えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

台風は恐ろしい

台風がまたもや大きな爪痕を残し、通り過ぎて行った。

我家では、先の台風12号で屋根瓦が1枚剥がれ落ち、破風板も1枚剥がれてしまったばかりだ。

 

台風が発生した当時から、超大型の台風で「伊勢湾台風に似たコースをたどりそうだ」とか、「第2室戸台風に似ている」とか天気予報で聞くたび、その台風が想像できるだけにとても恐ろしかった。

 

前日の月曜日は「本当に台風が来るのだろうか」と思うような晴れだった。しかし、急速に変化すると聞けば、夫がデイケアに出かけている間に離れの雨戸を閉め、母屋の雨どいを点検、玄関回りに水が溜まりやすいところがあったので水が溜まらないように流れ道を作り、洗濯干し場の軒を補修し、外に置いてあるものや物干し竿も外し、物置にしまい、台風に備えた。

 

その日は車検の予約日でもあった。3か月前からネット予約していたので変更するわけにもいかず、点検に出した。受け取りは東海地方に台風が一番近づくと言われていた火曜日の夕方だ。台風でなくても夫を一人家に残して出かけるのは心配だったので木曜日まで延ばしてもらうようにお願いした。(水曜日が休日なので)

 

市内の学校は月曜日のうちに休校を決めた。夫のデイケアも月曜日のうちに休みにすると聞いた。

台風当日は夫の訪問リハビリの日だ。理学療法士さんからは警報が出ても訪問すると聞いていた。夫のリハビリは命を懸けて来ていただくようなことではない。こちらから休むと言わなければ担当者は必ず来る。なので、こちらも月曜日のうちにお休みを願い出ておいた。

 

昨日は午後から強風が吹き荒れ、断続的に大雨も降り出した。

庭の木々や公園の木々は折れてしまうのではないかと思うほど激しく揺れ、ヒューヒューと唸る風の音が震えるほど恐ろしかった。日中のことで、夫もそばにいたから12号の時よりまだ少しは良かったけれど。それでも、市のフェイスブックには避難所を開設したと載っていた。利用した人がいたのかどうかはわからないけれど。

 

今朝、夫がデイケアに出かけると、先ず家の周りをぐるっと点検した。屋根瓦も破風板も直したばかりだったこともあり、異常はなかった。

雨戸をあけ、しまったものを元に戻し、落ち葉の掃除をすることからはじめ、草もとった。草を取りながら家を眺めていたら「これからもまたこんな強い台風が来て、家が壊れたらどうしよう・・・」と思い、恐ろしくなってきた。自然はすばらしくもあるけれど、ひとたび荒れると本当に恐ろしい。

9月1日のETV特集を見て

朝、新聞を読む時、テレビ欄もチェックする。

最近はあんまり見たいと思う番組もないけれどそれでも時々「この番組は見たい」と思うことがあり、そんな番組はすぐに録画予約をしておく。リアルタイムで見ることができないし、もしも知らずに見逃したりすると残念でならないからだ。

 

この間の土曜日(9月1日)、「ETV特集 少年俳人小林凛・いじめ不登校 俳句で生き抜いた日々」という番組を見つけ、すぐに録画予約しておいた。

 

小林凛くんのことを知ったのは5年前のこと、その時にこんな記事を書いた。
emukobb.hatenablog.com

当時、凛君は11歳だった。この本の帯には「朝日俳壇」で話題!

天才少年が詠んだ、優しくて残酷な世界。とある。

 

凛君は朝日俳壇に投稿し、小学生ながら何回も掲載されていた。私はそれ以前から週1回の俳壇・歌壇を読むのを楽しみにしていたけれど、凛君の本を読むまでは彼の名前に気づかなかった。でも、それからはまず凛君の名前を探すようになり、掲載されているとうれしかった。そして8月26日、久しぶりに彼の俳句を見つけたばかりだった。

原爆忌幾万人の贄の声

私の中ではまだ小学生だった凛君。こういう俳句を詠むようになったんだと、彼が大きく成長したのだと感じた。5年も経っているのだから当然のことなのに。

 

この間、本屋さんに行った時にも、書棚にこんな本も見つけた。 

生きる: 俳句がうまれる時

生きる: 俳句がうまれる時

 

検索したらこんな本も 、

冬の薔薇 立ち向かうこと 恐れずに

冬の薔薇 立ち向かうこと 恐れずに

 

こんな本も出版されていた。 

ランドセル俳人からの「卒業」

ランドセル俳人からの「卒業」

 

