えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

久しぶりの外出

何年ぶりだろうか。電車に乗って外出するのは。コロナが感染し始める前からだからもう5年以上になると思う。

下書きのまま放っておいたのでちょっと前のことになってしまったけれど、10月18日に刈谷市美術館で開催中の「和田誠展」に行ってきた。

夫も和田さんのイラストは好きなはずだから「行きたい?」と聞いてみた。夫が行きたいと言えばちょっと頑張って車で行くつもりで。けれど、夫は「うーん」と言って首をかしげたので電車で行くことにした。我が家から刈谷市美術館までは市内電車で約30分、JRで30分。徒歩の時間と待ち時間を加えると2時間近くかかる。

市内電車には20人近くの乗客がいて、途中で乗ってきた数人以外の男性はマスクなしだった。コロナが5類に移行してからも私が行く食品スーパーや夫が通う介護施設ではまだマスクを外している人を見たことがなかったのでちょっと驚いた。というか、世の中は確実に変化しているのだと実感した。

 

和田誠展」は平日にもかかわらず大勢の人で賑わい、人気の高さを物語っていた。作品は4歳の頃の絵に始まり、83歳で亡くなるまでを年表に沿って時系列に展示され、その仕事の幅広さと仕事量に圧倒された。あれもそうだったのか、これもそうだったのかと思いながらじっくりと楽しませてもらった。

 

見終わってから公式図録と絵はがきを購入し、隣にあるお茶室で和田さんのイラストを焼印した限定のお饅頭とお抹茶をいただいて帰宅した。

当日は朝から体調が今ひとつだったこともあり、くたくたに疲れてしまったけれど思い切って出かけてと良かった思える展覧会で、帰宅後も図録を見ながら何日も余韻に浸っている。本当に楽しい展覧会だった。