えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

母恋し

もう孫がいるというのに、こんなことを書くと笑われそうだけど、母が恋しくて、会いたくて仕方がない。

母が逝ってもう39年。

その時の母の年齢を10歳も上回ってしまった私は、今、年老いた母の姿を想像すらできない。

でも今、母が生きていたら・・・

もしも、母が生きていたら・・・

母が生きていたらな・・・

と、思ってしまう。

この39年間、どれだけそんな風に思った事だろう。考えても仕方がないことだとは分かっていても。

私は、人から「どこに行った」とか「何を買った」と聞いても、羨ましいと思ったことはない。だけど、母親らしき人と一緒に歩いている姿をみるだけで、ものすごく羨ましいと思ってしまう。

人にはさまざまな暮らしがある。親がいることで困っている人がいることも知っている。だけど、生きているだけで羨ましいと思ってしまうこの自分の感情はどうしようもない。

母が若くして逝ってしまったから、いつまでも心を引きずってしまうのかもしれないけれど・・・

母のすぐ上の姉は未だ健在だ。母の年齢の人がこの世から一人もいなくなれば、羨ましいという感情はなくなるかもしれない。だけど、恋しいとか会いたいという気持ちは変わらないと思う。

今日は母の命日だ。

母が自分自身のために手編みしたモヘアのショールを取り出し、今、私の膝の上に乗せている。あったかい。ものすごくあったかい。

今日ぐらい、夢でもいいから会いに来てほしいな・・・