えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

ハチミツ

8月にゴーヤの実がたくさんなり、乾燥ゴーヤを作ったことを書いた。

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その時、ブロ友のトトさんから『ゴーヤ、ハチミツ漬が意外なほど美味しいです。
苦みが抜けて、ハチミツはサラサラになり何ともさっぱりした甘さのおやつに♪』と、コメントをいただいた。

で、さっそく作ってみたところ、コメント通りおいしくて何回も作って食べた。サラサラになったハチミツは疲れた時になめてみると 何だかすごく元気になったような気がした。それ以来、疲れを感じるとすぐにハチミツをなめるようになった。

 

本屋さんに行くと、料理本のコーナーにハチミツに関する本が何冊も並んでいた。立ち読みしてみるといろんな効能や栄養価が書いてあり、最近健康志向になってきた私は ハチミツ信者になりそうだった。そして、10月には購読している新聞の「Ryライフ」という記事に4回にわたりハチミツ特集が組まれていた。子どものころからハチミツは体にいいとは聞いていたけれど、これで完全にハチミツ信者になってしまった。

 

数年前まで、スーパーには外国製のハチミツしか置いてなかったけれど、最近では国産の純粋はちみつも置いてある。それまでは国産の純粋ハチミツが欲しい時には奥浜名湖にある長坂養蜂場まで買いに行っていたけれど、スーパーにもいろんな種類のものが置いてあると分かり、今では近くのスーパーで買うようになった。一番行くスーパーには菩提樹が、次に行くスーパーにはアカシアが。時々行くスーパーにはリンゴもレンゲも、他にも何種類ものはちみつちが置いてあり、今ではいろんな種類のハチミツを買い込んで楽しんでいる。今、家にはレンゲ、菩提樹、アカシア、リンゴ、ソバが置いてあり、気分によって楽しんでいる。

 

昨日、兄が「三島に行ってきたから・・・」と、久しぶりにお土産を手に来てくれた。

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 桜えびせんべいにニューサマーオレンジジャムに、何と何と、沼津市西浦という所の「限定西浦百花蜂蜜」という国産純粋はちみつだ。

やっぱり兄弟だよね。以心伝心、私の喜ぶものがちゃんと伝わっているんだもの。

まあ、本当はただの偶然でしかないのだけれど。

水仙が咲いた

洗濯物を干しに庭に出ると隅っこの方で水仙が咲いているのを発見した。

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この白い水仙は私の大好きな花だ。咲き始めた花を見つけただけでとっても幸せな気持ちになってくる。

だけど、花言葉は「うぬぼれ」とか「自己愛」とか「エゴイズム」だって。白い水仙には他にも「神秘」だとか「尊重」という言葉もあるみたい。

ギリシャ神話に謂れはあるらしいのだけれど、大好きな花だけに何だか残念な花ことばだ。だからと言って嫌いになる訳もなく、好きなことには変わりはないのだけれど。

 

ついでにぐるっと 庭を回るとボケが1輪狂い咲き。 

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11月の初めに植えた絹さやエンドウも咲いている。

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絹さやの花も好きな花なので幸せ気分。

特別なことは何もない日常だけれど、そんな中でささやかな幸せを感じるひと時だ。

ふれあい音楽会⑭と庭でのこと

残念ながらうれしかった時、何かあった時にはすぐに書いておきたいのだけれど、最近はなかなか書けないでいる。タイトルだけ書いたり、数行書いただけの下書きが増え、そのうちそのことについて書きたい気持ちが失せ、削除することになる。そうならないうちに書いておかないと。

 

この間の水曜日はふれあい音楽会だった。 

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今回は「世界ふれあい音楽の旅」 ~「あ! この曲は・・・」器楽で辿る名曲たち~ と題し、とっても若くてかわいらしい女性の3人組。バイオリン、フルート、ピアノのアンサンブルだった。 

 

 「世界ふれあい音楽の旅」ということで、先ずは沖縄の島唄から出発。

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 沖縄からロシアに飛び、フランス、オーストリア、イタリア、フランス、ハンガリースコットランド、アルゼンチン、アメリカを廻り、日本に戻った。日本に戻ってからは春・夏・秋・冬、四季のメドレーで終着。

 

とっても若くてかわいらしいと言っても3人とも芸術大学音楽学部を卒業した人たち。演奏はとても素晴らしく、前回のバイオリニストも演奏された「リベルタンゴ」はその人とはまた違った演奏で楽しませてくれた。そして、音楽の旅の間にそれぞれの楽器についての説明や曲についての解説もあり、本当に楽しい音楽会だった。

 

 こうした楽しみの間にも、時間を見つけては庭仕事をしている。

 そして、花を見ては癒されてもいる。小さなツワブキがまだまだきれいに咲いている。

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そして、久しぶりにテントウムシを発見。

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テントウムシは害虫だとばかり思っていたけど、ナナホシテントウはアブラムシを食べてくれる益虫なんだとか。タアサイが植えてあり、ところどころ虫に食われているから来たのだろうか。