 番組を見ていたら凛君はもう高校2年生になっていた。

小学校も中学校も不登校だったけれど、本の読者から「あなたにふさわしい高校がある」と教えられ、すぐに見学に行き、中3の終り頃だったけれど「このまま足踏みをしていてはいけない。前に進みたい」という気持ちを持っていた凛君は受験を決め、それから受験勉強をし、見事合格したそうだ。その学校は国語教育に力を入れているらしく、今では親しい友人もでき、久しく友人と遊ぶことがこんなに楽しいことだと忘れていたと言っていた。

 

小学生の頃、朝日新聞の「100歳あるがままに生きる」という日野原重明先生のコラムに俳句について書かれていた時、感想を書いて送ったそうだ。そうしたら日野原先生から返事が来て、俳句の文通が始まったという。それから先生が亡くなるまで文通が続いた。凛君は先生と出会わなかったら人を憎み続け、今でも恨んでいただろうという。

今でも同級生は許せても大人は許せないでいると言いながらも、高校に行くようになり世界が広がった。そして親しい友人もでき、今は生活に色彩が出てきたという。それもブルーレイのようにすごくきれいな色彩だそうだ。

 

そんな番組を見ていて凛君の一ファンとしてとても嬉しく思った。

いじめを受けて不登校だった頃には虫などの生き物や自然を詠み、自分の気持ちを表現していた凛君も今では人も詠むようになったそうだ。

ほんとうに良かったと思う。

 

テレビを見ながら完成させた刺し子の第5作、矢羽根。 

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第6作、青海波。ブルーの濃淡2色で刺してみた。

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まだまだ上手に刺せないけれど、写真より実物の方が少しは良いと思う。

今週のわたし

何度も書いていることだけれど、夫は月・水・木と週3回デイケアに行っている。

その日、私は何時間かの自由時間がもてる。

そしてその間、夫がいない日でないとできないことをする。例えば、目が届かないところの草取り、離れの片付け、買い物、友人と会う、本屋さんへ行く・・・等など。

 

月曜日は金・土・日と3日間、夫と二人家に引きこもり状態なので朝夫がデイケアに出かけるといつもちょっと解放された気分になる。そして、今週の月曜日のことは前回書いたとおりだ。

 

火曜日はいつもの火曜日と大きく変わりなく、予定は訪問リハビリだけ。でも、夜には月曜日から刺し始めた4作目の刺し子ふきん(桧垣という図案)が完成した。

 

水曜日は、月曜日にかなり充電し、翌日も自由時間が持てるということから 今の私にとっては1週間のうち一番解放される日だ。

 

月曜日に行けなかった本屋さんへ行き、欲しかった本を購入。その足でちょっと遠い大型スーパーまで行き、手芸店で次に刺し子の材料を購入してきた。

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これは刺し終えた桧垣という図柄のふきんと、購入してきた刺し子のふきん。

 

普段、ふきんは使ってない。それなら「こんなに作ってどうするの・・・」と思われそうだけれど、ただただチクチクしていたいだけなのだ。

 

そして、こんな風にたたんでみた。f:id:emukobb:20180829155109j:plain

材質は木綿の晒だし、これなら「ふきんとして使わなくてもハンカチとして使えばいいじゃないか・・・」と思い始めた。

 

手芸店から帰ると、図書館でネット予約していた本が市民館に届いたというメールが入っていた。1月末に予約して7か月。やっと自分の番になった。

その時借りていた本も半年待ってやっと1週間前に順番が回ってきたもの。まだ3分の1ほど読んでなかったので夫が帰宅するまでに夢中で読んだ。

 

木曜日は草取りもせず、片付けもせず、朝はのんびり過ごし、10時ごろになって市民館へ行き、本を返却し、新しい本を借りてきた。

一旦外に出ると、まるで糸の切れた凧のようにあちこちに行きたくなる。

で、先ずは喫茶店に寄り、コーヒーを飲むことにした。

 

たまに行く喫茶店の駐車場はとても広いのに満車状態だった。そこは喫茶スペースの横にギャラリーがあり、ちょうどそこで手作り作品展をやっていたのだ。そこのギャラリーはいつもチェックしていて、最近は必ずというぐらい見に行っていた作品展だった。大抵は事前に気づくのだけれど、今回は気づかないでいた。

