えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

温かい声掛けに感謝

最近では病院受診ぐらいしか夫と出かけることがなくなった。夫婦そろって気力も体力も衰えたのかもしれない。

 

夫は要介護4。外出時は介助量が増す。車椅子のまま乗車できる車ならもう少し楽かもしれないけれど、8年前に福祉車両に買い替えた時、助手席に乗せたくて敢えて選ばなかったのだから仕方がない。大変だとは言え、まだ自分で介助できるので介護タクシーを依頼することなく出かけている。

 

昨日は夫の歯科受診だった。

受診後、駐車場でいつものように車いすから夫を車に移動させようとしていた。すると、向かい側の駐車スペースに止まっていた車の中から私ぐらいの年恰好の女性の方が飛んできて「お手伝いしましょうか?」と声をかけて下さった。私にとってはいつものことなのだけれど、かなり大変そうに見えたのだと思う。夫は自分で立つこともできないし、体重も70㎏以上ある。それでもいつも一人で介助している。甘えられる人はいないからいつだって自分でやるしかないのだ。で、一人で大丈夫だということを伝え、声掛けして下さったことにお礼を述べ、手伝ってはもらわなかった。だけど、「お手伝いしましょうか?」の一言がすごくうれしくて、その日はずっと温かい気持ちのままで過ごせた。

51年ぶりの再会

毎年、春と秋の彼岸前、盆暮れの少し前になると義姉の所からお花が届く。正確には義姉の次男のお嫁さんの実家が菊やカサブランカの生産農家なのでそこから。
お花をいただくと、お墓のお花と仏壇のお花に仕立て、私が一番早く行けそうな日にお墓参りに出かけている。
今回も17日の日曜日に白と黄色の菊が10本づつとカサブランカが3本届いた。翌18日が彼岸の入りだったので夫がデイケアに出かけた後、少しお花を買い足し、庭のシバの枝と合わせ、2件分のお花を仕立て、婚家と実家のお墓参りに行ってきた。

お墓に着き、水を汲みに行く途中、お参りを済ませて駐車場に向かうご夫婦らしきお二人とすれ違った。すれ違いざま、女性の方が「あれ? あれ? あれ?」と言い、私をじろじろと見た。私が怪訝な顔をすると、また「あれ? あれ? あれ?」と言った後、「もしかしたら旧姓〇〇さんではないですか?」と、聞いてきた。今度は私の方が驚き「えっ⁉ そうですけど」と答えると「えむこちゃんだよね。えむこちゃんだよね」と言うではありませんか。私の方は相手が誰だかわからずに戸惑っていると「Oです」と名乗ってくれた。苗字を聞けば私もその方がM子さんだとすぐに思い出せた。

よんばばさんは火曜日にお墓参りに出かけた時、昨年の4月に国会議事堂前の抗議集会に一緒に参加した方と偶然にも再開されたそうだ。広い霊園で、同じ時間に会うなんて本当に奇跡なのだと思う。

yonnbaba.hatenablog.com

 

私と彼女は何と51年ぶりの再会だった。どちらかが5分違っても会わなかったと思うと本当に奇跡のような再会だった。

彼女とは中学・高校が同じ。中学に上がるときに隣の小学校区から引っ越してきたと思うので小学校は別だけれど、お互いが結婚するまでは同じ町内に住んでいた。そして、高校3年の時には同じクラスでもあった。
私は同窓会やクラス会には出席したことがない。だから高校を卒業してから一度も会ったことがなかった。
それに、結婚して40年以上、正月に始まりお彼岸や盆、暮れの他にも月に1度ぐらいはお墓参りにお寺へ足を運んでいる。夫が倒れる前はお寺の婦人会の役員もした。お寺の行事にも参加していた。それでもお寺で一度も会ったことはなかった。だから、同じお寺だと聞いてちょっと驚いた。

51年ぶりに会ったのも奇跡みたいなことだけれど、同じお寺なのに40年も会わなかったのも不思議なことだと思う。

材料がどんどん増え消費が追い付かない

あれよあれよという間に前回の記事から1週間も経ってしまった。

 

このところ、鼻や目の調子が悪く何かをする気になれないでいた。とはいえ、前回の記事に書いたリボン刺繍のやり方を忘れないように刺してみたいと思っていたし、他にもやりたいと思っていることがいっぱいあった。例えば、「すてきにハンドメイド」で見た洋輔さんのオーガンジーを使った刺繍。友人と梅を見に行った帰りに大型スーパーで開催されていた市内の福祉施設の出店で買った大量の布でごろ寝布団のカバーやソファーのカバーを作ること。刺し子・・・

 

