えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

「星野富弘 花の詩画展」を観に行った

美術館に行くと、展覧会を観た後で必ず全国各地の展覧会の案内ポスターが張ってあるコーナーに行く。そこにはポスターだけでなく、パンフレットや地元ギャラリーの案内ハガキなども置いてあり、美術館に行く楽しみの一つでもある。

 

3月に行った時「星野富弘 花の詩画展」のパンフレットを見つけた。 

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このパンフレットを見つけた時、一人だったので声にこそ出さなかったけれど、心の中で「ここなら行けるじゃない !!」と叫びたいぐらいうれしかった。

 

星野富弘さんのことを知ったのは新聞だったか、雑誌だったのか、それともラジオだったのか忘れてしまったけれど、1981年に「愛、深き淵より」が出版される前だったような気がする。その本はラジオ番組のプレゼントに当選していただいたのだけれど、他の本は殆ど購入し今も何度も読み返している。

 

パンフレットを持ち帰った日、デイケアから帰宅した夫にすぐに見せた。夫もパンフレットを手にすると「お~ !!」と声を上げた。そして、私の「行く?」という問いかけに大きく頷いた。

それ以来、パンフレットを部屋のホワイトボードに張り、いつ行こうかと思案していた。で、今日やっと行くことができた。

 

富弘さんの展覧会は私の記憶によると以前名古屋で2度ほど開催された。かなり前のことでいつだったのか記憶にないけれど、2度とも夫と一緒に観に行った。

初めて観た時、絵の前でわけもなく涙があふれてきて困った。2度目も今回もそんなことはなかったけれど、優しい絵と心に響く言葉に感動し、生きていく力や希望や喜びを感じたり、自分自身も温かい気持ちに包まれ優しくなれるような気がした。

 

夫は展覧会でビデオ映像を見ることは滅多にない。だけど、今回はずっと見ていた。そして、ビデオでも何度も「お~ !!」と声を上げ、絵を観ながらも何度も何度も声を上げた。その声は驚きだったり、感動だったりと、いろんな感情が混ざりあったような、少しづつ声のトーンが違っていたように感じた。

とにかく、すばらしい展覧会だった。

 

ミュージアムショップでは持っていなかった本と友人へのプレゼントと出すためのハガキを購入した。

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 本もハガキも良いけれど、やっぱり原画は最高に良かった。