えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

さくら満開

この間、さくらが開花したと思ったら、このところの暖かさで一気に満開になった。

そして、今日はもう花吹雪が舞い始めた。

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昨日は夫の訪問リハビリだった。

まだ蕾が膨らむ前から担当理学療法士さんは夫に「今年はさくらが咲いたら階段を下りて見に行きましょうね」と言ってくれていた。

普段の歩行訓練では玄関の上がり框を昇り降りしているけれど、それでも全介助なのでかなり大変だ。それを道路までの階段を10段ほど降り、公園まで行こうというのだから夫はもちろん、介助する理学療法士さんもかなり大変な訓練だ。

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それでも、以前担当だったYさんも汗だくになりながらそんなリハビリをしてくれたことが2度ほどある。 

 

公園まで行かなくても、窓から眺めれば夫の目にもこんな景色が見えているはず。

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五色椿の右側に階段がある。

 

普段のリハビリでも庭に出ればさくらはよく見えるし、デイケアの日には少し早めに外に出て何度もさくらを見に行っている。だから心の中では「無理しなくても・・・」と、思っていた。まあ、口には出さないけれど。

 

で、昨日は理学療法士さんが頑張ってくれ(夫も)、ベッドから玄関まで歩き、上がり框を降り、玄関から庭に出て、庭の階段を2段上り、少し平坦な所を少し歩き、そのあと階段を10段降りた。

降りたところで車いすに乗ったけれど、さくらの木の下まで行くと、満開のさくらを見上げ、満面の笑みで「お~!!」と歓声をあげた。

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部屋から見るさくらと、車いすで見に行ったさくらと、頑張った歩いて見に行ったさくらはどれも同じだけれど、夫の感動は違うのかもしれない。無理しなくてもいいと思ったけれど、頑張っただけのことはあったようだ。

次の訪問リハビリは金曜日。理学療法士さんは「雨が降らなければもう一度歩きましょう」と言ってくれている。理学療法士さんもかなり大変だと思うけれど、ありがたいことだ。

噂では

水曜日、朝から雨が降っていた。

祝日だけれど、夫はデイケアの日だ。夫が出かけると、私は庭仕事はできないので片付けをすることにした。片付けたいところは山ほどあるけれど、先ずは台所から。

 

雨は降っているし、水曜日は買い物に行かなくても夕食の準備はできる。なので外出する必要はないのでいつもより時間はたっぷりある。

 

台所に籠り、夢中で片付けているともう昼だった。休憩するともうやるのが嫌になりそうだったけれど、手を付けたところはほぼ片付き、あと少しの状態だったので 冷凍庫に残っていた餅と白菜とちくわで雑煮を作り昼食にした。

 

ちょうど食べ終えた頃、玄関のチャイムが鳴った。飛び込みの営業マンか、訃報回覧か、それぐらいしか滅多に訪問ががない我が家。どなただろうかと出てみると、年配の男性が立っていた。そして「〇〇に勤めている〇〇というものですが・・・」と名乗り、ちょっと口ごもりながら「先生(夫のこと)が亡くなられた聞いたものですから・・・」と言うのだ。

私は夫の友人も、仕事関係の知り合いもほとんど知っている。その方の勤める会社は隣の市にあり、私も行ったことがある。その方とは面識はないけれど、名前は聞いたことがあるようなないような、記憶は定かではない。だからそんなに親しくはなかったと思う。

 

「夫が死んだ」と、どこで、だれに聞いたのかはわからない。聞いてお参りに来てくれたのか、それとも状況を確認に来ただけなのか 、それも分からない。だけど、世間の噂では夫は死んでしまったことになっているようだ。

 

その方には7年前に脳出血で倒れたこと、たくさんの障害は残ってしまったけれど元気でリハビリに励んでいること等などを話し、お帰りいただいた。

 

まあ噂だからいいけれど・・・

残りの片づけをしながら「来る前にきちんと確認してから来ればいいのに」と、やっぱりあんまりいい気分ではなかった。

公園のさくら

我家の前の公園にはさくらの木が10本ぐらいある。

そのさくら、昨日の朝はまだ1輪も咲いていなかった。けれど、つぼみの先端はピンクに色づき今にも咲きそうだった。それに、昨日の夕方のニュースで愛知県でもさくらが開花したと発表があったし、咲き始めるのは時間の問題だと思っていた。

 

今朝、ブラインドを開けると弱い雨が降っていた。

そして、窓から公園の方を見ると、さくらが開花しているように見えた。

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雨は降っていたけれど公園まで行ってみると、 やっぱり咲いていた。いいねぇ!

