昨日の夕刊にこんな記事が載っていた。
・・・・・・全国大学生活協同組合連合会が昨年行った「学生生活実態調査」(国公私立大30校の8930人が回答)によると、1日の読書時間が「ゼロ」と答えた学生は40.5%。現在の調査方法になった2004年以降、初めて4割を超えた。
別の聞き方で読書時間について調査した1985年は、「ほとんどなしは」は19.4%だった。その後徐々に読書しない層が増えたという。・・・・・・
・・・・・・千葉大教育学部の藤川大祐教授(教育方法学)は「今の学生は小さい頃からインターネットの利用時間が多く、読書の習慣が身についていない。また、最新の情報がネットで得られるため、『本の情報は古い』という意味もある」と分析している。
ニュースや調べ物はスマホを使うという 学生。
そうだろうなと思う。情報が早いし、手軽にその場で調べることができるのだから。
今、私も調べたいことがあれば、まずはネットで調べている。私も学生ならば、きっと本を読み漁って調べることなく、間違いなくネットを活用するだろう。
日本文学を専攻している学生がゼミの課題としての小説を月に2冊読む程度。「読書は好きだが、アルバイトや就職活動に迫られ、時間がない」
「読書をしなくてはいけない」と思っているわけではないけれど、これはちょっと寂しい気がする。
日本文学を専攻している学生が日本文学を読み漁ることがないなんて。大学へは何の目的で通っているのだろう・・・
高い授業料を自分で賄うためのアルバイトだろうか。それとも、その学生にとって大学は就職の道具にすぎないのだろうか。私には分からない。
今日の私の読書時間は約1時間30分程度だった。ホントはもう少し読みたかったけれど、中断せざるを得なかった。
とはいえ、今日はまだ時間が取れた方だ。30分ぐらいだったり15分ぐらいだったり、全く読めない日もあるのだから。平均すればどのぐらいの時間なのかは分からないけれど、ゼロ分ということはない。
私の場合、面白くて続きが読みたくなってしまうから読んでしまうだけで、決して勉強のためなのではない。私にとっての読書は娯楽なのだと思っている。
そう、 自由に外出できない今の私にとっては一番安上がりの娯楽なのだ。ま、そういう本しか読んでいないのだけれど。
今の大学生にはネットやらゲームやら面白いものがたくさんある。だから、読書の時間が少ないのは当然の結果なのだろうと私は思っている。
だけど、やっぱり残念だ。先に「読書をしなくてはいけないと思っているわけではない」と書いたけれど、大学生に読書は必要だと思う。
日本文学専攻ならば、日本文学はもちろんのこと、歴史や風習や日常生活に関するものも。フランス文学専攻ならばフランスに関するすべての分野の本を・・・
貪欲に読んで知識を深め、研究に繋げる。それが大学生なのではないだろうか。