えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

高齢者になってもやるしかない

敬老の日の今日、朝から新聞でもテレビでも、65歳以上の高齢者は4人に1人、75歳以上の高齢者は8人に1人で過去最高だと報じていた。それは団塊の世代である1949年生まれの人が65歳になったのが一因だと。そして、元気な高齢者を取材していたけれど、高齢者、高齢者、お年寄り、お年寄り・・・とそんな言葉ばかりがイヤになるほど流れていた。

それでも、今日は年金や医療費や介護保険制度を論じる時のように、高齢者の存在自体が経済を圧迫する悪のように感じさせられないだけは良いか・・・と思いながらいたけれど。

  

夫は6月末に65歳になった。私はまだちょっとだけあるけれど、世間から見れば私たちはもう高齢者の仲間入りだ。気持ちだけはまだまだ敬老の日には無縁でいたいと思っているけれど。

 

同級生のMちゃんは近くに住むお母さんのためにお寿司と天ぷらと煮物と果物、そして蜂蜜漬けを作って届けると言っていた。 

夫は先週、デイケアで敬老会の行事があったようだ。そこで地元の幼稚園児が作ったメモ帳をプレゼントされ、施設からも1品贈られたものを持ち帰った。施設だから、折々にこうした行事が組まれているけれど、我家では65歳になったからといって自分たちで祝うことでもないので、通常と何も変わらない。

 

今日は暑すぎもせず、寒くもなく、晴れたり曇ったりの1日だった。

夫は通常通りデイケアに出かけ、私は朝から庭仕事をした。

鍬を振り上げ芝生を剥し、草掻きで草を取り、気が付いたら近くの幼稚園から昼のチャイムが聞こえてきた。午前中びっしり3時間の重労働をしたことになる。

 

シャワーを浴び、昼食を摂ろうと思った時、友人からランチの誘いの電話があった。

それから2時間ぐらいはランチといつものように食材の買出しに出かけたけれど、3時頃から夫が帰宅するまでの1時間半ぐらいはまた草取りをした。

 

今日の労働時間は4時間半。シルバー人材センターに依頼すれば6時間で5050円だから、3800円ぐらいの節約とビニール袋4袋分の草が成果だった。

 

草取りを終える頃には背中や大腿部の筋肉が痛くなり、右手はしっかりとグーにできないぐらいになっていた。疲労感も半端じゃなくてぐったりだ。

これしきの事でこんなふうになるなんて、私もやっぱり高齢者なのだと思い知らされてしまった。

 

これだけ取っても草はまだ残っている。次に草取りをする時には今日取ったところからもきっとまた生えていることだろう。そう思うともううんざりしてしまうけれど、いくら高齢者の仲間に入ったからといっても、私はこれからも一人でやらなければならないのだ。それが元気のもとになるのだと自分自身に思い込ませて頑張るしかないか・・・