何人かの作家さんの手づくりの服、和のリメイク服、人形、バック、小物、アンティーク着物、古布ちりめん、かすり、はぎれ・・・など等、所狭しと展示してある。

手作り服も、和のリメイク服もステキだ。だけど、私の興味の対象は布小物とバックなのだ。

前回はバックとポーチを購入した。でも、今は特に欲しいものはない。ないけれど、見ると欲しくなる。で、今回は写真はないけれどポーチを2個とリボン刺しゅうのブローチを買ってしまった。まあ、自分の少しばかりの小遣いの範囲で買えるものだから良しとして。こうして私の小遣いのほとんどは本代と、こうした手作りの材料費と作品代で消える。でも、木綿や麻やウールの布をながめ、そして触り、夜な夜な手作りの本を眺めていれば幸せな気分になれるんだから安いものだ。と思っている。

 

午後からいつもの友人に会った。彼女も手作りが好きで、私にもいろいろ作ってくれる。で、今回は私の刺し子ふきんを1枚プレゼントした。彼女が選んだのは第一作目のこれ。

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今日は訪問リハビリの日。

他にもこの間の台風12号で壊れた軒天の破風板の修理に大工さんが来てくれたり、車の任意保険の切り替えのため保険屋さんも来てくれ、ちょっと忙しかった。

 

大工さんはいつも頼む人が入院中なので初めての人だ。その人は仕事が汚いとか、性格が悪そうだとかいうわけではないけれど、いつもの人の方が気が利いて親切だという思いが残った。まあ、許容の範囲と思うことにした。

 

自動車保険は事故をしなくても、年齢が1歳上がるごとに保険料が上がるという。年寄りの事故が多いからそうなっているらしい。事故もなく、割引の等級も一番上だけれど、1年だとかなりの額になる。これも注意していてもなにが起こるかわからない。車を運転するためには仕方がないことだと思う。

 

今日で8月も終わる。年寄りの1日、1週間、1か月、1年の何と早いことか。

今日もいい日だった

 昨日も今日も、朝起きて窓を開けると青空が広がり、気持ちいほどの快晴だった。

そして、今年初めて咲いた白のムクゲが目に飛び込んできた。

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こんな日はもうそれだけでうれしくなってくるから本当に単純だと思う。

 

夫がデイケアに出かけると、お決まりのようにタイマーを60分にセットし、庭に出た。

そして、東側の庭の草取りをした。

1時間ではきれいになったというところまではいかないけれど、それでも30リットルのビニール袋に1袋と半分は取ったので、それだけはきれいになったはずだ。

 

今月から生協の宅配時間が変わり、11時から13時ごろということになった。以前は早くて15時、遅ければ16時を少し過ぎた頃だったので私としては都合が良かったけれど、変更後は私的には都合が悪い。

月曜日は夫がデイケアに出かけると10時ごろまで庭仕事をしたりして、そのあと出かけ、15時ごろには家に戻るようにしていた。まあ、外出中であれば定位置に置いておいてくれるので良いと言えば良いのだけれど、発泡スチロールの容器やプラスティックの容器を1週間置いておかなければならないのだ。

 

今日は諦めて出かけようと角先まで出ると、道を挟んで2軒隣りの家の前に生協の車が止まっていた。次は我家なので結局は待つことにして家に戻った。

 

宅配の荷物を受け取り、冷蔵品、冷凍品、雑貨など等、定位置に納め、時計を見たらもう11時だ。お茶してからあちこち用足しに出かける予定だったけれど、お茶はその時点で諦めることにして出かけた。

 

出かけるとすぐ、友人から電話が入り、ランチと買い物のアッシー君を頼まれた。どっちみち買い物には行く予定なので、もちろん喜んでOKと返事をした。

 

そして、友人を迎えに行き、ランチをごちそうになり、食後のおいしいコーヒーを飲み、スーパーへ買い物に行った。

友人を家に送った時点で13時30分。いったん家に戻り、お墓のお花を買いに出て、予定していた実家のお墓参りに出かけた。お盆に行かなかったのでお参りできて心が落ち着いた。

 

昨日、3作目の刺し子ふきん、角亀甲が完成した。 

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で、最後は手芸店に寄り、次に刺す布を買ってきた。

 

家に戻ると、それでも15時。大好きなアイスを食べ、一服してから洗濯物を取り込み、片付け、夕食の準備をして、夫の帰宅を待った。

 

本屋さんに行くという予定をひとつ残したけれど、それは水曜日でも木曜日でもいいこと。

忙しかったけれど、予定していたことはほぼできたし、ランチまで行けた。

なので、今日もほんとうにいい1日だったと思う。感謝・感謝だ。

このところ

内か外かといえば内。

動か静かといえば静。

陽か陰かといえば陰。

どうしようもなく反対が羨ましいと思うことがあるけれど、変われない。

 

