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えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

うれしかった偶然の再会

若いころからいろんな作品展を観に行くのが好きだった。

何でもいいというわけではないけれど、好みに合うものを見つけては観に出かけていた。

 

夫が不自由になってから、私も自由に出かけられないけれど、それでも新聞やネット、美術館や喫茶店のギャラリーなどにおいてある作品展のハガキには目が留まり、行きたくなることがある。

 

同じ市内に住む方で、地元のいろんな作品展を毎日ブログに写真付きで紹介している方がいる。私はその方とは面識はないけれど、何年か前にひょんなことからその方のブログに出会い、それから毎日訪問するようになった。絵あり、書あり、写真あり。手作りの作品展の紹介もある。時々「本日まで」とか「終了してしまったけれど」というような紹介もあってがっかりすることもあるけれど、とにかく毎日楽しみに読ませていただいている。

 

昨日、その方のブログに「樹脂アクセサリー作品展」が紹介されていた。場所は喫茶店のギャラリー。期日は6月6日まで。そしてお店の定休日は木曜日と日曜日だった。

 

私は特別なことがない限りアクセサリーを付けることはまずない。でも手作りには興味があるし、写真を見る限りちょっとステキな作品だった。それに樹脂アクセサリーを作ってみたいと思った時期があり、その時はネットで動画を何度も見ていた。今回は作品を展示している方がギャラリーにみえる時は随時体験ができるとも書いてあった。またその喫茶店自体も一度行ってみたいと思っていたところだった。

 

私が開催中に行くことができるのは月曜日と水曜日だけ。行きたいと思ったけれど、何となく一人で行くのは躊躇われた。喫茶店のギャラリーで開催される手作りアクセサリーの作品展というと、何となくだけれど一人だと違和感を感じてしまうことがあるからだ。

友人を誘うにしても興味がない人は誘えない。私に周りで興味がありそうな人は美容院を経営している友人ただ一人しかいない。彼女は月曜日が定休日だけど、何かと忙しい人だ。でも行ってみたかった。

 

それで昨日、午前中に用事を済ませた後、ダメ元で電話をしてみた。でも、やっぱりつながらなかった。

 それがもう諦めた14時ごろ、友人から「病院にいたから電話に出られなかったけれど何だった?」と、電話があった。そして駅に着いたところだと。で、用件を話したところ付き合ってくれるとのことだった。

 

14時ということは、私が駅まで行くのに約20分。それから喫茶店までが15分。お茶を飲んで、作品を観て、遅くても15時30分。それなら夫がデイケアから帰ってくる前には家に戻れる・・・と、頭の中で時間がぐるぐると回った。普段の私ならそんな時間から出かけることはないのだけれど、昨日は行きたい気持ちが強かったので出かけることにした。

 

地図を頭に入れておいたはずなのに、喫茶店はなかなか見つからず、歩いていた人に聞いてやっと着いたのは15時だった。

 

ドアを開けて中に入るとカウンターの中に店主。そしてお客さんが一人。そして私を見るなり「あ~!! えっこちゃんだ」と言うのだ。

驚いて店主を見ると、何と小学校時代の友人A子ちゃん。お客さんも小学校時代の友人B子ちゃんだった。

A子ちゃんとは結婚した頃、我家の近くのスーパーで一度だけ偶然に会ったことがある。その時、ご主人は自動車修理工場を経営していると聞いていた。それからでも40年近い月日が経っている。まさかA子ちゃんが喫茶店をやっているとは思いもしなかった。

B子ちゃんとはたぶん小学校卒業以来だ。中学も一緒の学校だけれど、私たちの学年だけでも14クラス、650人ぐらいの人数だった。それだけいると隣のクラスにでもならなければ会うことすらなかった。中学校卒業からだとしても50年ぶりの再会だ。

もう60も半ばのおばあさんが3人、えっこちゃんだの、A子ちゃんだの、B子ちゃんだのと大はしゃぎだった。

 

看護学校時代の友人にその話をしたら「40年、50年も経っているのにお互い顔も名前もよく出てきたね」と驚かれた。でも出てきたのだ。お互い年を取っていても顔は昔のそのまんま。一気に小学校時代にタイムスリップしていった。

私のことを「えっこちゃん」と呼んでくれるのはホントに子どもの頃からの友人だけだ。「えっちゃん」と呼ばれることもあったけれど、特に親しい人はみんな「えっこちゃん」。だから、久しぶりにそんな風に呼ばれ、ものすごくうれしかった。

 

お店にいられる時間は30分ぐらいしかなかったけれど、ほんとに行ってよかったと思った。

お互いまだ話し足りなかったけれど、こんな偶然に感謝して「また近いうちに来るね」と言って二人と別れた。

 

作品展はもちろんステキな作品ばかりだった。体験はできなかったけれど、A子ちゃんのお店ならこれからは一人でも行ける。そう思うとますますうれしくて、昨日はなかなか寝付けなかった。