昨日書いておきたかった事は朝日新聞の月曜朝刊の「歌壇・俳壇」に載っていた投稿作品のこと。以前も書いたことがあるけれど、私は月曜日のそのページを毎週楽しみにしている。
楽しみにしていると言っても俳句や短歌は中学や高校で習った程度の知識しかない。だけど、俳句はたった17文字なのに情景や音までがはっきり浮かんできて本当に感心してしまう。短歌の方は小説やエッセイとは違うけれど、31文字の中にその人の思いや人生までが垣間見え、共感したり、温かい気持ちになったり、時にはその反対のこともあるけれど、どんな方が読まれたのだろうかと想像しながら読んでいる。そして、最近は介護の歌を読むといつも共感している。
で、この間の月曜日、高野公彦選の中に東京都の女性が詠んだこんな歌があった。
ごくたまに心の中に忍び寄る鬼には負けず十年介護
どなたの介護をしてみえるのかしら・・・
ご主人かしら? それともご自身かご主人の親御さんかしら? この歌なら子どもさんではなさそうな気がするけれど。
介護生活10年か・・・ 私は7年。
忍び寄る鬼がどんな鬼なのかは人それぞれかもしれないけれど、私の心の中にはしょっちゅう鬼が忍び寄ってきます。いいじゃないですか。
この間読んだ曽野綾子さんの「夫の後始末」という本の中に介護はいい加減なぐらいがちょうどいいみたいなことが書いてありました。私はいつだっていい加減です。
でも、心の中に鬼が忍び込んでくるとあとで自己嫌悪になって、ちょっと辛いですよね。
来年はもう少しやさしくしようなんて思ってもきっと無理。いい加減で、元気だった頃と変わらず、言いたい放題だと思う。心の中にはいつも鬼を飼いながらそれでも仲良く頑張るつもり。
明日は長男家族が帰省予定。これで年が明けるまでPCも開けないかもしれません。
皆さま今年はいろいろありがとうございました。来年もよろしくお願いいたします。
そして、良いお年をお迎えください。