えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

我家の食事

家事はやってもやっても際限がありません。

掃除も洗濯も台所仕事も。家族が気持ちよく暮らせるようにと掃除や洗濯に勤しむえむこですが、台所仕事は得意ではありません。嫌いとか苦手と言うわけではないのですよ。

昔、誰かのエッセイで「年を取ると食べ直しができないから、好きなもの(おいしいもの)を食べたい」と書いてあるのを読んだことがあります。

えむこは若い時からそんな食べ方が好きでした。そして、食べたいと思うものは至ってシンプルなものばかりです。珍しいものとか、初めての物とかには全く興味がなく、食べ慣れた食材を使った食べ慣れた料理がいいのです。だから、雑誌に載っている手の込んだ料理を見ても「おいしそう・・・」とは思わないのです。

でも、夫はどうなのか・・・

倒れる前と後では食の好みが変わってきている気がするけれど、思いを伝えることができないから分からないのですよね。

 

我家の朝食は以前はご飯とみそ汁でした。でも、今は半分以上はパン食になりました。

ご飯の時には海苔は必須。でも、あとは卵焼きでもあればえむこは十分なのです。

パンの時にはトーストやホットサンド、サンドウィッチ、ピザトースト、ホットドッグ、フランスパン等など、バリエーションはつけているけど、あとはサラダと卵焼きと自家製のヨーグルト。そして、コーヒーがあれば十分です。

昼はうどんやそば、焼きそばやスパゲッティー等の麺類や丼物、ちらし寿司等など、なんでもいいのです。最近はそういうものを夫が好まなくなってきたので夕食と変わらないような献立になってきました。

だけど、夜だけはご飯におかずがいいのです。汁物はいらないけれど、三菜以上の副菜は欲しいのです。

父は晩酌をする人だったし、夫が倒れる前は二人でビールやワインを飲むことが多かったからかも知れないけれど。

メインは肉・魚・豆腐のどれか。あとは野菜。

でも、えむこの好みは至ってシンプル。肉だったら生姜焼きかしゃぶしゃぶ風。

魚は刺身か塩焼きか煮つけ。その中でも刺身が一番好き。煮付けだったらみそ味よりもしょうゆ味。あんかけも蒸し料理も食べたいとは思わないのです。

あとは野菜の煮物や炒め物、お浸し、サラダ、酢の物・・・

煮物は筑前煮、牛蒡のきんぴら風、かぼちゃ、肉じゃが、冬は大根、夏は冬瓜、ナスとピーマンの炒め煮等など・・・

ホントに簡単なものしかできないのです。というか食べたいと思わないのです。

若い頃は揚げ物も作りました。でも、もう何年も揚げ物を作ったことはありません。夫が油を使う料理やカロリーを気にするようになったことと、えむこもある年齢に達した頃から食べたいと思わなくなったのです。

でも、天ぷらは好きなので、今でも時々食べたくなります。特にニギスの天ぷら。揚げたてのニギスの天ぷらはホントにおいしいと思います。だけど天ぷら自体、たまの外食で食べるだけになったので、ニギスが口に入ることはなくなりました。

えむこが時々行くスーパーでは開いたニギスを売っていますが、いつも行く方のスーパーではたまにしか売っていません。

それが昨日は珍しく売っていたのです。それを見たらものすごく食べたくなって買ってしまいました。

それで今日は昼から天ぷらを揚げたのです。他におかずがあったからニギスと玉ねぎだけですが。

久しぶりに揚げた天ぷらは「おいしかった~」の一言でした。

夫もおいしそうに食べてくれました。食が満たされると幸せな気持ちになるのですよね。台所仕事は決して得意ではないけれど、「たまには天ぷらも作ろうかな・・・」と思った昼食でした。

たぶん、夫はもっとバリエーションに富んだ献立を望んでいるような気がするから・・・