昔から物欲はない方だと思っている。だけど、手作りの材料だけは別物みたいだ。収集癖なのかもしれない。作りたいと思ったら関連する手芸本を何冊も買い、布を買い、糸やフェルトやビーズ、ファスナー・・・等などの材料を買ってしまう。だからそれらが溜まるばかりだ。20代の時に買った革細工の道具や革、袋物の材料を含めたらどれほどになるだろうか。で、実際には作ることもなく、材料を出して眺めてはしまい、また出して眺めてはしまうという毎日。それでも頭の中で手作りしているだけで楽しいし、そんなに高いものを買うわけでもないし、まあいいか・・・と思うようにしている。

 

木曜日にやっぱりリボン刺繍がやりたくて市内にあるキルトとリボン刺繍の専門店に行ってきた。そしてリボンを5色買い、久しぶりに刺してみた。刺したといってもこの間教えてもらったリボンステッチしかできないのだけれど。 

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何時もと違うカメラでいつもと違う場所で撮ったので色が実物と全然違う。

布は三河木綿の紺色で小花はオフホワイト。葉っぱは緑のグラデーション。花芯のビーズは紫がかったピンク色。

 

まだ完成していないけれど、まずはチケットホルダーを2個作る予定。

裏はこんな感じ。プレゼントする予定なのでイニシャルは左は「J」、右は「T」 本当はアウトラインステッチで刺したかったけれどうまく刺せなかったのでバックステッチで刺してみた。

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 明日は上の写真の縦のピンク線を裏からミシン掛けし、横のピンク線のところの真ん中にクリップの付いたリボンを挟んでかがったら出来上がり。

まだまだ上手く刺せないけれど楽しかった。

 

 庭では数日前から白にピンクが混じったボケが咲き始めた。 

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赤いボケはもうとっくに咲き終わっている。こうして咲く時期が違うから長いこと楽しめるのだと思うだけで嬉しくなってくる。どちらもかわいい花だ。

スズラン水仙も咲き始めた。

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 もう少しすると黄色のラッパ水仙も咲きそうだ。

こういう花をスケッチし、リボン刺繍やフランス刺繍に刺せたらどんなに楽しいだろうかと思う。悲しいかな絵心がなくて描けないけれど。

「簡単リメイク講座」2回目

この間の水曜日は2回目の「簡単リメイク講座」だった。

講師の金子さんはいつも、もったいないだけのリメイクではなく、自分なりに一手間かけたおしゃれなリメイクを推奨している。金子さんのリメイク作品にはリボン刺繍や、花柄の花芯にはビーズがあしらわれていたリしてすごくステキなものばかりだ。

 

今回は畳のヘリにリボン刺繍をしたチケットホルダーだった。

私は金子さんの作品を初めて見た時からリボン刺繍に興味を持っていたけれど、一度も刺したことがなかった。なので、今回は自分にもできるだろうかと不安でもあり、楽しみでもあった。

 

時間が午後1時30分から3時30分まで。我家では夫がデイケアから帰宅するとすぐに夕食だ。なので、午前中にほとんど準備を済ませ、夫が帰宅したら温めるだけの状態にしておいて出かけた。

 

で、作った作品がこれ。 

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裏はこんな感じ。

イニシャルは刺しゅう糸2本取りで刺した。

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リボン刺繍の経験者は赤の巻きバラを刺したけれど、私は全く初めてだったので小花もようにした。

手作りは好きだけれどかなり不器用だ。そんな私でも思ったよりステキに出来上がった(と思う)。

皆さんは時間内に周りを手縫いしてほぼ完成させていた。私は少し時間が足りなさそうだったので刺繍までにして家に帰ってからミシンで縫って完成させた。

初めてのリボン刺繍は結構楽しくてまた刺してみたいと思った。

次回はリボン刺繍の包みボタンの予定。次も楽しみだ。

ささやかな楽しみ

先週末、先端が赤く膨らみはじめた椿がやっと咲いた。

この椿は義母が好きだった椿だ。 

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今年はいつになくたくさんの花をつけている。義母が生きていたらさぞかし喜んでいるだろうと想像するだけで愛おしい。

 

昨年の台風で根元から折れてしまった赤いボケの木。

脇から細い枝が出ていたようでその枝に1輪だけ花が咲いていた。

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かわいい花だ。何だかすごく頑張ったような気がしてこれもまた愛おしい。

ピンクと白が混じったボケの花の方はもうすぐ咲きそうなので毎日楽しみに眺めている。

 

玄関わきにはクリスマスローズが2鉢置いてある。

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地植えしようと思うけれど、 外に出るたびに楽しませてくれるのでしばらくはこのままにしておこうと思う。

