えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

庭仕事と草花

水曜日は美容院に行ったり、木曜日はお墓参りにも出かけたけれど、このところ夫がデイケアの日にはいつも庭仕事ばかりしているような気がする。

 

草取りはもちろんだけれど、固くなった地面を耕したり、苦土石灰を蒔いたり、堆肥をすきこんだりと。それこそ疲れ切ってしまうほどやっている。今年は何年振りかで夏野菜を植えてみようと思ってのことだ。

 

何度か書いているけれど、義母が元気だったころは庭仕事は花好きの義母の仕事だった。義母ができなくなってからは夫の仕事になり、夫は庭木を整理して野菜作りを楽しんでいた。

夫が倒れてできなくなると、もうやれる人は私しかいない。草花は昔から好きだったとはいえ、私には時間がない。本当に好きだったら何をおいてもやるのかもしれないけれど、そうそう思うようにはいかないのだ。

それでも、夫が倒れてから1年半ぐらいは何も手が付けられず荒れ放題にしてしまった庭を今は少しづつ、少しづつ草を取ったり、草花の整理をしている。やってもやっても追いつかないし、思い描くような庭にはなかなか辿りつかないのだけれど。

 

昨年の5月、夫のデイケアを1日増やし週3回にしてから私にも少しゆとりができたのか、草取りや草花の整理をするだけではなく何か植えたいと思うようになった。だけど、野菜にしろ、花にしろ育てようと思うとお金がかかるし、園芸材料を買おうと思っても肥料や用土などは重くて運ぶのも大変。それに野菜などは買った方が安い。そんなことをあれこれ考えているうちにあっという間に1年が過ぎてしまった。

 

でも今年こそ、先ずは野菜を植えてみようと思ったのだ。

単調な日常を送っている夫にとって、やれ花が咲いただの、やれ実がなったと言いながら暮らせることは、毎日が刺激の連続になるに違いないだろうから。

 

本当はもっときれいな庭にして、畑のスペースも整えてからにしたいと思っていた。でも、そうなるのを待っていたらいつまでたっても何も植えられないことに気付いたのだ。で、空いているスペースを耕し、とにかく野菜を植えてみようというわけだ。何かを植えてしまえば今は我物顔で生えている草も少しは遠慮がちに生えるようになるかもしれないし。

 

私が「今年は夏野菜を植えるよ」と言ってから、夫は野菜の作り方の本や以前自分で作ったファイル取り出しては眺めるようになった。もう刺激の一歩が始まったのだ。

 

来週初めには先ずはナスにキュウリ、ピーマン、トマト、ゴーヤを植える予定でいる。といってもせいぜい2、3本づつしか植えられないと思うけれど。それにうまくできるかどうかもわからない。でも、夫が楽しみにしていることは確かだから頑張ってみようと思う。

 

野菜も楽しみだけれど、庭での楽しみは何といっても草花だ。

ゴールデンウィークの初めごろから書き始めたので写真もそのころのものだけれど。 

 

これはカンゾウなのかキスゲなのかよくわからない。

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もう20年以上前に一番好きだった叔母からもらったもの。

 

シャクヤクはお隣の小父さんからいただいたもの。

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立てばシャクヤク・・・

やっぱり美しい。

 

サツキの根元にはひっそりとオダマキ

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誰が植えたのか、いつからあるのか記憶にないけど好きな花の一つだ。

 

タツナミソウ

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 増えて、増えて・・・

 

紫蘭の中にドイツスズラン。

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紫蘭とスズランスイセンとドイツスズランとタツナミソウが入り混じってしまった。

ここも整理しないと・・・

 

紫蘭といえど白い花

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花はかわいいけれど、くっ付き虫の困ったちゃん。名前は分からない。

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カタバミだってかわいいと言えばかわいいんだけれど・・・

やっぱり我家においては困りもの。

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クマザサのの中にだって侵入していく黄色の困ったちゃん。

今一番の困ったちゃんはこのジシバリかも・・・

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 困りものだってついつい見とれることもある。

 

我家の花は自分で植えたものより、いただいたものや義母が植えたものの方が多い。

なので、花が咲くたびにその花にまつわる人を思い出しながら眺めている。

庭仕事って、今の私には大変な作業だと思い込んでいるけれど、結構楽しんでいるのかもしれない。