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傘を差しているし、暗いから写真が良くないけれど、咲き始めって本当にステキだ。

同じ花だけれど、もうちょっとアップで撮ってみた。やっぱりいいなぁ。

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さくらには青空が似合う。だけど、天気予報では明日も雨。そして寒いらしい。

木曜日も朝のうちは雨の予報だ。

 

あと1週間もすれば満開になると思う。葉ざくらだって情緒があってステキだと思う。これからしばらくはどこへ行かなくてもこの公園のさくらで十分に楽しめそうだ。

お墓参りと桜の開花

朝、起きた時に細かい雨が降っていた。

その雨は夫がデイケアに出かけるころには一旦止み、暗くなるまで降らないでいてくれた。

 

昨日、東京や高知では桜が咲いたと報道されていた。なので、デイケアに行く前、少し早めに外に出て公園のさくらを見に行った。だけど、まだ蕾の先端が少し色づき始めているものの咲いている花は1輪もなかった。

 

昨日は彼岸の入りだった。

今週は水曜日のお中日も翌日の木曜日も雨の予報。そうなると今日お墓参りに行くのがいい。で、1時間だけ庭仕事をし、先ずは婚家のお墓に参り、その足で実家のお墓参りに行ってきた。

 

実家のお墓があるお寺にはさくらの大木がある。かなり老木だけれど、花が咲くと実に見事だ。

 

我家の前の公園では1輪も咲いていなかったけれど、お寺のさくらはもう咲き始めていた。ステキだ。 

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さくら並木もいいけれど、お寺の境内にあるこうした1本の老木は情緒があってとてもステキだと思う。

 

お墓参りに行くと、いつも何かしらいいことがある。

今日はステキなさくらに出会えて1日中幸せ気分だった。

 

夕方のニュースで愛知県も桜が開花したと報道していた。数日すれば家の前の公園のさくらも咲き始めるだろう。楽しみだ。

この1週間

木曜日の午後3時ごろになると「今週も終わってしまった」と思う。まだ金、土、日と3日もあるというのに。そして、その3日間を「頑張らなくっちゃ・・・」と自分にカツを入れる。

 

日曜日の夕方になると、夫には悪いけれど「明日になれば・・・」と、夫がデイケアに出かけた後のことばかりを考えてしまう。

 

この間の月曜日はこの間書いたように10時まで庭仕事をし、そのあと喫茶店のギャラリーで開催中の革工芸展を見に行った。

水曜日はデイケアの支払いに行き、そのあと美術館で開催中の「新洋画会東海支部展」を観に行った。 

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案内状の上の写真は金子通世さんのリボン刺繍。下の写真は早川洋介さんの油彩。どちらも見たかった作品で本当に素晴らしかった。

 

金子さんはリメイクを提案していて、リメイク作品にはいつもリボン刺繍を取り入れてみえる。

この作品は「父のもとへ」というタイトルで、お父様の7回忌に合わせ、キャンバスは蚊帳で籠はおじいさまの袴の紐を使い、リボン刺繍で白菊の花を供えられたそうだ。
そして、お父様のことを思い、感謝しながら一針、一針、刺されたという。

金子さんのすばらしい感性と確かな技術とお父様への溢れる思いが重なり、 本当に素晴らしい作品だった。油彩の中にあっても油彩以上の存在感で、リボン刺繍でこれほどの表現ができることに驚き、感銘を受けた。

 

木曜日はやはり庭仕事のあと、毎月15、16日(偶数月は17日も)は60歳以上は1割引きになるというスーパーまで夫のパジャマやタオル、スリッパなど等、買いに出かけた。ついでにウィンドショッピングを兼ねて。

