えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

草取りとごほうび

台風15号が過ぎ去ってからも、毎日イヤになるぐらいお天気が悪い。

年寄りの二人暮らしとはいえ洗濯物はたくさん出るし、庭の草はみるみる成長している。

 

洗濯物は軒に干したり、部屋干しして除湿機のランドリー機能を使って乾かしているけれど、草取りは雨が降ればすることができない。なので「大きくなるな! これ以上増えるな!!」と窓から庭を眺めては念じている。そんなことをしても何にも変わらないのだけれど。

 

このところ夫がデイケアに出かけると、雨が降っていない限り午前中は草取りばかりをしている。台風が過ぎ去った水曜日も、翌日の木曜日も。そして、今日も。

 

水曜日の日のことは前回書いたけれど、保険屋さんが来るのを待ちながら、台風の片づけをしたり、南側の庭を中心に草取りをした。それこそ脇目も振らず、一心不乱に。結果、9時ごろから11時30分ごろまで2時間半ぐらい庭仕事をしていた。

 

保険屋さんが帰り、シャワーを浴びると、疲れがどっと出てきた。時間を見ると11時50分。こういうときは都合よく「自分にランチのごほうびを上げてもいいんじゃない?」と、どこかから声が聞こえてくるのだ。

で、友人に電話をして誘ってみた。すると二つ返事で「いいわよ」と言ってくれた。

ランチと言ったって、おしゃれなところに行くわけではなく、友人の家の近くのラーメン屋さんで冷やし中華を食べたのだけれど。でも、その後のおしゃべりが楽しいから友人と会うだけで疲れは吹っ飛んでしまうのだ。

 

翌、木曜日。

夜中にどしゃ降りの雨が降ったものの、朝起きると止んでいた。これは私に「今日も草取りをしなさい!!」ということだと勝手に決めつけ、夫がデイケアに出かけるとすぐに草取りを開始した。

地面が濡れていると面白いほどきれいに抜ける。それに二日続けて取っていると庭はみるみるきれいになってくる。そうなると今度はうれしくなってくる。それで夢中で作業していると近くの幼稚園から12時のチャイムが聞こえてきた。

区切りをつけ、シャワーを浴び、卵かけごはんと残り物で昼食を食べると、またもやぐったり。でも、なにかごほうびが欲しい。

 

それでまた、友人に電話して「食後のコーヒーに付きあう時間ある?」と聞いてみた。実は喫茶店のギャラリーで開催中の「リメイク服と袋物展」に行きたいと思っていたのだ。友人の都合がつかなければ一人で行くつもりだったけれど、この日も二つ返事で「いいわよ」と言ってくれた。

喫茶店ではコーヒーではなく、久しぶりにあんみつなんてものを食べてしまったので、かなりカロリーオーバーだったけれど「 リメイク服と袋物展」は予想以上にステキだった。手作りにあこがれ、毎日作りたい病にかかっているようなものだから、刺激的で心にたっぷりと栄養を与えることができたような気がした。

友人と別れてからはまたもごほうびだと称し、コットンフレンドという本まで買ってしまった。心の中では「作りもしないのに・・・」と言う声が聞こえてきそうだったけれど、「見ているだけでも楽しいのだからいいの、いいの。ごほうびだから・・・」と呟いて。

 

そして今日も。

明け方に降った雨は、朝起きると止んでいた。

ということは、今日も私にとっては草取り日和ということだ。で、夫がデイケアに出かけるとすぐに草取りを開始した。今日は側にキッチンタイマーを置き、1時間ごと水分補給の時間を入れて。

 

水・木と続けて草取りをしているので、目に付くところはかなりきれいになった。

目に付かない東側の庭はまだ手つかずの状態だけれど、それでもさっぱりしてすごく気持ちが良くなった。

 

今日のごほうびは、もうすぐ咲くだろうと待っていたシュウメイギクが咲いていたことだ。まだ一輪だけだけれど、こういう時は本当にうれしくなるものだから。

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写真は撮らなかったけれど、今日は西洋朝顔もいくつもの花を咲かせていた。

猛暑日が続いていたころは、朝夕の水やりを欠かさなかったにもかかわらず、太陽で葉っぱが焼け、蕾のまましぼんでしまっていたのだから、これも今日のごほうびだ。

 

あと3回ぐらい草取りを続ければ、今度は野菜を植える準備ができそうだ。花壇も作ったり、花を整理し、思うような庭にできるかもしれない。そう思っても、また草が伸びたり、増えたりして、草取りに追われるかもしれないけれど。

でも、目途が付いたような気がして今日はとても気分がいい。