えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

おしゃべりができた

夫がデイケアに出かける日には「デイケアに行っている間にこれをしよう」と、大抵は予定を立てています。いつも思い通りにはいきませんけどね。

今日は灯油を買いに行くこと。美術館に「中村正義をめぐって」という美術館の収蔵作品展を観に行くこと。そして、いつも通り月曜日までの食材の買出しと、庭の草取り予定していました。冬だというのにこの間から草が気になり始めているのです。

 

全部できるように朝から精力的に動けばいいのに・・・

やっぱりえむこは朝寝坊。夫が起きる前にコーヒーを飲む時間がありませんでした。そうなると、出かけてからでないと飲んでいる時間なんてないのです。デイケアの日の朝食はご飯に味噌汁と決めているので・・・

でも動き出す前に、まずコーヒーが飲みたいのです。だから、夫が出かけてからゆっくり飲んでいたら、もう出足が遅れてしまいました。

灯油を買いに出て一旦家に戻り、予定通り美術館へ・・・

そんなわけで、美術館を後にしたのはもう昼近くになっていました。

一人で出かけたので、何だか誰とも話すこともなく半日が過ぎました。えむこは元々みんなとつるんでどこかに行ったり、何かをしたりするタイプではないけど・・・

時々、夫がデイケアに出かけた後、帰ってくるまで、誰とも話をしないことがあるのです。そんな時は「やらなければ・・・」と思うことが山ほど有ろうと、予定を立てていようが、仕事のようにどうしてもやらなければならないことではないので、やる気がなくなったり、何だか虚しい気持ちになってしまうことがあるのです。

 

 今日も「そんな日になるのかなあ・・・」と思いはじめて寄ったスーパー。そこで久しぶりに中学時代からの友人のイケちゃんと会いました。立ち話で何分ぐらい話したでしょうか・・・

イケちゃんは昼休憩中の買い物だったので、ゆっくり話す時間はなかったけど、それでも、イケちゃんに会えただけで何だか少し元気が出てきたのです。

今度は、家に帰って昼食を食べ終った頃、T子さんのアポなし訪問。出先からの帰り道で「いるかなあ~」と寄ってくれました。我家はアポなしでもいつでもOKだから・・・

しばらく話していたら、今度は美容院のJ子さんから電話。

J子さんのお母さんは91歳。年末に大腿骨頸部骨折で手術をして、回復期リハビリ病院に入院中です。そして、J子さんはお母さんの所に毎日仕事が終わってから消灯まで面会に行っているのです。お母さんの足をさすってあげながらおしゃべりをして、お母さんが寝付くまでいてあげるそうです。親のこととはいえ、ホント頭が下がります。

回復期リハビリ病院は夫が入院していた病院で、我家やJ子さんの家からだと車でないと交通の便が悪いのです。車なら20分ぐらいで行けるところを公共交通機関を使って行くと、多分1時間以上はかかると思います。

J子さんは車に乗れないので、「月・木ならいつでも行ってあげるからね」と言ってありました。えむこが手伝えることはそんなことぐらいしかないからね・・・

それで電話があったのです。途中にある大型スーパーでお母さんの着る服を買って、病院まで行ってきました。

その間、えむこもおしゃべりができたし・・・

今日は寂しい1日かと思ったら、一気に3人もの友人とおしゃべりできてよかった、よかった。おしゃべりができるって幸せなことですよね。