えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

ストレスはからだに悪い

この間の土曜日、日曜日は私のストレスは最高潮に達していた。

原因は分かっている。自分の思うようにならないからという自分自身の身勝手な思いで苛立ってしまったのだ。それで夫がデイケアに行く月曜日を待ち望んでいた。

 

勤めていたころには日曜日の午後になると翌日のことが気になりはじめ「月曜日は嫌いだ」とか「いやだな、行きたくないな」と思うようになり、だんだんと気が重くなっていったのだけれど、今では夫には悪いと思いながらも月曜日が待ち遠しくてならない。

特に今週はものすごく待ち遠しかった。

先週の木曜日、夫は脳出血後のフォローのため3か月に一度の定期受診日でデイケアを休んだ。だから自由になれる時がなかったのだ。

とはいえ、今は週に3日デイケアに行くようになり、木・金・土・日と丸4日間だけ自由時間を我慢すればいいだけなのだ。週2日だった時には火・水・木・金・土・日と6日間も自由になる時間がなかったのだから、その時のことを思えば随分楽になったのだと思う。それに、自由になる時間がないとはいえ、夫と一緒にいても大した介護をしているわけではないし、トイレを済ませれば1~2時間ぐらいなら放っておくことだってできる。そうしようと思えばということだけれど。

 

夫の生活のリズムは大体決まっている。去年と比べると少しづつ朝は早くなり、夜は遅くなってきたという変化はある。だけど起床時間も食事の時間も就寝時間も毎日ほぼ同じだ。そしてお昼寝の時間も。お昼寝は用事で出かける日以外はほとんど毎日している。

私はというと、当然夫の生活リズムに合わせた生活をおくっている。

だからデイケア日以外はお昼寝をしている間が束の間の私の自由時間だ。

それなのに、土曜日は頑としてお昼寝をしたくないというのだ。今にも閉じてしまいそうなとろんとろんの目をしているのに。

後でわかったのだけれど、夫としては観たいと思っている展覧会に行きたかったらしい。ただその展覧会の開催地は隣の県で、しかも会期は11月14日から。どうも今開催していると思い込んでいたようだ。

私としては早めにお昼寝を済ませ、起きたら床屋さんに連れて行ってあげようと思っていた。それならお昼寝している間に私は一息つくことができるし。

 

私が言葉できちんと説明すればよかったのだ。だけど回復期リハビリ病院に入院中、PTが夫との約束を忘れたことがあり、その時ものすごく怒ったことがあった。夫はめったに怒らない人だけれど、血相を変えて怒ったのだ。たぶん、病気のせいもあったと思うけれど。だからあまり前もって言わないようにしている。言うときには「行けたらね」とか「行けなかったら何時何時にするかもしれないけど」というように絶対ではないことを言っておくようにしている。

 

しばらく待ったけれど、結局はお昼寝をしなかったので床屋さんに行くことにした。

お昼寝をしなければきっと夜は早く寝るだろうと期待して。それなのに夜もいつもより遅かった。健康な人から見ればそれでも早いほうかもしれない。だけど、私はいつもより遅いというだけで気持ちが疲れてしまう。その後は何もできないで一日が終わってしまうのだから。それに私の就寝時間は確実に遅くなり、身体的にも疲れてしまう。

夫だって寝たくないと言えば寝たくないに決まっている。私の思うようになるわけはないことぐらいは分かっている。分かってはいるけれど、いつも通りに寝てくれないと私は苛立ち、苛立つ自分にも腹が立ち、悲しくなってくるのだ。

 

だから月曜日に夫がデイケアに出かけると、ほっと一息つき、気分がすーと静まっていくのを感じる。

デイケアに行った日は就寝時間が早い。だけど、今週はそれもなかった。火曜日はお昼寝はしたけれど夜は遅かった。

それでなのか、水曜日は起きると久しぶりにめまいに襲われた。夫はデイケアに行く日なのでせっかく自由な時間を過ごせると思ったのに。まあ、立つことはできたし、血圧は正常範囲内だったので心配はないとは思ったけれど、行きたいところも、やりたいことも一つを除いてあとは諦め、家でひたすら横になっていた。

夫が帰宅する少し前になってやっとふわふわした感じが治まった。本調子とは言えない状態だったけれど、夫には支障がない状態に回復してよかったと思った。それで夜も早くから床に就いた。

 

そして今日。夜中の3時にトイレ介助のため 起きると、早くから寝たせいでもう眠れなくなってしまった。だけど、目覚ましのタイマーがなるまでは布団の中で目を瞑りじっとしていた。

今日も夫はデイケアの日だ。恐る恐る起き上がってみるとめまいは起きなかった。そうなるとすこぶる元気になってきた。そして昨日できなかったことを全部やろうと意気込んでいた。

それなのに夫はトイレから出られず、結局はデイケアの送迎車に間に合わず送って行くことにした。これも私にとってはストレスだ。でも「本人のほうが辛いはず。自然現象なので仕方がないこと」と思い直し、「送って行くから心配しなくて大丈夫」とにこやかに言えるのも体調がいいからに他ならない。

 

そんなこんなで今週はずーっとストレスでイライラし、そのせいか体調も不良だった。

父が生きていたころ、父に腹が立ったことを聞いてもらうと「怒っちゃだめだよ。怒ると自分の体を壊すだけだから・・・」とよく言われた。ストレスでイライラすると自律神経に変調をきたし、全身に悪影響を及ぼすのは分かっている。だけど、人間だからイライラしてしまうのだ。

今日はもう元気になったけれど、体調が悪くなると夫にも優しくはできないし、いいことは何もない。父の言葉を思い出しながら、今日はちょっと反省している。