えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

兄弟の絆

先週初めに夫の弟が白内障の手術を受けました。

入院の日も手術のことも聞いていたけれど、遠くの病院での手術、しかも短期入院だったのでお見舞いには行きませんでした。

でも、夫はお見舞いをしたいと思っていたのです。言葉では言えなくても、えむことの会話の中でそう感じていました。

我家の子どもたちは2人とも遠く離れて暮らしているから、弟は我家にとってはすごく頼りの存在なのです。特に夫が脳出血で倒れてからは感謝してもしきれないぐらい、よくしてもらっているのです。

 それで今日、もう退院して落着いた頃だろうと思い、夫に「お見舞いを持って行ってくる?」と聞いてみました。

いつもは散歩に誘ってもなかなかいい返事をくれない夫なのに、今日は即、首を縦に振って「行く」との返事なのですよ。やっぱり兄弟っていいのよね。

それで、午前中に散歩がてら弟の家まで出かけました。

弟の家までは歩いてもせいぜい5分ぐらいの距離です。そんなに近くでも、道中にはサンシュユが見事に咲いているし、白モクレンも咲いています。他にも春の草花がいっぱい。しかも、今日は上着がいらないぐらい暖かくていい日なのですから、2人して春を満喫することができました。

でも弟家族は残念ながら留守だったのです。

仕方がないので、ぐるっと近場を散歩して家に戻りました。

 夫は昼食を食べるといつものようにお昼寝です。

えむこはその間に夕食の下準備を整え、 夫が目覚めてから「もう一度行ってみる?」と聞いてみました。

すると今度も即、首を縦に振って「行く」という返事なのです。

2回も外に出るなんてホント珍しいことなのです。よっぽど会いたかったのでしょうね。

 弟は今度は家にいて、会うことができました。

午前中は家族が揃ったからと、お墓参りに行っていたそうです。えむこは本家なのに、なかなかお墓参りにも行けなくて、申し訳ないような、ありがたいような・・・ 

 弟の手術経過は良好で、21日には通常の生活に戻ってもいいと言っていました。その言葉を聞いて、夫はすごく安心した様子で嬉しそう。顔を見るとにこにこしていました。白内障の手術とはいえ、夫は内心かなり心配していたのでしょうね。えむこもホッと一安心です。

 「兄弟は他人の始まり」って言うけれど、えむこは夫の兄弟の絆は強いと思っているのですよ。そして、その絆にいつも助けられているのです。