えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

早すぎる別れ

数日前から蝋梅が咲き始めた。

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洗濯物を干しに近づくと、かすかに甘い香りがする。

黄色のこの花が咲き始めると、まだ寒に入ったばかりなのに春がやってきたような気がして何だ嬉しくなってくる。

 

夫が倒れた7年前、次男の上司の方が「お父さんに」と、起き上がりこぼしのだるまさんを下さった。 

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その方は独身で、おかあさまと2人暮らし。会社では次男のことをとてもかわいがってくださっていたと思う。当時、その方は糖尿病性腎症で透析を導入する寸前の状態だったと聞いていた。ご自身も大変な状態なのにわざわざ仲見世商店街まで買いに行ってくれたそうだ。

しばらくすると透析が開始され、役職をおりて勤務しながら治療を続けられた。

そしてこの間、次男から電話があった時にその方が1月2日に亡くなられた聞いた。90歳になろうとするぐらいのおかあさまを残して。まだ定年前だと思うのでたぶん50歳代だと思う。私よりずっと若い。あまりにも早すぎる別れだ。

 

年末に義姉がゆりの花を持って来てくれた。

暖房がつくことがない部屋に入れておいたので昨日やっと咲き始めた。 

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写真が悪いけれど、真っ白ときれいなピンク色のゆり。このぐらいの時が一番きれいだ。

あと何日かするとこのゆりも満開になり、散っていく。人間もいつかは必ず。

お葬式が営まれた日、東の方に向かい一度もお会いしたことも話したこともない方とそのおかあさまのことを思い一礼した。