えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

雨が降る前に

倒れてからの夫はものすごくよく眠るようになった。薬の影響もあるだろうけれど、まるで乳児のような睡眠時間だ。

 

月・木のデイケアの日には7時台には起きてお昼寝はしない。だけど、帰宅するとぐったりで、夕食前にテーブルに突っ伏していたり、就寝の準備を早めれば19時頃には寝てしまう。

デイケア以外の日には朝は9時過ぎまで寝ていることが多い。それでも、ほとんど毎日2時間から3時間ぐらいのお昼寝をしている。ま、夜間1、2回はトイレに行きたくて起きてはいるけれど。

そんなにお昼寝をしていても、夫は21時までにはベッドに入る。

だから、今の夫にはそれだけの睡眠時間が必要なのだろうと、寝たいだけ寝てもらうようにしている。

そうは言っても、デイケアではお昼寝をしていないし、午前中から出かけてしまえばお昼寝はしない。出かけなくても、たまにはお昼寝をしない日もある。

 

だけど、どこかに出かけたいと思うと、極力水曜日か日曜日の午前中に行くようにしている。それでも雨が降れば出かけられないし、夫のトイレの状況も考えないと外出はできないのだけれど。

 

実は明日の日曜日、地元の美術館で開催中の「日本水彩 豊橋支部展」と「追悼 富安昌也展」に夫を誘って行きたいと思っていたのだ。

だけど、明日は雨の予報。

「追悼 富安昌也展」は確か5月まで開催していると思ったけれど「日本水彩 豊橋支部展」の会期は明日までなのだ。

もう何年も毎年楽しみに観ている展覧会なので、できれば行きたいと思っていた。

 

午前中に訪問リハビリを終えた夫は眠たそうだった。だけど、誘ってみたら、にこっと笑って頷いた。もちろん、行くという返事だ。

 

それで久しぶりに美術博物館に行って来た。

絵はどちらの展覧会も十分楽しませていただいた。

「日本水彩 豊橋支部展」の方は、いろいろあった日展だけれど、そこで受賞している方の作品もあるし、私ごときが言うのも何だけれど、かなりレベルは高いと思っている。

「追悼 富安昌也展」は何回も観ているけれど、やっぱりすばらしい作品ばかりだ。

 

雨が降る前に思い切って出かけてよかった。夫も作品に見入っていたからかなり刺激があったと思っている。

 

絵を観てからは、いつものように豊橋公園内を散歩して、三の丸会館でお抹茶をいただいて帰ってきた。

今日のお菓子は老舗和菓子屋さんの「桃木」という和菓子だった。

ちょっと甘かったけれど、疲れていた二人にはちょうどよかったかもしれない。