10年ぐらい前まで、我家の庭は庭木と花でいっぱいでした。
そんなにだだっ広いわけではないのに、夾竹桃や金木犀、五色椿などの大きな木から、紅葉、百日紅、花梨、クロガネモチ、花ザクロ、シバ、マユミ、蝋梅、さつきにつつじ、椿は何本も、まだまだ他にも･･･
そして、その間には所狭しと義母が好きな花が雑然と植えられていたのです。
庭と言っても、庭師さんに依頼するような立派な庭ではないので、義父が亡くなって以来20年間は夫が庭木の手入れをしていました。
それが年を重ねる毎に重労働になってきたので、7～8年前に庭木を整理し、趣味と実益を兼ねて畑にしたのです。
何と言っても素人の家庭菜園です。夫は「野菜づくり」という本を何冊か買ってきて勉強したり、図書館で何冊も同じような本を借りたり、ネットで調べたりしながら自分のノートにまとめ、家庭菜園を楽しんでいました。
夫の野菜づくりノートです。ここはじゃがいものページで次のページまで及んでいます。絵付きで楽しいノートなんですよ。
ここはエンドウのページで絵と写真付きです。
だけど、脳出血で倒れてからは手入れもできず、草がいっぱい生えて、荒れ放題になってしまいました。えむこは心にゆとりがなかったので、ため息をつきながら庭を眺めていることしかできませんでした。
夫が退院して1年経った去年の春頃から、少しづつ心にゆとりができてきたのでしょうね。まずは草取りから始めました。
そうすると、段々きれいになっていく庭に夫も関心を示してくれるのですよね。
夫が家庭菜園を始めてから、えむこの兄も家庭菜園に興味を持ち、自分の家の庭も畑にしていたのです。
その兄が、夏野菜を植えてくれ、それが終わったらとジャガイモを植えてくれました。
分葱はもう全部食べちゃったけど、今は玉ねぎとねぎとニラが植えてくれてあります。
ちゃんと苦土石灰を撒いて、その後元肥を入れて土づくりをしてから植えたのに、夫の時と思ったら成績が悪いのですよね。
追肥のせいか、連作障害なのか、それとも愛情不足？？？
去年の12月だったか、今年の1月か、2月だったのか、もう忘れちゃったけど、ジャガイモを植えてくれました。男爵にメークインにキタアカリの3種類です。でも、どの種類も上手くいかずに小ぶりのジャガイモばかりだったのです。それでも、庭でできたと思えばおいしさは倍増だから、全部きれいにおなかの中に入ってしまいましたけどね。
それが、どうやら堀残しがあったみたいで･･･
分葱やネギを植えた畝から芽が出て、花が咲き、そして、枯れてしまったので、今日掘ってみたのです。
そうしたら、なんとこんなにジャガイモができていたのですよ。
すごく小さいのは素揚げか、蒸かして。そして、大きいのはやっぱり煮て食べようかな。
思わぬ収穫に何だか嬉しくって、気分はルンルンなのですよ。
