えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

いいところで呼ばないで・・・

我家では晩ごはんの時間が早い。17時から17時半には食べ始め、遅くても18時前には食べ終えてしまう。

 

夫が倒れる前は私の帰宅時間が遅かったり夫の仕事が忙しかったりで、食べ始める時間は早くても19時を過ぎていた。

その頃はほぼ毎日のように2人でビールを飲みながらよくしゃべっていた。

そして、23時頃までうだうだとしゃべり続け、それから片づけをし、風呂に入って眠りについた。

だから、やらなければならないことがあればお腹が空いていても先に済ませていたので、食事が21時を過ぎてしまうこともざらだった。

 

今は、18時には夕食が終わる。

それから夫がベッドに入るまでの時間は大体2、3時間だ。

夫は倒れる前からテレビを楽しむ人ではなかった。だから、今でもほとんどテレビを見ることはなく、CDを聴いたり本を読んだりして過ごしている。

私はその間に片づけをしたり、自分のために風呂を沸かしたり、あとは自分の好きなように過ごしている。

寒かった頃には二人分の湯たんぽを準備する時間を読書タイムに当て、そのまま夫が眠たくなるまで読みふけっていたり、最近では夫のベッドで横になり、テレビを見たりもしている。

だけど、夫が眠たくなればそっちが優先なのだ。

いくらいいところでも、あとちょっとというところでも中断を余儀なくされる。

まずは洗面を介助。歯磨きはどうしても磨き残しがあったり、残差が残ってしまうので磨き直しが必要なのだ。そしてトイレを介助してから着替えを介助する。

夫がベッドに入った後は寝室の掃除をし、自分の布団を準備しておく。

それだけ介助すれば夫はすぐに眠りにつく。そのあとはまた自分の時間になるのだからいいと言えば良いのだけれど・・・

だけど、夫はいつも「今いいところなのに・・・」というところで私に何某かのアクションを起こすのだ。本の時にはあと少しでその章が読み終わるとか、テレビは一番楽しみにしていたコーナーとかで。

誰だって自分のことぐらい自分でしたいに決まっている。夫だってそうだと思う。

そう思うと、自分でできなくなってしまった夫には「いいところなのに・・・」とは言えなくなってしまったのだ。

だけど、元気だった時のように「今いいところなんだから呼ばないでよ」と言ってみたい。たかが本やテレビのことなんだけれど。