長男と二男は2歳違い。
同性でもあり、子どもたちが小学生の頃までは友だちがいなくても二人で楽しく遊んでいた。
子どもたちは車に乗ることを嫌がり、外出や旅行にも行きたがらなかった。夫が自営業を始めてから極貧だった我家ではそれをいいことに家族旅行というものをしたことがない。
今日からゴールデンウィークが始まると、テレビのニュースでは何度も中部空港の映像を映していた。
空港は賑わい、大きな荷物を持った人たちにリポーターが「どちらまで出かけますか?」と聞いていた。
「ベトナムまで」「カンボジアまでアンコールワットを見に行きます」と答えている若者たちに続き「北海道へ行きます」と、小学生ぐらいの男の子が答えていた。
毎年、こうした映像を観るたびに、子どもたちをどこにも連れて行けなかったことを残念に思いだす。日帰りで近くならば行けたかもしれないのに、子どもたちはいつも二人して家で遊んでいた。
子どもたちから「どこにも連れて行ってもらえなかった」と言われているわけではない。言われているわけではないけれど、ああいう映像を見ると、いつも悔やまれるのだ。
もう時は戻ってくるわけではないけれど、もしも子どもたちが小学生の頃まで戻すことができるのならば、一度でいいから家族で旅行に行きたいと思ってしまう。
ゴールデンウィークでなくても、夏休みでも、通常の土・日でも構わないから。
当時は生活することだけで精いっぱいだったのだから、家族旅行に行けなくても仕方がなかったのだけれど・・・