えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

今日の1日

大型の台風18号が通り過ぎ、今日はいいお天気になった。

 

先週は月曜日も木曜日も午前中はずっと庭仕事ばかりしていたけれど、それでもまだやり足りず、今日も夫がデイケアに出かけるとすぐに庭に出た。

 

昨夜の暴風雨で公園のさくらやプラタナスの枝や葉っぱが道路や側溝に散乱していたのでそれもきれいに掃いて片付けたかったけれど、道路が乾くまで待つことにして、まずは庭の草取りから。

 

こんな日は面白いように根っこまできれいに抜ける。夢中で草を取っているとあっという間に80分でセットしておいたタイマーが鳴った。ここで10時。

もう30分、もう30分、もう30分、あと15分・・・

あと15分で12時になる。

ここで草取りはタイムリミット。

道路と側溝の掃除を残りの15分間でやってしまいたかったけれど、とても15分間ではできず、結局30分ぐらいかかってしまった。

 

今日は爽やかな風が吹いてはいたけれどお日さまの下での作業は暑くて暑くて汗だくだ。

作業を終え、水分補給をすると、またも汗が噴き出してきた。

シャワーを浴び、冷凍うどんで卵とじを作って遅い昼食。

食べ終えたらもう1時30分を過ぎていた。

休む間もなくスーパーへ買い出しに出かけ、家に戻ればもう2時30分。

洗濯物を取り込み、定位置にしまい、ふーッと一息ついたら3時過ぎ。

 

今日はそれまでPCも立ち上げていないことに気づき、やっと立ち上げ、何人かのブログを訪問していたら生協の宅配が来て中断。

そうしたらもう夕食を準備する時間。

 

夫がデイケアから帰宅するとすぐに夕食。

今日はかなり疲れてしまったので夕食の時に発泡酒を飲む予定でいたのだけれどその前に水分を摂りすぎたせいで飲む気にならず。

早めに片付け、久しぶりにリアルタイムでテレビを見た。

今日の朝日新聞の「フォーカスオン」というコーナーに「眩(くらら)~北斎の娘~」という番組が紹介されていて

・・・いま、この国で制作される最高水準のテレビドラマだ。セットは豪華で、衣装、小道具など細部もぬかりなく、何より俳優の芝居がなまめかしい、そうそうありつけない極上で濃密な73分だ。・・・

と絶賛されていたので見たかったのだ。

 

番組が終わるとすぐに夫は寝てしまった。

私も眠たかったけれど、夫が寝てしまうとどういうわけかいつも眠気はどこかに飛んで行ってしまう。

さあこれからが私の時間だ。

これを書き終えたらシャワーを浴びて、発泡酒を1缶飲んで寝ることにしよう。

明日にはきっと疲れも取れ、元気に朝を迎えることができると思うから。

 

庭はやっとほどほどきれいになり 、次の段階に進めそうだ。 

勢いつけて

今日は夫のデイケア日。

やりたいこと、行きたいところはたくさんあるけれど、いつものようにまずは庭仕事から。庭仕事は夫が出かけたらすぐに勢いつけてやり始めないとやる気が失せてしまうことが分かっているから。

 

今日の予定はオクラとピーマンとキュウリとゴーヤを片付けること。そして、東側の庭の草取り。それを1時間から1時間半で済ませ、そのあと食材の買い出しと、先週行く予定が行けなかった実家のお墓参りに行くこと。午後からは離れの片付け。

「もっと楽しいことをすればいいのに・・・」と思うけれど、これも夫がいる日にはできないし、放っておくとすごい状態になってしまい、そうなるとイライラしてきて自分自身の精神衛生上よくないから。

 

夫が出かけたのは8時40分ごろ。

予定通り、出かけるとすぐに庭仕事用の衣装に着替え、勢いつけて、タイマーを1時間にセットし、開始した。

 

写真はないけれど、小さなゴーヤを1つ収穫。まだ実がついているし、花もたくさん咲いていたのでゴーヤやもう少しそのままにしておくことにした。そして、最後のピーマンを収穫し、片付け。オクラもキュウリも予定通り片付けた。

 

次は草取り。

普段目につくところはまだ気になるほどではないものだから今日は私しか足を踏み入れることがない東側の庭の草を取る。そこには茗荷が植えてあり、今は毎日のように見に行くからものすごく気になっていたのだ。

