えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

新聞を読んで・・・

今朝、新聞を取りに行くと一面の記事が目に飛び込んできました。

家庭で高齢者を虐待した人 「ひとりで介護」6割超

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二面にはこんな関連記事が・・・

独り母と向き合い

真っ暗な檻にいるようだった

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見出しを見ただけでも胸が痛くなってくる思いです。

家庭で高齢者を日常的に介護する中で虐待に至った人のうち、6割を超える人は協力者のないままひとりで介護にあたっていたそうです。そして、虐待をした人の7割が男性で、息子が4割強だったとのこと。また、4人に3人は介護の疲れや悩みを抱え、虐待した人の半数は経済的な困窮がみられたそうです。

 

我家だって60歳を過ぎたえむこが同じ年の夫を介護しているわけだから、老老介護みたいなもの。しかも夫と二人暮らしだからひとりで介護をしているのです。

だけど、えむこは看護師だったから、介護に関する知識や技術はあります。だから、相談者がいなくてもそんなに苦にはなりません。夫が倒れた時からえむこは「夫の専属看護師」になるって決めたから・・・

経済的には自営業だった夫は倒れた時からの収入はゼロ。えむこは夫の退院と同時に仕事を辞めざるをえなかった訳だから、厳しいものがありました。年金は65歳にならなければ満額支給はないからね。でも、今は夫に障害年金が支給されるようになったから、贅沢さえしなければ貯金を崩しながらでも何とか暮らしていけるのです。

そして、夫は65歳にはなっていないけど、脳出血が原因で介護が必要になったので介護保険制度の適応になり、要介護3なので個人負担の限度額は26750円までのサービスが使えます。

今はそのサービスを利用して介護ベッドや車いすを借り、月・木とデイケアに通所し、火・金・土と訪問リハビリに来てもらっています。だけど、サービスを受けるにはやっぱりお金が必要になるのです。もちろん、収入が少ない家庭にはそれなりの補助があるのですが・・・

えむこの場合は今のところは大丈夫です。でも、40代や50代の男性が一人で介護をするのは想像以上に大変なことだと思います。

施設に入所するか病院に入院でもしていなければ、通常の仕事は続けられません。経済的に困窮すれば、介護サービスはあっても受けることはできないのです。しかも介護の知識や技術は通常の場合はないだろうし、家事だって負担に思うものだと思います。

仕事の不安、将来の不安、経済的な不安、家事や介護の苦労・・・

数え上げたらきりがないほどの不安があるのでしょう。だから「真っ暗な檻にいるようだ」と思う気持ちが理解できるのです。

一人で抱えこんで虐待に至らないようにできないものでしょうか。

虐待する方、される方、双方ともに辛く悲しいことだから・・・

今日の新聞を読んで、そんなことを考えていた今日のえむこです。