 

金曜日は訪問リハビリの日。雨が降っていたので庭に出ることもなく一日中家の中で過ごした。

土曜日、日曜日はどこにも出かける予定もない。そんな日は洗濯物を干しながら庭をぐるっと回ってみる。

 

義母が好きだった椿が咲いていた。 

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この間は蕾だったボケも咲いていた。同じ木に濃いピンクと白い花が咲くこのボケもお気に入りだ。

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五色椿もこんなにいっぱい花をつけていて、道行く人たちが見上げていく。

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ゆすら梅もほぼ満開。

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黄色い花は見ているだけで元気になれるような気がする。

これも義母がたくさん植えたもの。

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午前中にはまだ開いていなかったけれど午後には完全に開いていた。

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夫のトイレさえ済んでいれば庭をぐるっと回るぐらいの時間は外にいても大丈夫だ。

春はどこに行かなくても、多少不自由であっても、家に居ながらにしてこうして花を楽しめ、ちょっと救われるような気がする。

 

明日も夫がデイケアに出かけたら先ずは庭仕事をする予定。そのあとはお楽しみ。

あっという間に時間は過ぎる

夫がデイケアに行くのは月、水、木曜日。その間だけは安心して出かけることもできるし、片付けしても、食事の準備など台所仕事をしても中断されることがない。だから、デイケアの日はちょっとホッとする。夫と一緒だからといって大したことをしているわけではないのだけれど。

 

なので、木曜日の午後になると月曜日までのことを想像し気合を入れている自分がいる。そして、月曜日が待ち遠しくなり、翌週は何をして過ごそうかと頭の中がいっぱいになる。

 

今日はそんな月曜日。

今日の予定は10時までは庭仕事。そのあとは喫茶店のギャラリーで開催中の革工芸展を見に行き、スーパーに買い出しに行くこと。そして、夕方も夫の帰宅を待ちながら庭仕事。あとは最低限の家事。ま、予定は未定なのだけれど。

 

でも今日はほぼ予定通り。

夫が出かけると、庭仕事から。その前に庭を一回り。

 

やぶ椿(だと思う)が一輪だけ咲いていた。

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椿も私の好きな花の一つ。だけど、今年はどの椿も葉っぱが虫食い状態だ。

 

知らないうちにボケも咲いていた。

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ピンクのボケはあと一歩。ボケもかわいい花だ。

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予定通り10時まで庭仕事をし、もう少しやりたい気持ちを抑えて外出した。

 

外出から帰るとヒヨがキンカンの実を食べに来た。

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我家のキンカン、甘くて結構おいしい。だけど、毎年たくさんの実をつけても私が2、3個食べるだけであとはメジロやヒヨのえさとなっている。今年は友人がもらってくれるというので来週には全部取ってしまうつもり。だからヒヨには「食べるんなら今のうちだよ」と言ってみた。

 

枝の実を突くより下に落ちている実の方が食べやすいみたい。

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こんなところまで入って・・・

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部屋の中からそっと見ているものだから結構長い間あちこちの実を突いていて楽しませてもらった。

 

そんなことをしていたらあっという間に時間が過ぎていった。

今度は水曜日。もう頭の中にはどんなふうに過ごすか決めてある。待ち遠しいなあ。

今日は草取りから

今日は時間通り夫はデイケアの送迎車に乗って出かけた。

お天気は曇り。この間の雨で地面はまだ湿っている。やりたいことはたくさんあるけれど、こんな日はやっぱり草取りだ。

草取りはやり始めると止められなくなりそうで、タイマーを10時には鳴るようにセットして始めた。実際には草取りだけでなく枯葉を取り除いたりしていたら10時20分ぐらいまでやっていた。疲れないようにと1時間の予定だったけれど、結局タイマーをセットしても30分の延長だった。

 

庭は確実に春だ。 

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小さなスミレがいっぱい増えていた。しばし見惚れる。 

 

万両は不味いのか鳥に食べられることもなく いつまでも実が残っている。 

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春になったといっても我が家の庭はまだ花は少ない。だから、こんな赤い実はかわいらしくていいものだと思う。