えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

介護ロボットが欲しい

夫がベッドから転落してから10日が過ぎた。

その時、夫に外傷はなかったし、言葉が話せないので訴えることはできないけれど、どこかを痛がることもなく、動作に異常もなかったので安心した。そして、通常通りデイケアに出かけた。

私も汗だくになりながらの介助だったけれど、その日は特に異常を感じることもなくいつも通りの日常だった。

それが翌日になると、何だか腰に違和感というか、重いような気がしてきた。いつもだったらこの時点でコルセットをつけて様子を見るのだけれど、その日は思いもつかずそのままにしていた。すると、その翌日には痛みが出始め慌ててコルセットをつけた。

 

30代半ばの頃、椎間板ヘルニアを患った。それから時々腰がおかしいと感じることがあり、そんな時はいつも早め早めにコルセットをつけるようにしていた。するとたいてい3日もするとよくなったのだけれど、今回は未だに良くならないでいる。最近は他のことでも回復までに時間がかかるようになったので年のせいなのかもしれないけれど。

 

夫の介護が始まって8年。私も年を取り、身体が思うように動かなくなった。

指の関節も時々悲鳴をあげ、腫れたり痛みが出たり、しばらくするとよくなり、また悲鳴をあげたりを繰り返している。

一昨年は肩関節に痛みが出て右腕が上がらなくなった。それも1年1か月経ってやっと昨年末に回復したところだ。介護していると身体の不調はどこであっても辛い。

 

最近はロボットの研究、開発が進んでいる。時々、テレビのニュースで介護ロボットを見ることがある。重い荷物を持ち上げるロボットというか、体に着する道具も使われているようだ。

こんなことがあると、私たちが簡単に家庭で使える介護ロボットが早くできないかと願わずにはいられない。例えば腰や腕に何かをつけるだけで最小の力で介護できるようなもの。小さくて、値段も安く、手軽に使える、そんなものができたら私も欲しい。早くできないかなあ。

開発者の方々、首を長くして待っていますからよろしくお願いしますね。私たちの命があるうちに。

自由になれる時にその時間を楽しむだけ

今日は建国記念日だから世間はお休みだ。

だけど、夫が通うデイケアは通常通りなので先ほど出かけて行った。

祝日の度に有難いことだと感謝している。おかげで私は自由な時間が持てるのだから。

 

デイケアに行き出して8年。お休みは土・日と年末年始だけだった。それがこの間「重要」と判が押された封書を持ち帰った。中を確認すると今年の大型連休の休業についてだった。介護サービスであるデイサービスと違いデイケアは通所リハビリだから仕方がないのかもしれない。実際には大きな違いはないような気がするけれど、働く人たちのこともあるし。でも、夫の場合、10日間も家にいることになる。その間、私にも自由時間がないということだ。大型連休は喜んでいる人の方が多いのかもしれない。けれど、これから毎年大型連休はお休みになると想像すると私はため息しか出てこない。今から考えていても仕方がないことだけれど、今更デイサービスに変えられないし、本当に何とかならないかと思ってしまう。

まあ、仕方がないと諦めて、今日は今日の自由時間を楽しむしかないか。

新しいことを始めた

リメイクを推奨してみえる金子通世さんのことはこのブログでも何回か紹介しているけれど、金子さんはNHKで「リメイクを楽しむ」、地元のミシン屋さんで「リメイクバッグ教室」、市民館で「リボン刺繍」を教えている。昨年からは隣市の喫茶店でもお店の休みの日を利用し、月に一回、不定期で「簡単リメイク講座」を始められた。開催日は月曜日の午後1時30分から3時30分まで。隣市のその喫茶店までだと車でも40分ぐらいかかる。夫がデイケアから帰宅する時間までに帰れるかもしれないけれど、ちょっと心配。近ければいけるのにと残念でならなかった。

 

昨年の9月、金子さんの教える教室展が開催された。最近は毎年、楽しみに見させていただいている。その時、金子さんから人数が集まれば来年(今年)新しい教室を始める予定があると聞いた。場所は我家から車で10分ぐらいの所だったので都合がいい日を伝えた。すると、12月に今年の2月から第一水曜日(私でも行ける日)に教室を始めることになったとお誘いのメールをいただいた。もちろん即決で参加を申し込んだ。

 

