私が建築物に興味を持ち始めたのはいつ頃だったのか覚えていないけれど、小学生の頃に豊橋公会堂や聖ハリスト教会の前を通ると、その建物をじっと眺めていた記憶があります。
豊橋公会堂は国の登録有形文化財に指定されているし、聖ハリスト教会は県指定の文化財でもあるので、今でも地元では有名な建築物です。
こちらが公会堂。
この絵は夫が以前描いたもの。多分8月末か9月ごろ描いたのでしょうね。
ただ、上部の半円に止まっている鷹の彫刻は今はレプリカで本物はしまってあります。外壁も塗り直したのか、以前のような重厚さはなくなりましたけれど、今でも好きな建物です。
こちらは聖ハリスト教会。
ハリスト教会の絵も何枚かあるのですが、私の一番お気に入りは紅葉の時期のもの。だから、今回はこの絵で。
そんな私がより建築物に興味を持ったのは夫の影響だと思います。
夫は脳出血で倒れる前は建築設計を生業としていました。
だから、建築物に対する興味は人並み以上。「どこどこの建物は誰々の設計だ」と言い、国内外の有名な建築家の作品について、私にもよく話してくれました。もちろん、地元の設計士のことも。
ただ、海外の建築物は余りの貧乏暮らしだったので、直接見に行くことは叶わず、雑誌やテレビで見るぐらい。でも、国内旅行に行けば建物ウォッチングは欠かしません。
近場の散歩も同じこと。車いす生活になった今でも、散歩中に一番興味を示すのは新築住宅や建築現場なのですから。
しばらく前に「HONZU」と言う書評サイトで「ぼくらの近代建築デラックス!」という、万城目学氏と門井慶喜氏の本の書評を読みました。
まずは面白そう。
「欲しいな~。買おうかな? どうしよう?」でも、1550円+税で1628円。夫と二人、1日食べれると思ったら最近はすぐには買えません。
そう思っているうちに日が経ち、今度は「藤森照信x山口晃 日本建築集中講義」と言う本の書評です。
こうなると、建築好きにはたまりません。
後の本は1995円。両方買えば3623円。いっぺんに2冊買っても同時には読めないし、まだ読みかけの本だって机の上に積んであります。
う~ん。と悩んだところで、まずは初めの本だけ買うことにしました。
それが届いたのが、8月16日のこと。まずは夫に見せるとにこにこして読み始めました。全部読めたかどうかは分からないけれど、2日に渡って長いこと読んでいました。
そして、その日は長男家族が帰省した日でもあります。長男も「HONZ」で「ぼくらの建築・・・」も「日本建築・・・」も書評を読んでいて、二冊とも興味を持っていました。
それで、家に届いたばかりの本を6割方読んだ息子もアマゾンで注文したそうです。そして「日本建築集中講義」は「ぼくがプレゼントするよ」と言ってくれ、我家に届くように注文してくれました。
前々回の帰省のときは1万円もするようなこんな本をプレゼントしてくれたのですよ。
- 作者: 坂茂
- 出版社/メーカー: ファイドン
- 発売日: 2005/06
- メディア: 大型本
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私は「ぼくらの・・・」はまだ半分も読めていないのです。でも、やっぱり面白い。
多分、数日すれば長男からのプレゼント本が届くと思います。だから、時間を作ってせっせと読もうと思っているのです。せっかくのプレゼントだから、届いたらすぐに読みたいものね。
今は夫から建物の薀蓄を聞くこともできません。どこに行きたいのか、何を見たいのかもわかりません。でも、本を読んで「ここを見に行きたいね」と聞けば、それなりの反応はあるのです。だから、本からでも刺激を受けて、以前のように建物ウォッチングをしたいと思うのです。