えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

欲しいと思い続けていれば手に入る

物欲はあんまりない方だと思うけれど、それでもいくつか欲しいと思うものがあった。

ただ「あったらいいな」と思うだけで、買うまでには至っていないものだ。

例えば、庭木を整理してそこを野菜畑にした時、家庭用の耕耘機が欲しいと思った。

それは確か、5万円から8万円ぐらいだったと思う。

当時、私は正規職員として働いていた。子どもたちは独立し、借り入れていた教育資金の返済が終わり、買おうと思えば買えない金額ではなかった。

だけど、鍬も備中もいくつもある。それに、老後の資金を貯めなくてはという気持ちもあって買うのを止めた。

 

他にも、ジャパネットだったような気がするけれど、通販番組を見ていて高圧洗浄機とスチームクリーナーが欲しいと思った。

その時は一万円台だったと思う。だけど、それを使わなくても掃除はできると思い直し、買うことはしなかった。

そして、耕耘機のことも高圧洗浄機のこともスチームクリーナーのことも、時々は思い出すけれど、その程度のものになっていた。

 

先週、生協のカタログが届いた。

その中に特別配送というカタログがあり、そこに家庭用の電動耕耘機とスチームクリーナーが載っていた。

耕耘機の方は「雑草だらけの畑でもふわっとした土にします」と、Before・Afterの写真付きで書いてあった。

草取りをして夏野菜の準備に取り掛かりたいと思っていた私は「安物買いの銭失いになりそうだ」と思いながらも、一万円台の家庭用の電動耕耘機に心が奪われてしまったのだ。

そして、スチームクリーナーも「頑固な油汚れも浮かせてきれいに!」と書いてあるのを読むと、ガス台の汚れやサッシの汚れ、トイレや風呂場のタイルの汚れが気になっていただけに、欲しいと思う気持ちが湧きあがってしまった。

だけど、消費税が8パーセントになったばかりで、食料品以外は極力買うのはやめようと思っていたところ。それに老後のことを考え(もう老人だけど)モノを増やさない生活を心がけようとしていたので気持ちを抑えた。

 

それが、今度は正月に亡くなった叔母の忌明け法要が済んだからと、志としてギフトカタログが送られてきた。

そのカタログをペラペラめくっていると、生協のカタログと同じ家庭用の電動耕耘機と、もっと高そうなスチームクリーナーと、高圧洗浄機までが同じページに載っていたのだ。

「もうこれは生協で買うかカタログギフトで貰えってことだ」と勝手な解釈をした。

で、カタログギフトの方はまだ迷っているけれど、スチームクリーナーは生協で買った。

カタログを見比べたところ、生協の方が小さくて軽くて値段も安かったからなんだけど。

 

それが昨日、手元に届いたのだ。

そして今日、先ず台所のガスレンジで試してみた。1回でピカピカという訳にはいかなかったけれど、汚れがみるみる落ちるのを実感した。

明日はトイレと風呂場で試してみようと思っている。

 

貧乏生活をしていた頃、欲しいと思ったものが買えず、悲しい思いをしたことがある。

そんな時、父が「今は買えなくても欲しいと思っているといつかは必ず手に入るものだよ」と言ってくれた。

ほんとにその通りだ。

まずはスチームクリーナーが手に入った。せっかく手に入った物だからせっせと使い、家中ピカピカに してみようじゃないか。

カタログギフトはどちらを貰おう。

一万円台の電動耕耘機なんて使い物にならないような代物だろうか。悩むところだ。