「簡単リメイク教室」の内容は2時間で作れるものということで、最初はネクタイのリメイクでコサージュを作るとのこと。自分の家にあるネクタイを持っていってもいいし、着物地でキットを作っていくからそれで作ってもいいとのことだった。はじめのうちはこのように内容を決めて行い、慣れてきたら自分でリメイクしたいものを作るようにしていこうと思うと言われた。

 

新しいことを始めるのはちょっと緊張する。と同時にワクワクもする。前日には裁縫箱をきれいにしたり、中身を整理したりして落ち着かなかった。

そして、第一回目がこの間の水曜日だった。

私は一応ネクタイを持っていったけれど、金子さんが作ってきてくれた着物地のキットで作った。

 グレーがかったピンクの絽の着物地。ステキな生地だ。

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 3か所ぐらいに柄が入った部分があるけれど、写真ではよく分からない。でも、写真よりずっとステキな生地だ。

中のビーズも変形でステキ。こちらも分かりにくいけれど3個付けてある。裏には普通のブローチピンがつけてあり、右のカップ式のピンは自宅で作る用にとおまけ。見本ではリボンも付けることになっていたのだけれど、私は付けなかった。

 

次回は畳のヘリにリボン刺繍を刺したカードケースの予定。リボン刺繍には興味があったので楽しみにしている。

思い切って新しいことに挑戦して良かったと思っている。

ベッドから転落させてしまった

先ほど夫はデイケアに出かけた。

水曜日は一番早く出かける日だ。私は午後から新しいことを始めるため浮かれていたのかもしれない。

 

私は携帯のタイマーが鳴る前に起き、夫はタイマーイマーが鳴ってすぐに目覚めた。

夫の着替えを準備し、いつものようにベッドに端坐位にしようとした。ちょっと左に寄りすぎていると思ったけれど私が壁になるから大丈夫だと思いそのまま介助を続けた。でも、敷きパッドはふわふわの滑りやすいもの。アッと思う間もなく夫はベッドから滑り落ちてしまった。幸い怪我はなかったものの後が大変だった。夫は背中が45度ぐらい上がった感じでベッドにもたれかかったような状態だ。当然、お尻はベッドから離れている。身体は動かない。右足は介助しても膝を立てる状態を維持できない。いい方の左足でさえ膝を立てられないでいた。低床ベッドなので一番下まで下げてベッドにあげようと思っても体を動かすことができない。「いざえもん」という輪になった滑る布(ビニールのごみ袋の底を切り輪状にしたようなもの)を使って動かそうと思ってもそれを体の下に上手く敷くこともできない。ほとほと困った。かといって、私しかいない。やるしかない。頑張って、頑張って、格闘しながら30分、汗だくになりながら何とかベッドにあげることができた。そして、身体の位置を整え、無事に端坐位にし、着替えすることができた。

私も大変だったけれど、夫はもっと大変で辛かったと思う。ベッド上で体位を動かすのも大変だけれど、左に寄りすぎていると思った時に直してから行えばこんなことにはならなかったと思う。そう思うと、自分が横着したせいで大変な思いをさせてしまったのだと大いに反省している。勤務中なら当然ヒヤリハットで報告書を書かなくてはならない事案だ。怪我がなくて良かった。それだけが救いだ。

失敗は成功のもと

このあいだ湯通しして色移りしてしまったWガーゼ、一番いい部分が縦に茶色く染まってしまった。そこを使わないようにするとハンカチぐらいしかできそうもなかった。でも、染まってしまった部分に刺し子をすれば目立たないかもしれないと思い、最初の予定通りマフラーを作ることにした。刺し子の柄はピンクの布だから桜の花がいいかしら・・・、それとも・・・ 刺し子の本を眺めたり、刺繍の本を眺めたりしながら悩んでいた。で、選んだのが矢羽根。

一応、完成はさせたのだけれど失敗だらけだ。

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失敗その1

青色の丸で囲んだ部分が茶色に染まってしまった部分。右側は多少薄いけれど、左側はやっぱり目立つ。

 

失敗その2

グラデーションの刺し子糸を使ったこと。単色に糸を使えばよかった。

グラデーションの糸を使う時は一番薄い色より濃い色の布でないと縫い目が目立たなくて縫ってないみたいに見えてしまう。

 

失敗その3

縫ってないように見えたところを縫い直さずに重ねて縫ったこと。

出来上がりが気に入らない。

 

失敗その3

Wガーゼを外表に折り、2重にして仕立てたこと。淵を三つ折りにして一重で作った方が使いやすいと思った。

 

