今日は東海地方の平野部も雪の予報だった。
だけど、私の住んでいるところでは今日も一日中雨だった。
5時に目を覚ました時点ではもう雨が降っていたけれど、未明には雪が降ったのか、庭にはシャーベット状の雪がうっすらと積もっていた。
これでもこの冬初めての雪。
10時の時点では、まだ洗濯干し場の屋根の上にも少し残っていたけれど、この雪も午前中には溶けてしまった。
夕方のニュース情報番組を見ていたら、各地ではびっくりするぐらい雪が積もっていた。
この辺りはホントに温暖な気候でありがたいと思いながら画面を眺めていると、どこかの駅前でリポーターが何人かにインタビューをしていた。
「大変ですね」と、声をかけられた50代ぐらいの男性は「今日はバレンタインデーですから会社に行くんですよ。そうじゃなきゃこんな日は年休を取りますよ。」と応えていた。
50代位で年休が取れるの環境にあるのに、チョコをもらいに会社に行くのだろうかと、ちょっと呆れてしまった。まあ、そう言ってみただけかもしれないけれど・・・
次は「今日はホワイトバレンタインですね」と、おしゃれした若い女性に声をかけたリポーターが、その言葉に続けて「それは勝負服ですか?」と質問したのだ。
若い女性は返事に窮していたけれど、バカな質問するリポーターに何だか腹が立ってきてしまった。
バレンタインデーに好きな人にチョコを贈るようになったのは私が結婚してからのことだと思う。
テレビであんまり言うものだから、私も一度だけ夫にチョコを買ってきたことがある。
まだサラリーマンだった夫が仕事から帰ってきた時に「はい」とそれを手渡した。
すると夫は「ありがとう」ではなく「どうして買ってきたの?」 と聞いたのだ。その上、「僕、会社でいっぱいもらうからいらないよ。買ってこなくてもいいのに・・・」と。
私は「何てデリカシーのない男だ」と腹を立て、それ以来一度もチョコを贈ることはなくなった。子どもたちには小学生の頃まではプレゼントしていたけれど。
昨日、新聞の投書欄に『忘れない あの「本命」チョコ』という記事が載っていた。
投稿したのは47歳の男性会社員の方。
内容は、奥さんと結婚前のバレンタインデーでのこと。とるに足らない理由でデートの別れ際に口げんかをしたそうだ。怒った彼は「もういらんわ!」とチョコレートを突き返したという。相手は信じられないという表情だった。その後、結婚したけれど、それからはチョコレートをくれたことがないとのこと。それは、ささやかな意地というか、女性としてのプライドがあるのだろうと彼は言う。そして、小学生の息子さんたちは彼に同情して、奥さんがプレゼントしたチョコを1粒、2粒恵んでくれると。そして、2人の思いやりが嬉しいと書かれていた。
それはそうでしょう。せっかく思いを込めて準備したチョコを突っ返すなんて。
この記事を読んで、まるで我家みたいだと昔のことを思い出してしまった。
我家の場合はケンカして突っ返されたわけではないけれど。
でも、似たようなものだと思う。せっかくの思いを踏みにじったことには変わりはないのだから。
だから、私も子どもにはプレゼントしたけれど、夫には「二度とやるものか」と、それ以来一度もあげたことはないのだ。
あの時、いらないと思っても「ありがとう」と言ってくれれば嬉しかったのに・・・