10日ほど前、我家の前の公園では藤の花が咲き始めた。
家の前の公園とは言え、なかなか写真を撮りにも行けず、今朝やっと行くことができた。
ふじが咲くとクマンバチ(クマバチ)がぶんぶんと羽音を立てて怖いぐらい飛んでいる。
ふじが咲いたら夫を誘って行きたいと思っていた公園がある。そこはカワセミがいるところでもあり、夫にも見せたいと思っていたのだ。だけど、デイケアやら訪問リハビリやらで忙しかったり、雨が降ったりで行く機会がなかった。
今日は何の予定もない日曜日だ。雨の予報だったけれど、午前中は晴れていたし、早くにお通じも済んだ。こんな日に行かなければ行く時はない。そう思って誘ってみるとにこっと笑い頷いてくれた。
駐車場に着くと先ずはカワセミがいる川の方に向かった。残念ながらカワセミはいなかったけれど、夫は目の前の自然のふじに歓声を上げた。
カワセミに会えなくて残念だったけれど、公園のふじ棚のほうに向かった。
右を向けばこんな感じ。
左を向いてもこんな感じにふじ棚が続いている。市の情報によると73本のふじが植えられているそうだ。
上を向いて「お~!!」と、またもや歓声が上がる。見事だ。
我家の前の公園は短藤だけれど、ここには長藤もたくさんあって、とってもステキだ。
ピンクのふじもある。
白いふじも。「白い花はいいなあ・・・」と、しばし見とれてしまった。
夫にカワセミを見せてあげたくて池から流れる川の方に二度三度行ってみたけど残念ながら今日はいつものところに現れなかった。今日見たのは水鳥のほかにはセグロセキレイとムクドリだけだった。
ムクじゃあねえ・・・
ムクちゃんには悪いけれど夫は喜ばない。
ここの公園は東海道線や新幹線からも見える。下の写真の真ん中に写っているのは新幹線の下り列車。新幹線の前にはオレンジ色と緑色の113系の普通列車も通るのが見えた。
電車を見るといつものことだけれど何だか嬉しくなってくる。で、子どものように「電車だ、電車だ。乗りたい!!」と、夫に向かって叫んでみた。まあ、それに対する反応はなかったけれど。
上の写真の下部に写っているのは池の真ん中にかかっている「幸福橋」の欄干。その橋の上のコンクリートの隙間からマツバウンランが生え、花を咲かせていた。
こうして見るとかわいい花なのだけれど、我家では増えて増えて、紫色の困ったちゃんと呼んでいる。
ふじを眺めながら公園を歩いていると、ちょうど昼時だったのであちこちのふじ棚の下ではたくさんの家族連れがお弁当を広げていた。
夫に「おにぎりを持ってくればよかったね」と言いながら、私たちは公園の前の大通りを横切り、向かい側にある焼き立てパンとコーヒーのお店へ向かった。
そのお店は前にも書いたけれど、障害者の就労支援事業で行われているお店だ。だからなのか、車いすでも入れるトイレがあり、しかも右マヒの夫が使いやすいタイプのトイレなのだ。そこでトイレを借り、コーヒーを飲み、モーニングを食べ、家に戻った。
今の時期、遊びに行ったとか「楽しかった」という言葉を発するのも憚られるような気がするけれど、私にとっては久しぶりに楽しくてとっても良い日曜日だった。