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えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

新しい免許証を手にして

父が運転免許を取得したのは私が小学校5年生の時だった。

当時はまだ免許を持っている人の方が少なく、車もたまにしか通らなかった。

 

父は子どもの頃、中耳炎をこじらせ、片耳の鼓膜が破れた状態だったので、悪い方の耳はかなり聞こえが悪かった。その上、理由は分からないけれど、片目の視力はないも同然だった。

それでも自営業だったため、運転免許が必要だったのだろう、2回ほど実地試験を経て無事に免許を取得できた。

それ以降、安全運転に努め、80歳頃まで運転していた。

60代後半だったか70代の初めだったか忘れてしまったけれど、父は一度だけ事故を起こしてしまったことがある。

冬の夜20時頃のこと、黒い服を着た人が犬を連れて車道を歩いているのに気づかなかったという。命に別状がなかったものの、その方に下腿骨折をさせてしまい、回復まで双方が辛い思いをしたことを覚えている。

それ以降、父はますます安全運転には気をつけていたけれど、事故をきっかけに娘としては運転をやめてもらいたいと願っていた。だけど、年金だけでは生活が苦しいからと、一人で自営業を営んでいた父に免許を返納させることができなかった。何かあってからでは遅いと年老いた父が心配でならなかったけれど。で、なるべく父に運転させないようにと私の方から実家に出向き、代わりに運転したり、とにかく父が運転しなくても済むよう先に先にと気遣っていた。

 

私は今年、運転免許を取得してからちょうど40年になる。

そして 今月は私の誕生月であり、5年目の免許更新の年でもある。

8月19日から10月20日までに更新手続きをすればいいのだけれど、それまでにしなくてはならないと思うと、この間から気が急いて仕方がなかった。

免許更新の手続きに行くには月・木のどちらかで行くことになるのだけれど、できれば体調がよくて快晴の日がいいと思っていた。そしてくせ毛の私は髪の毛が乱れてない日。どこかの写真館の宣伝ではないけれど、5年間も跳ねて乱れた髪の免許写真を見るのはいくら年を取っているからといってもちょっと悲しいから。

ほんとは8月のうちに済ませておきたかったけれど、ずっと雨だったり、降らないにしても今にも降出しそうなお天気が続いていたので行けなかった。

それで今日はお天気が悪かったけれど、意を決して出かけることにした。3年前までは職場の健診で視力に問題はなかったけれど、お天気が悪いと検眼の時に見難いことがあるからちょっと心配ではあったけれど。まあ、それで通らないようなら却ってその方が良いだろうと考えることにして。

 

検眼の結果は何とか基準値をクリア。30分の講習を終え、無事に更新の手続きは終了した。ま、写真は見たくないような代物だったけれど。

 

新しい免許証は5年後まで有効だ。

講習会ではDVDによる安全講習と交通教本、愛知県独自の安全運転テキスト&ガイドに書いてある最新の道路交通法改正点の説明があった。

いつもながら事故が起きた状況を再現したDVDを見ると怖くなってしまう。常に安全運転には心がけているつもりだけれど、私の身にも起こる可能性があると思うと尚更だ。

 

年令を重ねると運動神経も感覚も鈍くなる。夫のことを考えると、もちろん生きていればだけれど、できればあと10年ぐらい運転を続けたいと思っている。だけど自分自身が危ないと感じるようになったり、私の運転を見た家族や友人から免許証を返納した方が良いと言われるようなことがあれば潔く返納しようと思う。不自由になるかもしれないけれど、事故を起こしてしまったら取り返しがつかないのだから、そこは潔く。

 

新しい免許証を手にした今日、私は改めて運転することについて考えていた。

そして、これからも安全運転に心がけながら暮らしに幅を広げたいと思っている。