 

茗荷はまだ収穫できないけれど、つゆ草がこんなに大きくなっていた。

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つゆ草は好きな花。他の草は仇のように取ってしまったけれど、これだけはあまりにかわいくて花が終わるまで残しておくことにした。できることなら我が家の庭ではなく、道端で咲いてほしいと願ってしまうのだけれど、まあいいっか。

 

ニラはもう花が咲いていた。

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1時間でタイマーが鳴ったけれど、結局はやめられず、もう30分、もう30分と、結局3時間ぐらいやってしまった。

おかげでだいぶきれいにはなったけれど、ちょっと疲れてしまった。

 

シャワーを浴び、冷や麦を茹でて一人で昼食を食べ、それでも一人だと休憩することもなく動き始めてしまうのだ。まあ、離れの片づけはやめて今日はお墓参りと食材の買い出しだけにしておいたけれど。

 

まあ、疲れたけれど、草はかなり取れたし、夕食には収穫したゴーヤでサラダは作れたし、まあまあ満足の1日だった。

友あり

今年の夏は天候のせいか夏野菜の出来が悪かった。

まずまずだったのはナスとオクラとピーマンぐらい。トマトもキュウリも、毎年困るほどできたゴーヤでさえもさっぱりだった。

 

数年前に鳥がくれたお気に入りの白いむくげもいつまでたっても咲く気配がなかった。「今年はもう咲かないのかもしれない」と諦めかけていたところ、昨日の朝1輪咲いているのを見つけた。

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咲いているのを見つけた途端、うれしくて、うれしくて。日中はまだ暑いとはいえ日差しはもう秋。朝夕はめっきり涼しくなり、かなり前から夕方になると秋の虫がうるさいぐらいに鳴いているというのにやっと咲いたのだからと、昨日は朝からルンルン気分だった。

 

そんなルンルン気分でいると、夫の小学校時代からの友人がくりを持って来てくれた。

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くりはお互いの小学校時代からの友人の山で拾ってきたという。そして、夫が絵を描くようにとイガに入ったままのくりをもらって来てくれたそうだ。

夫を含め、同級生の3人共が同じころに大病を患っている。だからということでもないかもしれないけれど、みんな夫のことを気にかけてくれるありがたい存在だ。

 

友人は「絵手紙描いて出してよ」と言って帰って行った。そう言われると夫は必ず描く。でも、くりを眺めて描き始めたものの思うように描けずに中断ばかり。結局、昨日は描けずじまいだった。今日も午前中から机に向かってはいたもののすぐに中断。夕方になってやっと1枚だけ仕上げた。

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私は分かるけれど、くりに見えるかしら。

本当はくりを持って来てくれた友人と、くりの山を持っている同級生に出す分と、私の分も描いてほしかった。でもまあ、仕方がない。1枚でも描けただけで十分と思うことにする。

 

朋あり、遠方より来る、また楽しからずや。

友が来てくれ、言葉が話せなくても懐かしい話や絵の話し等など、してくれること、何と楽しく、ありがたいことだろう。

何でも作ってしまうすごい人

8月ももう明日でお終いだ。

この間も書いたけれど月日の経つのは本当に早いと思う。

 

今月は市民館で月2回開催される「ふれあい音楽会」は休みだった。なので一緒に行く友人と会う機会もなく、他の友人との約束もなかった。

だけど、暇だったというわけではなく、今月は息子家族の帰省で私は大忙し。その上、草取りや夏野菜手入れなど等、体がもう一つ欲しいほどだった。

それでも買い物に出たついでに一人で絵本の原画展やトンボ玉の教室展を観に出かけたり、高校時代からの友人から誘われてお茶を飲みに出かけたり、友人の美容院に行ったりと、それなりに楽しんでいた。

 

先週、いつも一緒にふれあい音楽会に行っている友人から「〇〇(私の苗字)欠乏症になりそうで~す」と、うれしいメールがあった。そして、「自分は回遊魚みたいで動いていないと死んでしまいそう。ヒマヒマしてるから遊びに来ない?」と。

