきつく、20時頃には床についた。体はきつく、目を開けているのも辛いぐらいだったのに頭だけは冴えてなかなか眠れなかった。仕方がないので床の中で目を瞑ったまま考え事をしていた。

 

そうこうしているうちに雨風が強くなってきた。我家の辺りでは自然災害で一番怖いのは地震と風だ。築50年以上経つ木造家屋の我が家は強風にあおられればどこが壊れてもおかしくないような状態だ。ゴー、ゴーと、唸るように吹き荒れる風の音は 恐怖でしかない。

 

台風が直撃しそうだということで、普段は外に置いてあるものを中にしまい、大きな植木鉢などは倒れないように固定した。だけど、風にあおられると物干し場のトタンや車庫の外壁のトタンは剥がれてしまうかもしれないと心配だった。

そんなことを思い出したら、風が音を立てて激しく唸る音に加え、公園の木々が揺れる音、洗濯干し場のカラートタンの揺れる音・・・が混じり合い、恐怖でガタガタと体が震えるほどだった。

 

夫はというと、隣ですやすやと寝息を立てて気持ちよさそうに眠っている。夫が入院中はちょっと風が吹いて戸がガタガタしただけでも怖くて震えていた。その時のことを考えれば、隣に誰かがいてくれるだけでもありがたいと思う。もし、いなければ ドキドキが止まらないかもしれないのだから。

 

風は日づけが変わる0時前後から2時ごろまでがピークだった。それから少し眠れたようで、夫がトイレで目覚めた3時ごろにはだいぶ静かになっていた。

 

日曜日の朝、目覚めるとすぐに外に出て家の周りを点検した。

車庫や洗濯干し場のトタンは異常なかったけれど、母屋の破風板が1枚破れて剥がれ、母屋の屋根瓦も1枚剥がれ落ちて割れていた。一番大きな音がした時、瓦が落ちて割れたのだとわかった。

我家はこれだけの被害だったけれど、台風12号はあちこちで大きな爪痕を残していった。

今日は友人2人から電話が入り、一人は我家より被害が大きかったそうだ。もう一人は外に紐で固定してあったものが倒れたけれど、建物自体の被害はなかったと言っていた。

 

日曜日のうちに火災保険の担当者と大工さんに連絡しておいた。それで今日、火災保険の担当者が被害状況を確認に来てくれた。その時、被害に合ったという電話が次から次にかかってくると言っていた。被害の大小はあるだろうけれど、担当だけで30件以上だとか。

大工さんの方は留守電だったのでメッセージを入れておいた。しばらくしてから電話が入り、ちょっと大変な病気で入院中だった。そんな大変な状況になっているとは知らず電話してしまったけれど、相談には乗って下さった。でも、まだどうしていいのか分からないでいる。免責額以上は保険で修理できるのだからどこに依頼してもいいのだろうけど。

 

台風の前、ごみ出しに行くとき、公園の中を通るとむくげが咲いていた。

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去年まではなかったムクゲ。鳥の贈り物だろうか。

ピンクのムクゲも並んで咲いていた。

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我家では義姉がくれた桔梗が咲いていた。

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モミジバアオイも。

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この花が咲くと、夏だなあ・・・と思う。

全部、台風に倒れることなく、今日も花を咲かせていた。