この間、時々来てくれる夫の先輩がゴーヤを持って来てくれた。
先輩は市内の団地で暮らしているけれど、車で一時間ぐらいのところに自宅があり、毎週土日はそちらで暮らしている。
そこは先輩が育ったところで、JRは通っているけれどかなりの田舎だ。長男である先輩はご両親が亡くなられてから家をリフォームし、週末はそこで畑仕事を楽しみながら過ごしている。それからは時々、我家にも収穫した作物を届けてくれるようになった。
だけど、今年は天候のせいか思うように収穫できなかったと言い、先輩が友人から頂いたゴーヤを我家にもおすそ分けしてくれたのだ。
野菜のおすそ分けはホントに嬉しい。
我家では大きいゴーヤなら1本を2~3回に分けて使っている。保存しておけば何回も楽しむことができるから。でも冷凍庫には1回分づつに分けて保存したゴーヤがまだ3回分ぐらい残っている。なので、今度は乾燥して保存しておこうと思った。
包丁を研いで、ゴーヤを切ろうとすると、夫が「あ~、あ~、あ~」と声をあげ、私の方に左手を差し出した。
「切っちゃダメだってこと?」と聞くと頷き、私からゴーヤを奪い取るように受け取った。そしてゴーヤの向きを変えては眺め始めた。
長年の付き合いだからよく分かるのだけれど、こういう時は絵を描きたいと思っているのだ。
早く調理しないと黄色くなってしまいそうだけれど、自分から絵を描こうという気になったのなら、そちらの方が優先だ。それで夫が絵を描いてから調理することにした。
昼寝を済ませてから描いた絵手紙がこちら。
今回もカタカナで「アリガトウ」の文字も書いた。
夫は今日は1枚しか描かなかった。先輩に出すつもりで描いたのだと思うけれど、困ったことに私が欲しくなってしまった。
明日は何の予定もない日だから、夫が気乗りするように仕向け「もう一枚描いて」と言ってみよう。もしも描く気にならなければ、その時は私が諦めて先輩に出そうと思っているけれど・・・