私は反対に忙しすぎるとおかしくなってしまうタイプだけれど、月に2回は会っていた人と一度も会わないとやっぱり会いたくなってくる。

で、先週の木曜日に会うことにした。そして、一人で行くつもりだった喫茶店のギャラリーで開催された手作り展を一緒に見に行き、そのあとは彼女の家でいつものようにたっぷりとおしゃべりをしてきた。

 

その時、手作りの話しで盛り上がった。

彼女は編み物が一番好きだというけれど、洋裁も自己流で習ったことはないと言いながらも何でも作れる。だから自分の洋服は殆ど手作りだ。最近では余り布でブローチなどを作ったりもしている。器用だし、やることは本当に早い。

 

そんな彼女がヒマヒマしているし、ボケ防止になるからと、私が購入したばかりの「すてきにハンドメイド」9月号の中で気に入ったブラウスを作ってくれると言った。そして、同じデザインで自分の分も作ってみると。

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かわいいでしょ。

 

いっしょに布を購入しに行ったのが先週の木曜日。

先ずは自分のものを作ってみて気になる所を修正すると言い、何か所か見て欲しいと電話があったのが月曜日。それでその日に会いに行き、袖幅を少なく、後ろの開きも小さく修正してもらうことにした。

 

そうしたらもう、今日完成したと電話が入った。もらいに行くと、余り布でバラのブローチまでも作ってくれてあった。

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色がかなり違って写ってしまったけれど本と似たような色で、ちょっと地味だけれど私の好きな色なのだ。

本のようにステキな刺しゅうもないけれど、間違いなく私のお気に入りの一枚になった。

 

月曜日に会った時、トンボのブローチを作ったからと2つもいただいた。

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洋服でもよし。布のバッグでもよし。右のトンボは黒っぽく写ってしまったけれど草色です。

私も作りたい人だけれど、材料を眺め、本を眺めたりするだけ。それに比べ彼女は彼女は何でもできるし、すぐにやってしまうすごい人だ。本当に感心してしまう。

草取り

このところ、夫がデイケアの日には草取りをしている。

と言っても1日中しているわけではなく、夫が出かけると先ずは1時間か1時間半。そして夕方、夫の帰宅を待ちながら30分ぐらいだ。

「この暑いのに」と思うけれど、あちこち草が生えてくるとイライラしてきて精神衛生上よろしくない。だから自分自身のためにやっているのだと思う。

 

そうはいっても自由になる時間は限られている。他にもやりたいこと、行きたいところは山ほどある。それでもやらずにはいられないのはきれいになると気持ちが落ち着くから。そして、花を見つけたり、チョウチョやトンボなどを見ると何だかふわっと温かい気持ちが湧いてくるからなのかもしれない。

 

知らないうちに生垣に絡みついて咲いていたヘクソカズラ。 

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草といっても、こうして花が咲くと愛おしい。

 

毎日遊びに来るアゲハチョウ。

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写真はないけど、クロアゲハやアオスジアゲハもやってくる。

チョウチョは動き回って思うように撮れません。

日常に戻す

7日の昼ごろ長男の嫁と二人の孫が来て、翌8日の夜に長男が帰省した。

 

帰省中、子どもたちは毎日、動物園はじめ簗場、愛知県民の森、サンテパルク田原、ボーリング場など等に出かけ、朝早くや夕方には家の前の公園で蝉とり、夜は花火も楽しんだ。もちろん、お墓参りにも行ってくれたけれど。

 

その間、私は朝早くから孫に起こされ、孫の世話と夫の介護と食事の世話に追われ、子どもたちが出かけると狂ったように掃除機をかけ、濡れモップで拭き掃除。そして、夕食の準備に片付け、お風呂の掃除。子どもたちが離れへ寝に行くとまた掃除の毎日だった。

 

それもこれもすべて息子のため(決して言わないけれど)。嫁が幸せでいられること、それが孫にとっても息子にとっても幸せなこと。そう信じ、労を厭わず動き回る毎日だった。

 

そして今朝、朝食を済ませると、はじめは長男だけ先に帰り、嫁と孫は18日に帰る予定だったけれど、みんな揃って横浜の自宅に帰って行った。

 

