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えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

今日はひな祭り

今週のお題「ひな祭り」

小学校低学年の頃、2月に入ると、近所の同級生Sちゃんの家にはおひな様が飾られていた。段飾りの、それはそれは立派なおひな様だった。

それまで私の記憶にある限り、我家でおひな様を飾ってもらった覚えはなかった。だから、私はうらやましくてたまらず、母に「私もおひな様が欲しい」と言った。

その時、母は「えむこにもおひな様はあったのだけれど、もう納めてしまったの」と言い、納めた理由を話してくれた。

 

母はいくつの頃だったのか、子どものいなかった叔父夫婦の養女になった。年頃になり、父と結婚。そして、父は家族の反対を押し切り婿養子に入った。

父の実家は貧しい田舎暮らしで、もう長兄に代替わりしていた。だから、私が生まれた時、実家からひな人形を贈ってもらえる状況ではなかったそうだ。父も母もそれは承知していたことなので実家に無理をかけるつもりはなかった。だけど、一緒に暮らしていた祖父母が父の実家からひな人形が届かないからと、私にひな人形を買ったのだという。買ってくれただけではなく、どうも嫌味を言ったらしい。それも毎年のように。で、母が父のことを思い、早くに納めてしまったというのだ。

それを聞いた私はもう「おひな様が欲しい」などとは口が裂けても言えなくなってしまった。でも、心の中ではいつも「お内裏様とおひな様だけでもいいから欲しいなあ」と思っていた。で、思い続けたまま年月が過ぎ去った。

 

結婚し、我家に授かった子どもたちは二人とも男の子だった。(男でも女でも、どちらでもうれしいことには変わりはないけれど)

父は生まてきた孫のために正月矢代や大将飾り、鯉のぼりを買ってくれた。だけど、相変わらず、ひな人形やひな祭りには縁のない生活だった。

 

子どもたちが大学生になってからのこと。

その頃、お気に入りだったお店で作家さんが作ったという小さなおひな様を見つけた。おひな様と言える代物かどうかわからないけれど、私は一目見て気に入った。そして、その場で購入した。

 

これが私のおひな様だ。今はこのおひな様で私は十分満足している。

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 写真を撮ろうと思ったけれど、今年は出しもせず、離れの押し入れの中で眠っている。これはこの時期にいただいたお土産のお礼状として夫が描いたもの。

 

 今日は3月3日、ひな祭りだ。

アメリカで暮らしている上の孫は女の子なのだけれど、ひな人形は我家の離れにおいて行った。長男家族は季節の行事を大切にしているので、この間荷物を送った時、おひな様の絵が描いてある手拭いを同封した。今年と来年のひな祭りはそれで楽しんでほしいと思って。すると、すごく喜んでくれたようで、それを部屋に飾った写真をメールに貼り付けて送ってくれた。それは「やっぱりおひな様はいいな」と思えるようなうれしい写真だった。

 

我家の五色椿。

ヒヨドリが蜜を吸いに毎日何度もやってくる。 

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 ヒヨドリは飛んで行ってしまったけれど、 窓から望遠レンズで撮ってみた。

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 ヒヨドリを追っかけて外に出ると、満開のお隣の梅にメジロが停まっていた。

かわいいね・・・

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10羽ぐらいが飛んだり停まったり。カメラが追い付かないぐらい動きが早い。

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 この梅を桃の花だということにして、今日は私のひな祭りだ。