えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

IPadがほしいなあ

私はパソコンを使い終わると初期画面にしておく。

それが時々、スタートボタンを押した状態の画面が表示されていたり、変な表示が出ていたりする。

それは私が部屋にいない間に夫がパソコンを触っていたと言うこと。

最近の夫はパソコンを弄りたくて仕方がないみたい。だけど、夫は脳出血後に高次脳機能障害が残り、失語症もある。今は携帯電話のダイヤルすら長押しできない状態なので、パソコンの操作はとても無理なのだ。

 

倒れる前の夫は仕事でパソコンを使っていた。ワードやエクセルは殆ど使うことはなかったけれど、JW_cadというソフトを使い図面を書いていた。表の作成や文章もそのソフトを使い、ワードやエクセルが必要な時には私に手伝わせていた。

夫は元々はアナログ人間だった。だけど、図面をパソコンで書くようになってからはネットにも興味を持ち始め、何とか使いこなせるようになった。そして、面白くなってきたところで脳出血で倒れてしまったのだ。

 

一旦壊れてしまった脳は元には戻らない。だけど、最近では神経細胞が死に、ある働きができなくなったあと、その細胞自体が生き返ることはないが、別の細胞たちがまるで形を変えたかのようにその働きをするように変化していくということが分かってきた。そして、一度変化が起きてしまえば、そのまま維持されるという。高次脳機能障害失語症にも当てはまるかは分からないけれど。マヒに当てはまるのなら、多分同じことではないかと思うのだ。

夫は自分の名前をアルファベットで書くことはできた。だから、ワードを開いて自分の名前を打ち込む練習をしたことがある。だけど、全く打ち込めなかった。マウスの動かし方、カーソルの位置、右クリック、左クリック、ダブルクリックを教えても全くダメ。手を添え、目で画面を確認させて、クリックの方法を教えても。上下ボタンだけはすぐにできるようになったけれど。

 

今、夫がパソコンを弄りたいのは、多分、お気に入りの水彩画のサイトを見たいこと。自分の絵手紙を保存してあるファイルを開きたいことぐらいだと思う。

弄りたい気持ちがヒシヒシと伝わってくると、何とか教えたいと思ってしまう。だから、時々、手取り足取りで教えようとしている。だけど、今のところ全く覚えることができないでいる。

マウスやキーボードが難しいのかもしれない。

この間から、タッチパネルのIPadみたいなものならどうだろうかと思い始めた。

夫が入院中に「脳天気にもホドがある」という本が発売された。脳出血で倒れ、右麻痺と失語症が残りリハビリと闘うご主人との日常を書いたエッセイなのだけれど、パソコンマニアだったご主人は全くパソコンが使えなくなっていたそうだ。だけど、お見舞いでいただいたポメラキングジムワープロ機能だけのもの)のキーボードは打てたという。その時もポメラを買おうと何度も検討したけれど、我家は文章が打ちたいわけではないのでやめたのだ。

IPadならどうだろう・・・

使えなければ私が使えばいい。だから、試してみたいと思っている。ただ、今の我家にとってはちょっと高いのだ。だから、今すぐには買えない。

私は誕生日プレゼントなどしたことはないけれど、500円玉貯金も大分貯まっているし、今年は夫の誕生日プレゼントとして買ってしまおうかな・・・