台風20号が近づいてきた木曜日、夫はデイケアに出かけた。

朝から断続的に激しい雨が降ったり止んだりしていたけれど、ちょうど止んでいる間に送迎車に乗ることができた。

私も小降りになった時に買い物だけ済ませ、あとは家でじっとしていた。

夫は帰宅時も運がいいことにちょうど雨間だった。

 

金曜日の午後、夫は歯医者さんの予約日だったけれど、早々と火曜日に予約変更をお願いしておいた。

金曜日の午後には台風は熱帯低気圧に変わり、実際には行けないこともなかったけれど、車いすの夫とのことは用心しておくに越したことはない。だから仕方がない。

 

台風が通り過ぎてもすっきりと晴れない。

そうすると、どうも気分が沈んでいけない。これは気圧のせいかもしれない。

 

このところ毎日、最低限の家事をするだけで、あとは本を読み、刺し子をして、夫のことをして・・・ただそれだけ。

 

夫が鈴木重子のCDをかけた。


Only Trust Your Heart - shigeko suzuki

 普段はそんなことはないけど、気分が沈んだ時に聞くとますます気分が沈みそう。こんな時はレイチャールズでもかけてくれればいいのに。

 

内か外かといえば内。

動か静かといえば静。

陽か陰かといえば陰。

反対が羨ましいと思っても変われないものは仕方がない。

目いっぱい静でいて、陰気を極めるか。

十字花刺しのふきんが完成した

8月7日、ひたすらチクチクし、初めて刺し子のふきんを作ったことを書いた。

そのすぐあと、今度は直線の図柄か、もう少し細かな一目刺しをしてみたいと思い、刺し始めた。

先ずは一目刺しの「十字花刺し」という図柄にした。

それが2週間たってやっと刺し終えた。 

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刺し子のインスタを眺めていたら、こういった細かい図柄は刺し子糸ではなく、家庭用手縫い糸の細口で刺している方が多くいた。それで、私も細口の手縫い糸で刺してみた。優しい色合いのピンク を使いたかったので仕方がないけれど、年寄りにはちょっと見にくくて、そのせいばかりではないけれど、きれいに刺せなかった。

白にピンクなので紺色の布の上に乗せてみたけど、柄がよく見えない。

 

しっかり写ってない方が粗が見えなくていいけれど、ちょっとアップで撮ってみた。

やっぱり、揃ってない。

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まだ2枚目だし、販売するわけでもないし、誰かにあげるわけでもないからいいっか。

それより、途中でやめることなく刺し終えた自分を褒めてやろう。なんて・・・ね。

 

今度も少し細かな「角亀甲」という図柄を刺し始めた。

柄が細かいので今度も刺し子糸ではなく、家庭用縫い糸、そして今度は見やすい赤の太口を使っている。

 

最近ちょっと刺し子が楽しくなってきた。

もう少し上手になったら、刺し子をあしらった布で作りたいものがある。そこまでいくかどうかわからないけど、頭の中はそんな思いでいっぱいになっている。

草取りをした

今朝起きると、しとしとと雨が降っていた。

その雨も夫がデイケアに出かけるころには止んだ。それで「今日は草取りをするぞ」と意気込んでいたらまたしとしと降りはじめた。

 

今年の夏は「命に係わる危険な気温」と言われ続けていた。なので、草が気になって仕方がなかったけれど「草で死ぬことはない」と自分自身に言い聞かせ、我慢していた。

 

お盆の最中、お天気が不安定で激しく雨が降ったり、止んだりしていて、地面が濡れていた。その時、夫がデイケアに出かけ、子どもたちが出かけている間に1時間ぐらいは草取りをした。だけど、まだ気になる所ばかりで草取りしたくてウズウズしていた。

草で死ぬことはなくても草だらけになるとストレスでイライラしてきて体に悪い。

 

このところ、朝夕はだいぶ涼しくなった。

で、今日はしとしとと降る雨よりもやる気の方が勝り、夫がデイケアに出かけるとすぐに草取りをした。

 

この間は地べたにびっしり生えていたコニシキソウを取り、今日はエノコログサやメヒシバやコセンダングサなどなど、大きくなる草やカタバミを取りまくった。

まだすっきりきれいになる所まではできなかったけれど、それでも、1時間やっただけで30リットルのビニール袋にびっしり2袋分になった。

 

ムラサキツユクサがかわいらしい花をつけていた。

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こういうのは雑草といえど喜んで残しておく。

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 これから少しづつ草取りができそうだ。

きれいになると、ストレスもおさまるし、何よりも気持ちがいい。