えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

QOLが向上した

夫は脳出血の後遺症で右半身がマヒしています。

右側は上肢も下肢も動きません。下肢は最近、少しだけ筋肉が収縮するようになったものの、全廃といわれる状態です。

だから、起きている間はずっと短下肢装具をつけています。しかも金属製のしっかりした装具。これをつけていないと立位になったり、車いすに移動する際に膝折れの状態になり、うまくできないのです。

入院中からこれを使い始めて2年3ケ月。もう、あちこちが傷んできました。

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車いすに足を乗せる際に赤い矢印の部分を持ってしまうので、その部分が切れかかり、マジックテープの先端はぼろぼろで金具を通しにくい状態。そして、足を乗る部分ははがれてきたのです。

それで先日、回復期リハビリ病院に行った時に装具を新調したいと相談しました。

修理でもいいけれど、修理に出す間、装具がない状態での生活はたとえ1日でもすごく不自由なのです。それで、できれば新調したいと思っていました。

でもその時、医療保険では3年経たないと新調できないと言われたので、装具の業者さんが病院に来る日に予約を入れ、修理を依頼することにしました。

その予約が今日。病院に行くと、業者さんは「装具の種類が違うので新調できますよ」と言うのです。入院中に作った装具は長下肢装具。実際には大腿部を外し短下肢装具として使っているのですが、作ったのは長下肢装具には違いないからいいのでしょうね。

それで今日、採型して15日に新しい装具ができることになりました。装具なしで生活しなければならない日が回避されたので、えむことしては一安心です。

ここまで書いておいて何ですが・・・

実は今日はこのことを書こうと思っていたわけではないのです。

我家は朝が遅いので、病院の予約は11時にしてもらいました。採型が済んで、トイレを済ませたらもう12時を少し過ぎていました。

先週は病院から帰る時、ラーメン屋さんで昼食を食べ、喫茶店で食後のコーヒーも飲んだことを書きました。

 http://emukobb.hatenablog.com/entry/2013/04/24/233400

実は今日も家に帰る途中でランチをしてきたのです。

えむこはまっすぐに帰る予定だったけれど、夫は大型スーパーのところで駐車場に入るようにと合図をしたのです。

スーパーの中には何軒かの食堂があるし、多目的トイレもあるから安心して過ごせることが分かったのだと思います。

まずはスーパーの中の食堂でランチを食べ、夫のシャツと靴下を買い、トイレも利用させてもらいました。

退院したばかりの頃にはスーパーやデパートにはどうしても行くことができませんでした。必要なものがあって出かけても、夫が頑として車から降りようとしなかったのです。

それが自分からスーパーに寄るように合図をするなんて、夫のQOLが向上してきたような気がしてすごく嬉しいのです。えむこは夫の専属看護師ですからね。

まあ、夫のQOLが上がったのはえむこの看護がいいというわけではなく、夫の状態がそれだけ良くなったということでしょうけれど・・・

今度、病院に行くのは装具が出来上がる15日。次はどこに行きたいと言うのか、えむこは今からすごく楽しみにしているのです。