朝日新聞の昨日の夕刊に『介護入居者に暴行容疑 3職員逮捕 鼻に指入れ撮影』という記事が載っていた。そして、今日の朝刊にも関連記事が載り、ネットでも報道されていた。
朝夕刊の記事と、ネットニュースによると、名古屋市にある無届けの介護施設において、93歳の女性入居者の口に指を入れたり、鼻に指を突っ込んだりしたとして、ヘルパー3人を暴行容疑で逮捕したという。そして、3人のうち2人は容疑を認め、一人は否認しているそうだ。
逮捕されたのは36歳、29歳、26歳の男性ヘルパー3人。
警察が36歳の男性ヘルパーに別件で事情を聴いた際、携帯電話に保存されていた暴行の動画を見つけたという。その動画には容疑者らの笑い声も記録され、26歳のヘルパーの携帯電話には別の70歳代男性入居者の裸体の画像も保存されていた。
施設では介護現場への携帯電話の持ち込みを禁じていたそうで、警察から連絡があるまで暴行には気付かなかったそうだ。そして、被害にあわれた93歳の女性は認知症で、暴行を受けたことを覚えてないという。
ひどい話だ。ほんとに酷い。ひどすぎる。
暴行を行っていた3人は、ヘルパーという資格で働き、給料を受け取っている職業人なのだ。それなのに、抵抗することができない高齢の方や、訴えることができない弱い立場に方たちに、なんでこんな卑劣なことをするのだろう。
こういう記事を目にするたびに、腹が煮えくり立つような憤りを覚え、悔しくて、悲しくて、気の毒で、腹が立って、腹が立って、胸が張り裂けそうになってくる。
施設では要介護1~5の50代から90代の男女27人が入所しており、月額12万9千円で食事の世話や介護をしていた。そして、93歳の女性は4人部屋に入所していた。
4人部屋で暴行していたのに、ほんとに誰一人として気付かなかったのだろうか。
施設の代表は「3人は遅刻が多く、指導したこともあった。悪ふざけしたのだと思う。被害者や家族に申し訳ない。31日に解雇する」と話したと。
36歳、29歳、26歳にもなって、なにが悪ふざけだ!!
施設の代表は自分の大切な人だったらどう思うのか、よく考えて欲しい。そして、施設では大切な人をあずかっているのだと自覚してほしい。
名古屋市は、昨年10月時点で老人福祉法上の介護施設にあたる35施設が無届けだと把握しているそうだ。無届けで運営できること自体、おかしなことだと思うけれど。
さくらの開花がテレビニュースになったり、新聞の一面に載るような国だけれど、こんな心が貧しい人がいる国でもあると思うと、悲しくもある。