今日は夫もデイケアに出かけ、私は一人。

どこかに飛んで行きたい気持ちがないわけではないけれど、夫との静かな日常に戻るためにはまずは片付けが優先だ。

朝からたくさんの洗濯をし、子どもたちが使ったおもちゃをきれいにし、物を定位置に戻し、掃除機をかけ、濡れモップだけではきれいになりそうもない床をぞうきんで拭き掃除。汗だくになりながらとりあえず母屋だけは子どもたちが帰省する前と変わらない状態に戻した。

 

楽しかったには違いないけれど、本音を言えばやっぱりちょっと疲れた。

今日は残ったビールを飲んで一人「お疲れさま会」だ。そして、早く寝てしまおう。そうすれば明日はもうきっと元どおりだ。まあ、離れの片づけは残っているけれど。

片付け

先週の土曜日、長男から帰省のことで電話があった。

 

大型連休の時、「今度はお盆に帰省するね」と言っていたので私は8月11日に帰省して、14日に帰るのだろうと予想していた。息子が休みを取れば前後1日ぐらいは増えるかもしれないけれど。

ところが、ところが、7日に嫁っこと孫っちが先に来て、息子は8日に帰省。そして、息子は15日に帰り、嫁っこと孫っちは18日に帰る予定だとか。その間、我家にずっと滞在するとのこと。まあ、日中はあちこち出かけるだろうけれど、朝と夜は我家で過ごすそうだ。

ひえ~!!(これはうれしい悲鳴です)

 

息子たちは帰省中、離れで寝泊まりをする。

夫が倒れる前、離れには私が住んでいたのでお風呂はないけれど、他のものはなんでも揃っていた。「いた」と過去形なのは全く使わなくなったガスを止めたこと、冷蔵庫の冷凍室が使えなくなってしまったから。

 

母屋でも寝られないことはないけれど、狭いし、ゆっくりできないし、それに離れにはトイレも洗面も台所もあるし、ガスはないけれど、カセットコンロを使えば簡単なものぐらいは作れるし、お湯は電気ポットで沸かせば使えるからその方がいいのだ。

 

電話があってから、私は彼らが寝泊まりする離れの掃除が日課となった。と言っても実際には夫がデイケアの日ぐらいしかできないのだけれど。だから今週のデイケアの日は片付けばかりしていた。夫がいる日には母屋の方もきれいにしておきたいと毎日片づけに明け暮れた。

 

大型連休の時にきれいにしたはずなのにどうして片付かないのだろう。結局、モノが多すぎるのだ。処分してしまえばいいのだけれど、それができないからどんどんたまり片付かない。それに、息子は自分の家に置けなくなると処分したくないものを実家に送ってくる。この間、と言っても数か月前だけれど、引っ越し用の段ボール6箱分の荷物を送ってきた。中身は本やらなんやら。

それをそのまま離れに積んでおいたのだけれど、どうにも気になり押入れに入れることにした。と言っても押入れの中にはモノがいっぱい入っている。それを出して処分できるものは処分し、できないものは物置か離れの2階に持っていくつもりで。

 

元々、片付けたくて仕方がなかった。少しやりかけてはやめ、またモノが溜まる。また少し片づけては溜まるという繰り返し。大物は夫が倒れてから動かすことも処分することもできず悩みの種だった。以前、息子に「自分が死んだ後のことを考えると今のうちに片付けておきたい」と話したことがある。すると、息子は「心配しなくてもその時は僕が片付けてあげるから無理しなくていいよ」と言った。私としては荷物に囲まれて生活するのではなく、すっきりした部屋で暮らしたいという気持ちもあったのだけれど。

でもまあ、そう言われると息子の荷物は普段自分の目につくところに置くわけではないし、気持ちよく預かってやりたいと思う。

 

こうして息子たちが帰省する度に私は片付けの機会を与えられている。そんなことでもなければ横着者の私は押入れの中や不用品の整理などは目を瞑って放っておくだろう。そう思ったらすごく有難いことだと思えてくる。

息子たちの顔を思い浮かべてあと少し。きれいになれば私自分が何よりうれしいのだから。

 

この間から咲き始めたモミジバアオイ。これは今年3つ目の花だ。 

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真っ赤なこの花を見ていると元気が出てくる。

あと少し頑張ろう。息子たちに気持ちよく過ごしてもらうために。