えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

夫の散髪

毎週、土日は夫の清潔行為の日と決めている。

夫は家でお風呂に入れないのでデイケアのない日の全身清拭や髭剃り、歯磨きの磨き直しは毎日のことだけれど、それ以外の手足の爪切りや洗髪、手浴、足浴などなど行っている。それに最近は散髪もするようになった。

 

夫は2か月に1度、偶数月に床屋さんへ行っていた。

脳出血で倒れ、半年の入院生活を終え退院したばかりのころには私がカットばさみとスキばさみで散髪をした。3回ぐらいしただろうか、その後は徒歩圏内にある同級生が経営する床屋さんへ行けるようになった。

だけど、夫が床屋さんに行ける日は金曜日の午後か土日だけだ。しかも、雨が降っていればいけないし、お通じが済んでなければ行くことができない。

 

今年の4月、行きたいと思った時には雨が降っていたり、トイレが済まなくてなかなか行くことができなかった。やっと行けると思ったら、コロナの影響で自粛休業だった。

夫の髪は耳の上あたりがかなり伸び、鬱陶しくてもう我慢の限界まできていた。

 

以前は某メーカーのスキカルという散髪セットもカット鋏もスキ鋏も持っていた。だけど、何年か前に長男家族にあげてしまった。それで同じものをネットで買おうとしたら散髪セットは殆どが売り切れ状態で入庫までに数か月かかると書いてあった。それならダメもとでと家電量販店へ行ってみた。やっぱりコロナの影響でバリカン類は殆ど売り切れでいつ入荷するかはわからないとのことだった。(4月末の時点)それでも諦めきれずに見ていると、ヒゲトリマーという髪の毛のバリカンとしても使えるばものがあった。2、3回散髪すれば元は取れるぐらいの値段だったので床屋さんはすぐに始まるとは思ったけれど買ってきた。

 

そして、5月の初めにUチューブを参考にしながら夫の散髪をした。

初めは恐る恐るだったけれど、カット鋏とスキ鋏だけで散髪したときよりはずっと見た目よかったような気がした。それでも襟足や耳の上あたりはもっと短いほうがいいと思いながらも怖くてできなかった。

2回目は6月初め。1回目の時より思い切ってバリカンを入れることができた。だけどやっぱり襟足と耳の上は長めにしかできなかった。

 

そして今日は3回目の散髪をした。回数を重ねるたびに度胸が据わってきたような気がする。だけど、やっぱりまだまだで上手く刈れない。姿鏡を前に置き、夫にも見えるようにして刈ったけれど、後ろまでは見えないから文句は出ない。

まあ、散髪後は髭剃りも洗髪も行うのだからさっぱりして満足してくれたのだと思う。何事も経験だ。そのうちもっと上手くなるはずだからそれまでは多少の虎狩りも我慢してもらおう。