えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

思う存分には遊べない

私が自由になれるのは月・木の夫がデイケアに出かけている時間。

その間に日常の買物をしたり、夫がいる日にはできないような家のことをしている。そして、時々は友人と出かけることも。

だけど、自由に使える時間は9時30分ぐらいから16時まで。できれば夫が帰って来る前に夕食の準備をしておきたいので、15時30分ぐらいまでには買い物を済ませて家に戻っていたいと思っている。自分一人なら何を食べても、時間が遅くなっても構わない。だけど、デイケアの日を逃すと買物も自由に行けないし、今の夫には それを強いるわけにはいかない。それで、友人と会っていても帰りの時間がとても気になる。もっと遠くまで出かけたいとか時間を気にせずゆっくり遊んでいたいと思うけれど。

 

いつも誘ってくれるT子さんはご主人を亡くして1年1ヶ月が経つ。しばらく一人暮らしだったけれど、今まで遠くで暮らしていた息子さんご夫婦に事情があって、昨年11月から同居することになった。食事は一緒にしているけれど基本的には自由だという。

だけど、私と会う時にはいつも私のペースで付き合ってもらっている。私が帰ろうとすると「まだいいじゃない?」と言われるけれど、いつも「ごめん。もう帰らないと・・・」という具合に。

だから、T子さんは私と会った後はいつも消化不良ではないかと思ってしまう。いつも私のペースで振り回しているような気がして。まあ、私以外にもT子さんは友人がたくさんいるのでいいと言えば良いのだけれど。

そんな気がすると、私は近いうちにハガキを出す。すると、すぐに返事がきて、そこには「いついつはヒマだよ。どこどこに行こう・・・」と書いてあったりする。そして、また一緒に遊びに行くと、また消化不良を起こさせている感じ。まあ、私が思っているだけで、彼女はそんなことは言わないし、素振りも見せないけれど。

 

今日はそんな約束の日だった。

約束は豊川稲荷に行くことだったけれど、私としては新城市の石雲寺まで足を延ばし節分草も見に行きたいと思っていた。

だけど、夫がデイケアに出かける頃から雨がパラパラと降りはじめ、T子さんと会う頃には本格的な雨が降りはじめた。

ま、会った後で行先は変更してもいいかと思いながらT子さんの家まで出かけた。すると、T子さんは「雨でも構わないからまず節分草を見に行こう」と。それで、石雲寺まで出かけることにした。

石雲寺は新城市と言ってもかなり奥の方。我家からだと1時間以上かかる。しかも途中から山道もある。

「こんなどしゃ降りに行くバカはいないよね」と言えば、T子さんは「ここにいるよ・・・」と。まあ、道中でおしゃべりは楽しめるからいいけれど。

 

2月の初旬が見頃だという節分草。

でも、昨日とっても暖かかったから、もう少しづつ咲き始めていた。 

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 こんなネコヤナギを見ると、寒くても「もう春だ」と感じることができて嬉しくなってくる。

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ここにいる間が一番のどしゃ降りだった。だから、今日はちょっと見ただけで早々に帰ってきた。

写真はないけれど、道中の山の景色は水墨画の中に入り込んだようでものすごくステキだった。

 

家の近くまで戻り、おいしいランチを食べた。そして、豊川稲荷はまた今度の機会に行くことにしてT子さんを家まで送って行った。

今日もまた「我家でコーヒーを飲んでいかない?」と誘ってくれたけれど、やっぱり気持ちを振り切り、帰ってきた。

「また消化不良にさせちゃうかな?」と思ったけれど・・・