でもまあ、失敗は成功のもとだ。今回の失敗を生かし、もう一度作ってみようと思う。そして、せっかく作ったのだからこれは草取りの時にでも使おうと思う。

草取り&友人と楽しいおしゃべり

今日は立春

立春と聞いただけで「春が来たんだ」という気がして何だか嬉しい。

 

この間から、庭では私の好きな白い椿が咲いている。

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洗濯物を干しに行くたびに眺めてはひとり喜んでいる。

 

昨夜降り始めた雨は起きるころには上がっていて、今朝はとても暖かくていい日になった。

寒い間庭仕事をする気にはなれずにいたらいつの間にか椿のまわりにも草がいっぱい生えていた。

 

夫はデイケアに出かけた。お天気だし、暖かいし、地面は濡れている。「こんな日は草取りだ」と思ったらもうやる気満々。出かけるとすぐに草取りを始めた。

 

30分ぐらい経ったころ、高校時代からの友人から久しぶりに電話が入った。彼女からの電話はいつもコーヒーのお誘いだ。

彼女もいろんな事情があって思うように出歩けないでいる。私に電話があるときは大抵はストレスが溜まりはじめているとき。おしゃべりをすればお互いに心が晴れる。彼女は私にとって唯一無二の大親友だ。お誘いがあればもちろん草取りは中断し、コーヒーを飲みに行く。

いつもの喫茶店でコーヒーを飲みながらなんてことはないことを話し、2時間ぐらいはおしゃべりをした。愚痴あり、楽しい話ありでいつまでも話は尽きない。そして、目いっぱいおしゃべりをすると知らず知らずのうちにお互いに元気になっている。

 

夕方、夫の帰宅を待ちながら草取りの続きをした。

東側の庭ではやぶ椿も咲いていた。やぶ椿も好き。

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 義母が好きだった真っ赤な八重の椿はまだ咲いていないけれど、固い蕾がいっぱい付いている。今年は椿の成績がいいみたいですごくうれしい。

椿は私への草取りのごほうびだ。

喜んでくれるって嬉しいこと

初めて花ふきんを作ったのは昨年の8月だった。

刺し子がしょうに合っていたのか、あれから約半年の間夜な夜なチクチク楽しんでいた。そして、先月19日に17枚目が完成した。

「そんなに作ってどうするの?」と、言われそうだけれど、自分が使いたいというわけではなく、刺していると落ち着くというか刺したいだけ。だからできると友人や知人、兄弟や甥夫婦などに差し上げた。というより貰っていただいたと言う方が正しいかもしれない。

 

正月、興味を示してくれた孫に1枚。嫁にも1枚。作り置きしてあった何枚かの中から好きなものを選んでもらった。

 

甥夫婦も東京から帰省すると、1歳になった子どもを連れて兄夫婦と一緒に来てくれた。結婚してから毎年来てくれるのであげたくて、好きなものを選べるようにと何枚か作り置きしておいた。そしてその中から赤色と紺色のものを1枚づつ選んでもらった。

その時、一緒に来てくれた兄嫁のYちゃんにもあげたかったけれど、残りが少なかったし、あんまりいいのがなかったのであげられなかった。

 

この間の水曜日、ご近所の小母さんからいただいた甘夏をおすそ分けするために兄のところに行った。その時、あれから作った花ふきんも持って行った。

 

七宝つなぎ

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角亀甲

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十字花刺し

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桜の花 実はこれは失敗作で裏が美しくない。

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桧垣

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どれも写真が悪すぎるけれど、Yちゃんに失敗作を含めこの5枚を見せると「わ~‼ 」と声をあげ目がキラキラ輝いた・・・ように見えた。そして、この中から2枚あげると言ったらものすごく喜んでくれた。そんなYちゃんの姿を見たら私の方がものすごくうれしくなった。本当に喜んでくれたのだと感じたから。

Yちゃんが選んだのは私の予想通り「七宝つなぎ」と「角亀甲」だった。

今、手元には失敗作の「さくらの花」と人気のない「桧垣」と「十字花刺し」が残っている。また少し刺しためておきたいと思うけれど、今度は刺し子を使った布小物に挑戦しようと思っている。巾着とかポーチとか、バッグとかスカーフ等など。そして、来年の正月にはそれをお年賀にできたらいいなあ・・・なんて、笑われそうなことを考えている。でも、考えるだけでも楽しくなってくる。