えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

絵を描くのもリハビリ

若いころには友人と長電話をしたものだけれど、今は電話が大の苦手だ。

 

月曜日に夫が30年も前に設計管理をさせていただいたお施主さんからももをいただいた。私も何度かお会いしたことがあるし、電話で話したこともある方だからすぐにお礼の電話をすればいいのだけれど、やっぱり電話ができず、今回も夫にももの絵を描いてもらい、それでお礼状を出すことにした。

 

月曜日はデイケアから帰宅するともうくたくたに疲れていた。

夫も私も時間にゆとりがあるのは土日だけ。でも、それまでは待てない。

昨日は午前中は訪問リハビリの日。リハビリ前は私が忙しいし、リハビリ後はすぐに昼食の準備をして、食べたら片付け、そして夫はお昼寝をする。

お昼寝から目覚めればもう夕食の準備を始める時間だ。でも、昨日のうちにどうしても描いてほしいと思っていた。

それで、夕食後のデザートにももを出し、そのあと寝るまでの時間に描いてもらった。

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いくら簡単な絵でも忙しくても描けないし、時間があっても気がのらなければ描く気にならないらしい。

一応、5枚描いてくれたけれど、気乗りがしなかったせいか、本人はどれも今一つみたいだった。それはそうかもしれない。 

 

左は8年前に、右は10年前に描いたもの。

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仕方がないことだけれど、私も「やっぱりずいぶん違うなあ」と思ってしまう。

筆を持つこともできなくなってしまった夫が左手でここまで描けるようになったのだからそれで十分だとは思っているけど。

 

ももを贈ってくださった方はこんな夫のお礼状でも楽しみにしてくださっているという。昨年はお礼状のお礼状を下さり二人で感激したことを思い出した。

 

こうして描くこともリハビリなのだ。そう思うと、ももをいただいた上に絵を描く機会までいただいたことに感謝し、リハビリの成果を見ていただこうと思う。そして、この中から左下のハガキを選び、今日投函してきた。

 

3年前に甥のお嫁さんのお父さんからいただいた鉢植えのユリが咲いた。 

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 放ったらかしだけれど毎年咲いてくれている。これも気が向いて描いてくれるとうれしいんだけれど・・・