えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

近くで紅葉を楽しむ

このところ寒かったせいか、この辺りでも紅葉のニュースが聞かれるようになった。

私はどちらかというと、新緑の方がずっと好きだけれど、テレビの旅行番組や情報番組、バス旅行のチラシ等で紅葉、紅葉とうたわれると「山の方まで行けばきれいだろうな」と、行きたくなってくる。

行こうと思えば、我家から1~2時間ぐらい車を走らせればそれなりの名所がある。だけど、そういったところは混雑するし、車いすでは足場が悪かったり、坂道だったり、何よりトイレに困る。最近は道の駅がかなりできたので、そこまでもてばいいけれど、それでも心配。

それに最近はお天気が悪かったり、寒くなったり、お昼寝が日課のようであったりで、殆ど外出をしなくなった。

「ま、いいっか・・・」と、諦めかけていた昨日、今日。

いつもだったら昼食を食べた後は自らベッドに行く夫が「寝ない」と意思表示をしたのだ。それでもベッドに連れていけば寝てしまいそうな状態だけど、そんな日は無理には寝かさないようにしている。

それで「外に行きたいの?」と聞いてみると、首を縦に頷いた。かといって、行きたいところがあるわけではなさそう。もしもあったとしても、失語症の夫は私に伝えることはできない。

夫が外に行きたいと意思表示した時に出かけないと、なかなか外には出られない。それで、とにかく外出の仕度をして外に出た。車庫に行き「ドライブ? 散歩?」と聞くと、左手で車と反対方向を示した。ということは散歩に行くということ。それで、近くの公園を巡り、紅葉狩りをすることにした。

 

我家の近くにはいくつもの公園がある。

50年ぐらい前、この辺りが区画整理された時、その余剰地で造られたのだと思う。

我家の前の公園は桜の木。寒暖の差が大きくないのでそんなにきれいではない。

次の公園は家の前の公園の3倍ぐらいの広さで、桜と南京ハゼが交互に植えられている。

南京ハゼはこの辺りでもキレイに紅葉してくれるから毎年楽しませてもらっている。

写真には撮れなかったけれど、公園の四方に植えられているのでなかなかステキだ。

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次は我家から歩いて15分ぐらいの公園。

通称1キロ公園と言われ、遊歩道になっている。高さ10㍍以上はあるだろう木の下を歩くこのコースは大好きな所。

見上げれば、少し紅葉している。

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いつもこの道中で「公園を眺めながらおいしいコーヒーが飲める、ガラス張りのステキな喫茶店があればいいのに」と思いながら歩いている。だけど、残念ながらそんなステキなお店はない。だから、中間地点の市民館でトイレ休憩をすませ戻るのだ。

往復、約1時間半の散歩。それで、十分近くの紅葉を楽しむことができた。

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これは2008年の今頃、夫が描いたもの。

市内には、車なら10分ぐらいで行けるところにみごとなイチョウ並木がある。今度はそこに行ってみることにしよう。お金をかけずに紅葉を楽しむ。これも節約の一つかな・・・