ナナホシテントウって小さくて、かわいい。益虫だと思うと、余計に可愛くなってくる。そして、見ていると絵本の世界に連れて行ってくれそうな気がしてくる。もっと見ていたかったけれど、じっと見ていたら残念なことにヤブランの茂みに入ってしまった。

シクラメンと小菊、そして喜んでくれる人

夫は元気だったころ、毎年シクラメンの鉢植えを買ってきた。たいていの場合、白とピンク、あるいは白と赤。それを並べてかごに入れ、事務所の机に飾り、春まで楽しんでいた。もちろん、液体肥料をやるのも水やりも夫自身が行っていた。

 

退院して迎えた初めての初冬。庭や草花に目がいくこともなく、もちろんシクラメンを眺めたいという気持ちを思い出すこともなく過ぎた。

2年目は 少し気持ちが落ち着いてきたのか、二人とも少しづつ外の世界にも目が向けられるようになった。買い物に出かけた時、店頭に並ぶシクラメンに目が留まり、「買って帰ればきっと夫が喜ぶだろう」と赤と白の鉢植えを買ってきた。案の定、夫は声をあげて喜んでくれた。

3年目、夫とともに隣市のJA産直店に行った時、夫は車いすを足漕ぎし、自分で園芸コーナーの方に行こうとした。そして、そこでシクラメンを見つけると指さし「おー! おー!!」と声をあげた。私が「買いたいということ?」と聞くと、大きく頷き、真っ赤なシクラメンを選んだ。

4年目は夫の姉が「弟が好きだから」と、赤いミニシクラメンの鉢植えを持ってきてくれた。それが5年目の冬も咲き、今年の夏まで1輪、2輪と咲き続けていた。

6年目に入った今年、玉ねぎの苗を買いに行った園芸店でシクラメンの鉢を見つけた。最近では「おかずになるもの以外は買わないよ」と言い続けていたけど、見ればやっぱり夫の顔が浮かんできて、一番気に入った白の鉢植えを買ってしまった。

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早速、デイケアから帰宅した夫に見せると「おー!!」と声をあげ、満面の笑みで喜んでくれた。その笑顔と、春までずっと楽しめることを思えば、おかずにはならないけれど実に安い買い物だと思う。

 

10月下旬から咲き始めた庭の小菊はまだきれいに咲いている。だけど、そろそろ枯れた花も出始め、ピークは越えた。花は徐々に咲いてくれればいいのだけれど一気に咲き、一気に枯れてしまう。

この小菊は義母が仏花に使うために植えたもの。義母は草花の手入れを欠かさなかったけれど、私は放ったらかし。それでも、どんどん増え、毎年花を咲かせてくれる。

 

小菊が咲き始めると、先ずは仏壇に供える。そして、お墓参り。今年も2回、お墓に供えた。実家のお墓にも2回行ってきた。

それだけのお花を切っても、まだまだ切ったとは思えないほど咲いている。で、友人のご主人のお仏壇用にも使ってもらおうと差し上げたたり、美容院の友人には毎年花束にしてプレゼント。 

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いろんな色の小菊で花束にするとちょっとステキになる。なんて、勝手に思い、お花が好きな友人にもらっていただいている。押し付けかもしれないけれど・・・

でも、友人は「わー!!」と歓を挙げて喜んでくれた。

お世辞かもしれないけれど、喜んでくれると私もうれしい。こうしてささいなことでも喜んでくれる人がいることが私の元気につながっているのだろうなと思う。

お墓参りの日

月曜日、魚屋さんへ買い物に行くと、店内のバケツに白い菊の花が新聞紙で包まれ、何束も入れてあった。時々こうして置いてあり、1000円以上購入したお客さんにサービスでくれるのだ。

私は魚屋さんに行くと大抵の場合1000円以上購入する。その時もやはりそうだったので、ありがたくいただいてきた。

 

白い菊は14本もあった。庭では白、黄色、オレンジ、薄いピンク、濃いピンク・・・と、いろんな色の小菊が咲き乱れている。シバの木もある。これだけあればお墓のお花は十分できる。特に誰かの月命日というわけではないけれど、お花があるとお墓参りに行きたくなってくる。

で、今日はお墓参りデー。

 

夫がデイケアに出かけると先ずは2軒分のお花をこしらえ、すぐに出かけた。

最初は夫の方のお寺へ。

写真がよくないけれど、門のところには大きな銀杏の木があり、かなり黄葉してきていた。

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道中ではあちこちで皇帝ダリアが咲いていた。

これは駐車場の横にある畑で咲いていたもの。皇帝ダリアというだけあってとても華やか。今が一番いい時だ。

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お参りを済ませ、今度は車なら10分ぐらいのところにある実家のお墓参りへ。

こちらのお寺には桜の大木がある。

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さくらの紅葉はあまりきれいではないけれど、もうすでにかなりの葉が落ちていた。

このさくら、かなりの老木だけれど、春には見事に花を咲かせ楽しませてくれる。

 