花を眺めているとなぜか穏やかな気持ちで過ごせるような気がする。

花の手入れをしないくせに眺めるのは私のささやかな楽しみなのだ。

春の陽気に誘われて

月曜日のこと。

夫はデイケアの日だった。最近、夫はお迎えの時間よりだいぶ早くから庭で待つという。昨日はとてもいい日で、暖かい日だったのでお迎えがくるまで草取りをしながら待っていた。

 

夫が出かけると、その日予定していたのは離れ2階の片づけだった。週末、夫がいる時には早く片付けたい気持ちで頭の中がいっぱいだったはずなのに、出かけてしまうとなぜかやる気がおきず、部屋を眺めては思い悩んでいた。

 

何故離れの2階を片付けようと思ったかというと、週末、次男から電話があり、正月にも帰省しなかった彼が連休には帰省すると言ったからだ。次男だけが帰省するときにはいつもは母屋で過ごしてもらうようにしている。長男たちはいつでも離れの1階だけれど。もしも今度の連休に長男家族も帰省するとしたら母屋では次男はゆっくり休めない。で、離れで寝られるようにしておきたいのだ。 

 

離れの2階は元々は私の部屋だ。片方が寝室で、もう片方は書斎として使っていた。でもそこはもはや物置と化している。

 

10日間も次男が過ごすとなると、模様替えをした方がいい。私たちの寝室にあるテレビを次男がいる間そこに移し、そこで見られるようにしておきたい。そんなことを思いながら部屋を眺めていたところ、友人から電話が入った。

 

友人は10月に生まれた孫のところに行きたかったけれど振られてしまったという。で、片付けをしようと思ったけれどお天気は快晴だ。こんないい日に家で片付けするのはもったいないような気がして「梅を見に行きたいけど・・・」と、私に電話をくれたのだ。

 

と、前置きが長くなってしまったけれど、

春の陽気と友人に誘われて、片付ける気が失せていた私はもちろん即OKと返事をし、市内の梅園に出かけた。

 

梅園は梅まつりの真っ最中だ。

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紅梅、白梅、一重の梅、八重の梅、しだれ梅・・・

この梅園には30種類の梅の木が約420本植えられているそうだ。そして、1本、1本に木の札がぶら下がっていて名前が書いてある。

 

もう散りそうな梅、満開の梅、咲き始めの梅、まだ固い蕾の遅咲きの梅・・・

花はこのぐらいの咲き始めの頃が好き。

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どちらかというと一重の白梅が好き。

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久しぶりに花を見に行き、甘い香りに包まれながら歩いた。

 

 やっぱり一重の白梅が一番好きだ。

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ぐるっと回った後はやっぱり茶店で団子となる。 

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 上の写真の白いテントが茶店になっている。

彼女は五平餅、私はみたらし団子。そしてべったら餅を一つづつ食べた。

 

お腹が満たされ、春の陽気のなか甘い香りに包まれ、花を見ながら歩いていたら体も心もぽかぽかになった。梅見の後も楽しいことがあったけれど、それはまた書くとして、片付けはできなかったけれどいい日だった。

元気でいたいから

この間傷めた腰はまだ完全ではないけれどコルセットを外せるぐらいには良くなった。

だけど、今度は昨日から目と鼻のかゆみ、くしゃみ、流れ落ちる鼻水に悩まされている。どうなっているのだ私のからだ。

 

夫が倒れてから散歩をすることもなくなり、動くことが少なくなった。それでか、体のあちこちが固くなってしまった。家事や介護をしているとはいえ、身体を使う部分は限られているし動きは知れている。散歩をしたいと思うけれど夫が家にいる時は出られない。デイケアの日には外回りの用事がしたい。何か所も行くにはやっぱり車でないと都合が悪い。そんなこんなで私のからだはますます固くなり、ついにこのあいだ腰にきてしまった。

 

2、3年前から運動不足を痛感するようになり、何とかしたいと思っていた。で、ラジオ体操ならばできそうな気がしていた。

ネットの情報だと、しっかりラジオ体操をすると400もの筋肉を使い、ウォーキングするぐらいの効果があるという。そう思ってもなかなか始められないのがわたしだ。でも、この間のように腰を痛めると辛い。

かといってリアルタイムではできないので、ラジオ体操のCDをポチった。 

NHK ラジオ体操

NHK ラジオ体操

 

そして、CDが届いたのが水曜日のこと。

翌日から始め、今日で4日目になる。我ながらよく頑張っていると思う。でも、第一、第二と補助運動をするとそれだけで息が上がってしまい、ちょっとショックだった。

この鈍った体に鞭打ち、3日坊主にならないよう頑張らなければ。続ければもう少し動けるようになると思うから。

 

最近では、ほかにもいろいろ「ためしてガッテン」なんかを見ながら健康に気をつけている。まだまだ元気でいたいし、何より、夫より1日でも長く生きていたいから。