えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

不要不急の外出

8月10日ごろだったと思う。

知人から夫と私宛に「切り絵二人展」の案内はがきが届いた。

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 その頃、新型コロナウィルスの感染が再び拡大していて、子どもたちは帰省を取りやめることにしたり、私自身も食材の買い出し以外は外出を控えていた。

 

会場のお店には行ったことはないけれど、行ったことがある人が言うには小さなお店で、午前中は常連さんたちでにぎわっていて、モーニングの時間帯は駐車場に入れないことがあるという。

 

行くならば午後、ランチが落ち着いたころにしようと思う。でも、初めてのお店に一人で行く勇気はない。

知人が切り絵を始めたということは友人(知人の親戚でもある)から聞いて知っていた。なので行くならその友人を誘いたいけれど、今の時期、友人を誘うのは考えてしまう。友人の連れ合いは今は落ち着いているとはいえ、肺がんを患っているし・・・

行きたいけれどこれは不要不急の外出だ。どうしたものかと迷いながら案内はがきをPCの前のコルクボードに貼り、カレンダーにも書き込んでおいた。

 

開催前日の26日、その友人から電話があった。

友人も案内はがきを受け取り、誘うのなら私だと思い、夫のことを気遣いながら誘ってくれたのだ。

 

お盆前に出された愛知県独自の緊急事態宣言も解除されたことだし、コーヒーを飲みながら作品を見させてもらったら早々に帰ってこようということになり、初日の午後に行ってきた。

 

お店に着いたのは午後1時を少し過ぎたころ。お店には食事をしている女性が一人だけ。お店の方には申し訳ないけれど、密でなくてちょっと安心した。

 

そして、飲み物を注文し、コーヒーを飲み終えるまでゆっくりと作品を見させてもらい、早々と店を後にした。

それでも、切り絵のことはよくわからないけれど「すごいなあ・・・」と思いながら作品は十二分に楽しませていただいた。

 

早々に帰宅したとはいえ、久しぶりの外出、久しぶりの友人とのおしゃべり・・・

まだまだ不要不急の外出は控えた方がいいのだけれど、やっぱり不要不急の外出ってやつは楽しかった。

 

家に戻ると、違う友人から「元気にしてる?」と、メールが入っていた。以前は1、2週間に1度は会っていたのにもうどのぐらい会っていないだろうか。

同じ市内に住んでいる兄にも正月以来会っていないし・・・

友人には即返信はしたけれど、兄にも友人にも普通に会って話がしたい。そんな日が早く来ることを願うばかりだ。