神社・仏閣は好きな所ではあるけれど、お墓参りを済ませると何だか心が落ち着いてくるから不思議だ。

ああ、今日も無事に一日が過ぎた。困ったこともなく、食事もおいしくいただけた。

感謝・感謝の1日だ。

ふれあい音楽会⑬

時のたつのは早いもので、もう1週間も経ってしまったけれど、先週の水曜日はふれあい音楽会だった。

今回は「おしゃべり音楽会 -音楽はリズムだ! -リズムの魔法」と題し、ピアノとバイオリンの素晴らしい演奏付きの、とても楽しい音楽の授業という感じだった。 

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おしゃべりといっても曲にまつわることやリズムの話など等。音楽に関するおしゃべりだ。だから、楽しい音楽の授業のようだったというわけ。

 

先ずはブラームスハンガリー舞曲第5番から。

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第一部が7曲。ティータイムを挟んで二部が5曲。そして、文部省唱歌をみんなで歌い、アンコールが1曲。

 

「音楽はリズムだ! -リズムの魔法」というタイトル通り、いろんなリズムで演奏し、楽しませてくれた。「きらきら星」は7変化。2拍子、3拍子、4拍子・・・と。

もう1週間も経つと、どの曲をどんなリズムで演奏してくれたのか忘れてしまったけれど、タンゴのリズムあり、ジャズのように・・・と。

八木節の時にはタンバリンやマラカス、ドラム、ウッドブロック(?)などの打楽器が準備してあり、館長さんはじめ、何人かの方に飛び入りで参加してもらっての演奏だった。

以前、テレビで八木節をオーケストラで演奏しているのを聴いたことがあるけれど、大げさな言い方をすれば、それにも負けないぐらい素晴らしかった。もちろん、打楽器でリズムをとったのは、心づもりも何もなく、その場で舞台に引っ張り込まれた人たちなのだけれど。

 

「楽しかったね」というのが私と友人の合言葉。毎回、毎回、同じ文句で締めくくっている。でも、本当に楽しい音楽会なのだ。

400円でお茶とお菓子付き、しかも本格的な音楽が聴ける。こんな時間が持てるから、今日もこうして頑張れるのかもしれない。

日本画を観に行った

金曜日、義弟が従兄が亡くなったと伝えに来た。そして、その日が通夜で土曜日が葬儀だけれど、家族葬で行うと言う。

従兄というのは義母の甥にあたる人で、義弟も義姉も子どもの時以来お付き合いはないらしく、出席はしないとのこと。だけど、義母の葬儀には来てくれたし、夫は20年ぐらい前にその従兄が自宅を建てる際に設計管理をさせてもらっている。だから連絡をくれたようだ。

家族葬だというし、礼服を着て夫を通夜や葬儀に連れて行くのはちょっと辛い。そうかといって夫を置いて私一人で出かけることも難しい。どうしたものかと考え、日曜日の今日、夫を連れて自宅へお悔やみに行くことにした。夫がデイケアに出かける月曜日に私一人でお参りさせてもらうことも考えたけれど、顔も知らない私が一人で行くより、家には入れないにしても夫を連れて行った方がいいに決まっていると思ってのことだ。

そして今日、予定通り従兄のところへ行ってきた。と、ここまではちょっと書いておきたかっただけのことでタイトルとは全く関係ないこと。

 

従兄の家からの帰り道、地元の美術館へ行ってきた。

今開催しているのは豊橋市制施行110周年・美術博物館リニューアル記念展 

日本画 -新たな地平を求めてー という企画展。

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これも楽しみにしていた企画展でいつ行こうかと思っていたもの。

パンフレットより

戦後まもなく、それまでの「日本画」の在り方に危機感を募らせた日本画家たちがさまざまな試みを展開しました。既存の美術団体では若い世代が台頭するとともに、「世界性に立脚する日本絵画の想像を期す」として産声をあげた創造美術協会(現:創画会)が注目を集め、その一方で京都のパンリアル美術などが先鋭的な「日本画」表現の探求を行います。・・・・・・

本展では戦後日本画史を語る上で欠くことのできない福田平八郎、徳岡神泉東山魁夷高山辰雄、杉山寧、片山球子、加山又造平山郁夫、堂本印象、横山操といった画家たちが日本画壇に新風を吹き込むべくさまざまな表現に挑んだ1950~60年代を起点に、パンリアル美術協会などの前衛グループや独自に活動を展開した画家たちの実験作、伝統素材を用いてさらなる表現の 探求を行い「日本画」を超える新たな可能性を示した現代作家たちを取り上げます。・・・・・・

作品は「戦後日本画の展開ー自然・心象・抽象」「革新の諸相ー表現と素材」「郷土日本画家の動向」「日本画ー❝越境❞の時代から」と4章に分けられ 63点が展示されていた。

 

片岡球子さんの元気が出るような絵「山湖」など、私が好きな絵はいくつもあったけれど、正直、表現と素材はよくわからないかったし、抽象画もよくわからなかった。まあ、私に感じる力がないだけのことだと思うけれど。それでも、それぞれの大作にはエネルギーを感じることはできた。夫はどう感じたのかはわからないけれど。

 

絵を観た後はレストランでランチを食べて帰宅した。久しぶりの外食は私にとってはとってもうれしいことだった。